更新日: 2020.04.08 その他暮らし

子どもを見ながらの在宅勤務、約75%が「集中できない」みんなが工夫していることって?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

子どもを見ながらの在宅勤務、約75%が「集中できない」みんなが工夫していることって?
新型コロナウイルスの流行で、在宅勤務が推奨されています。3月下旬の東京都の外出自粛要請で、企業も在宅勤務を加速化させています。
 
基本は在宅、という企業も少なくありません。小さな子どもを持つ働く女性(以下ワーママ)は、在宅勤務の際はどうしているのでしょうか。保育園に預けているのでしょうか。
 
株式会社キッズライン(本社:港区六本木)は、未就学児がいるワーママ224名に「在宅勤務」に関する調査を実施しました(※1)。ワーママの在宅勤務における仕事と子育ての実態を、調査結果から見てみましょう。
 
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子どもを見ながらの在宅勤務は75.5%が「集中できない」と回答

新型コロナウイルスの影響で「在宅勤務」を実施したワーママに、子どもを見ながら在宅勤務を行った際の仕事の集中度合いを尋ねたところ、「全く集中できない」(27.2%)「集中できない」(48.3%)あわせて75.5%が「集中できない」と回答しました。
 
「全く集中できない」「集中できない」と回答した人の具体的なコメントを見ると、「子供が遊んで欲しいといってくるので、なかなか集中できない」「子供が長時間一人遊びすることはできない」「大事なビデオ会議の際など、子供が入ってきてしまう」というように、子どもの相手をしてあげたいものの、仕事に集中しなければならないという点で葛藤があることがうかがえます。

在宅勤務の際は自主的に保育園を休ませるワーママが4割

ワーママは基本的に子どもを保育園に預けているはず。現在、全国一律の保育園の休園要請は出ていない状況のため、預けようと思えば預けられます。
 
そこで、子どもは通常通り保育園に登園しているかと聞いたところ、「通常どおり登園している」という回答は61.1%で、「たまに休ませている」(19.1%)、「ほぼ休ませている」(8.9%)と、合わせて28.0%が「休ませている」と回答しました。
 
理由を聞くと、「自主的なコロナ対策のため」「上の子の小学校が休校になったから」「自宅保育の協力要請のため」というように、保育園が休園していないものの自主的に休ませていることがわかりました。

子どもを見ながらの在宅勤務で工夫していることとは

子どもを見ながらの在宅勤務で工夫していることについて聞くと、最も多い回答は「子どもの好きな絵本や動画などを準備しておく」(63.8%)、次いで「ベビーシッターなどの第三者の力を借りる」(49.6%)、「パートナーや親戚の力を借りる」(40.9%)といった結果となりました。
 
具体的には、「決まった時間はママは相手をできないことを事前に話しておく」と子どもに言い聞かせたり、「子どもがぐずったら潔く仕事を諦める」「iPadに知育アプリを入れる」と言った声が寄せられました。
 
半数近くが「ベビーシッターなどの第三者の力を借りる」と回答していますが、ベビーシッターに頼むといくらかかるのでしょうか。
 
厚生労働省の平成29年度実態調査報告書によると(※2)、1時間あたりの利用料金は、早朝、夜間、深夜を除く基本時間で、会員料金が1795円、ビジター料金が2244円でした。
 
地域別で見ると、東京が2064円、東京以外が1678円となっています。会議の時や集中して仕事をしたい時には、スポットで利用するのがいいかもしれません。
 
このように、子どもを見ながらの在宅勤務は仕事への集中との両立が難しく、ワーママがさまざまな工夫を行っていることがわかりました。ずっと家にいるのは子どもにもストレスがかかります。国民が困難な時期を乗り越え、1日も早く普通の日常が戻ることを願ってやみません。
 
出典
※1:株式会社キッズライン「在宅勤務に関する調査」
※2:厚生労働省「子どもの預かりサービスの在り方に関する専門委員会(第5回)資料」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部


 

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