実際のところ、外出自粛やテレワーク推奨で、世の夫の働き方や家事にどのような変化が起きているのでしょうか。
日常生活に変化が起きたことにより、夫のお小遣いに変化があったのかも含めてチェックしてみましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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コロナをきっかけに、半数以上の夫の働き方に変化が!
まずは、ソフトブレーン・フィールド株式会社が発表した「新型コロナ感染拡大前後における夫の働き方・家事負担の変化について」の調査結果(※1)を見てみます。この調査は、夫が就業中の働く既婚女性を対象に行われたものです。
【新型コロナウイルス感染症拡大前後で夫の働き方に変化はありましたか?】
・変化があった 52.7%
・変化はない 45.3%
・わからない 2.1%
実に、半数以上の女性が、夫の働き方に変化があったと回答しています。具体的には、以下のような変化があった模様。
【夫の働き方の変化をすべてお選びください(複数回答)】
1位:在宅勤務になった 52.9%
2位:働く時間が減った 25.5%
3位:働く日数が減った 23.0%
4位:出張がなくなった 18.0%
4位:時差出勤になった 18.0%
もっとも多かったのは、在宅勤務でした。やはりテレワークが世間一般に一気に広まったという印象があります。そのほか、出張がなくなったり時差出勤になったりと、遠方への移動や3密を避ける傾向も見られます。家族の感染リスクが減ることは、妻にとってもひとつの安心材料になるのではないでしょうか。
一方で、夫の働く時間や日数が減ったという人も。収入が減って家計に響くとなると、今度は経済的な意味で妻側の不安が募ってしまいますね。
在宅勤務で夫の家事負担が増えた! ……のは、幻想?
では、家事負担についてはどのような変化があったのでしょうか。
【全体的にみて、新型コロナウイルス感染症拡大前後であなたの家事負担は変化しましたか?】
・増えたと思う 48.7%
・変化なし 47.0%
・減ったと思う 4.4%
なんと、ほぼ半数の人が、自分の家事負担が増えたと回答しています。僅差で次に多かったのが、変化がないという人。減ったという人は、わずか5%にも満たない割合でした。世の妻のほとんどは、いままでどおりの家事負担量であったり、さらに家事が増えたりしているようです。
夫がテレワークになったという人は52.9%もいたというのに、家事が分担されるなどして自身の家事負担が減ったという人は、たったの4.4%しかいないということがわかります。
自身の家事負担が減ったと回答した人のコメントとしては、「在宅勤務の時は家事分担するようになった」「主人が、夕食をつくってくれ、中学生の娘が洗濯をとりこんでくれるので、夕方の家事が減った」といった非常にうらやましいものも。
世の中こんな夫ばかりだったらいいのに……と思われる方も少なくないかもしれません。しかし、この調査では、たったの4.4%だったことをお忘れなく。
コロナ禍で夫のお小遣いはどうなった?気になる年収予想も
さて、コロナ禍で「働く時間が減った」「働く日数が減った」という夫を持つ女性も少なくない中、夫のお小遣いに変化はあったのでしょうか。
同じくソフトブレーン・フィールド株式会社が発表した「家計と夫の小遣い」に関するアンケートの結果(※2)を見てみましょう。
まずは、コロナ禍おける夫の年収予想について。
【ご主人の年収は昨年と比較して増減があると思いますか?】
・変わらないと思う 53.5%
・減ると思う 40.5%
・増えると思う 6.0%
減ると予想している人がおよそ4割も。2018年4月の同調査では、「変わらないと思う」が61.1%、「増えると思う」が22.3%、「減ると思う」が16.6%でした。
比較すると、「増えると思う」がおよそ4分の1になり、「減ると思う」がおよそ2.5倍になっていることがわかります。コロナの影響が色濃く表れているのかもしれません。
そんな中、夫のお小遣いはこのような結果に。
【ご主人のお小遣いについて、次の中からもっとも近い金額をお選びください】
1位:3万円以内 46.2%
2位:3万1円~5万円以内 35.2%
3位:5万1円~10万円以内 16.0%
4位:10万1円以上 2.7%
ちなみに、2018年4月の調査の結果は以下の通り。
1位:3万円以内 45.9%
2位:3万1円~5万円以内 36.8%
3位:5万1円~10万円以内 13.7%
4位:10万1円以上 3.6%
コロナ禍においても、夫のお小遣いの金額はあまり変化していないことがわかります。事実、夫のお小遣いが「コロナ流行前と現在で変化があったか」という質問については、87.9%の人が「変化なし」と回答しており、「減らした」という人は10.9%にとどまっています。
新型コロナウイルス感染症の影響が今後どうなるか見えない中、意外と寛容な妻が多いのかもしれません。世の男性は、変わらないお小遣いに感謝の意味を込めつつ、もっと積極的に家事を担当してくれるといいですね。
[出典]
※1 ソフトブレーン・フィールド株式会社「新型コロナ感染拡大前後における夫の働き方・家事負担の変化について」(@Press ソーシャルワイヤー株式会社)
※2 ソフトブレーン・フィールド株式会社「家計と夫の小遣い」(@Press ソーシャルワイヤー株式会社)
執筆者:
FINANCIAL FIELD編集部