働くママの子育てと仕事の両立術にはどのようなものがあるのでしょうか。今回は、株式会社ビズヒッツが発表した「“子育てと仕事の両立”に関する意識調査ランキング」(※1)をもとに、働くママの悩みや両立のコツなどを見てみましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
子育てと仕事の両立でツライこと・両立のコツとは
この調査は、10代から60代の働く女性644人を対象に行われたもの。子育てと仕事の両立でツライこととはどのようなものがあるのでしょうか。
【子育てと仕事の両立でツライと思うときは?(複数回答)】
1位:子どもが体調を崩したとき 285人
2位:休む暇がない 224人
3位:子どもと十分に向き合えない 87人
4位:思うように仕事ができない 29人
5位:留守番をさせるとき 23人
圧倒的に多かったのが、「子どもが体調を崩したとき」「休む暇がない」でした。体調を崩すことは事前に予測できるものでもないですし、突発的に仕事を休まなければならないという状況をツライと感じる人はかなり多いようですね。
また、仕事には休みがあるものの、家事や育児に休みはありません。週末や休日とはいえ休む暇がないというのも、働く親ならではの悩みといえるのかもしれません。
では、子育てと仕事を両立するコツはどのようなものがあるのでしょうか。
【子育てと仕事を両立するコツは?(複数回答)】
1位:夫や周りの協力を得る 163人
2位:手を抜く 120人
3位:食事の作り置き 104人
4位:事前に準備をする 50人
5位:便利なものは積極的に利用 49人
1位については、夫婦なのですから当然といえば当然のことでもあります。シングルの方であれば、ご両親やごきょうだい、自治体のサービスなどさまざまな方面に協力を得ている方も多いのではないでしょうか。
そして意外に大切なのが、2位の「手を抜く」です。完璧主義の人には難しいかもしれませんが、何事も100%でこなそうとすると無理が生じてしまうもの。周りに迷惑をかけない程度に「まあこんなもんでいっか」と手を抜いて割り切る判断も大切といえます。
5位の「便利なものは積極的に利用」というのも両立には重要ですね。冷凍食品の活用や宅配サービス、ミールキットの利用、家事代行サービスの利用など、経済面で負担になりすぎない程度に便利なものを活用したいものです。
働くママでよかった理由は、やっぱり経済面! 自分のために使えるお金はいくら?
子育てと仕事の両立は大変ですが、それでも働くママでよかったと思う理由はどのようなものなのでしょうか。
【ワーキングママでよかったことは?(複数回答)】
1位:金銭面で余裕ができた 310人
2位:息抜きになる 158人
3位:家庭以外に居場所がある 123人
4位:頑張っている姿を見せられる 61人
5位:子育てのアドバイスがもらえる 42人
ダントツの1位は、やはり「金銭面で余裕ができた」でした。家計が厳しく毎月節約ばかりに頭を悩ませていると、家事にも育児にも悪影響が出てしまうことも。
しかし、自分が働くことで金銭面に余裕ができると、心にも余裕ができて仕事・育児・家事の歯車がうまく回るということなのかもしれません。
さて、毎日忙しい働くママですが、少ない自分時間のなかで自分のために使えるお金はいくらくらいなのでしょうか。株式会社リビングくらしHOW研究所が発表した「ワーキングマザーのワークライフ実態・意識調査」の結果(※2)を見てみましょう。
【自分のために使えるお金(月額)】
1位:5000円未満 24.1%
2位:5000円~1万円未満 21.2%
3位:3万円以上 21.1%
4位:1万円台 19.4%
5位:2万円台 14.1%
回答は分散していますが、月額平均で1万8870円という結果に。しかし、4人に1人は働いていても自分のために5000円未満しか使えないという現実もあります。
では、どのようなことにお金を使っているのでしょうか。
【費目別:ひと月に使えるお金】
<美容>
・5000円未満 68.7%
・5000円~1万円未満 19.0%
・1万円台 10.5%
・2万円以上 1.8%
<ファッション>
・5000円未満 64.5%
・5000円~1万円未満 20.4%
・1万円台 12.2%
・2万円以上 3.0%
<エンタメ>
・5000円未満 89.2%
・5000円~1万円未満 7.3%
・1万円台 3.1%
・2万円以上 0.5%
<趣味・習い事・スポーツ>
・5000円未満 83.8%
・5000円~1万円未満 10.3%
・1万円台 4.6%
・2万円以上 1.4%
<友達や同僚などとの交際>
・5000円未満 72.2%
・5000円~1万円未満 16.8%
・1万円台 8.7%
・2万円以上 2.3%
こう見ると、すべての費目において月5000円未満でやりくりしている人が多いということがわかります。
そのなかでも、5000円以上使っている割合が比較的高く、働くママにとって優先順位が高いと思われるものは、「美容」「ファッション」「友達や同僚などとの交際」の3つ。やはり女性にとって息抜きとなるのは、オシャレやショッピング、友人との会話などということになるのでしょうか。
子育てと仕事の両立は、ツライこともあればいいこともあるもの。自分で稼いだお金で適度に息抜きしつつ、うまくバランスをとっていきたいものですね。
[出典]
※1 株式会社ビズヒッツ「“子育てと仕事の両立”に関する意識調査ランキングを発表!」(@Press ソーシャルワイヤー株式会社)
※2 株式会社リビングくらしHOW研究所「ワーキングマザーのワークライフ実態・意識調査」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部