実際、身近な人にお金を借りたことがある人はどれくらいいるのでしょうか。金額や返済の進捗など、株式会社タンタカが発表したアンケート結果(※)を見ていきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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身近な人にお金を借りたのは何歳のとき?
この調査は、親や親戚、友人などの個人間でお金を借りた経験がある500人を対象に行われたもの。まずは、身近な人にお金を借りた当時の年齢をチェックしてみましょう。
【お金を借りた当時の年齢を教えてください】
1位:20代 40.4%
2位:30代 27.6%
3位:40代 19.4%
4位:20歳未満 6.4%
5位:50代 5.0%
6位:60代 1.2%
もっとも多かったのは、20代でした。社会人になりたてでまだお金のやりくりに慣れておらず、収入より出費がかなり大きくなってしまった人が多いのかもしれません。逆に20歳未満は少ないことから、実家にいるうちは借りるほどお金に困ることがないという可能性も伺えます。
実際に借りた相手は、以下のとおり。
【誰にお金を借りましたか?】
1位:親 56.6%
2位:友達 21.2%
3位:兄弟 10.0%
4位:恋人 5.4%
5位:その他 3.4%
6位:祖母・祖父 2.2%
7位:親戚 1.2%
半数以上の人が、親と回答しています。やはり頼れるのは親ということなのでしょう。その次に多かったのが、友達でした。少額であれば、友達のほうが借りやすいという気持ちもあるのかもしれません。
親戚関連については、祖母・祖父や親戚など親等が離れていくにつれ、借りる割合も減っていくことがわかります。
身近な人に借りる金額ランキング
では、身近な人にお金を借りる場合、どの程度の金額を借りる人が多いのでしょうか。
【いくらお金を借りましたか?】
1位:1万円~5万円未満 18.6%
2位:5万円~10万円未満 16.4%
3位:10万円~20万円未満 14.0%
4位:5000円~1万円未満 10.4%
5位:1円~5000円未満 9.8%
6位:100万円~200万円未満 7.8%
7位:50万円~100万円未満 7.2%
上位はこのような結果に。半数近くの人は1万円から20万円未満を身近な人に借りたということになります。やはり身近な人に借りるとなると、せいぜいこれくらいの金額までしか甘えられないということなのかもしれません。
一方で、身近な人に100万円以上借りたという人の合計は、約11%。およそ10人に1人は、身近な人に3桁以上の借金をしているという事実も明らかになりました。
身近な人に借りたお金の使い道と返済状況は?
ささいな借金から高額の借金まで、いったいその使い道はどのようなものなのでしょうか。
【何に使うお金を借りましたか?(複数回答)】
1位:生活費 15.6%
2位:趣味・旅行・レジャー 11.2%
3位:欲しいものを買うため 10.4%
4位:その他 8.9%
5位:飲み代 6.8%
6位:教育費 6.4%
7位:他の借金を返済するため 5.6%
上位はこのような結果に。1位は生活費とのことで、やはり日々生きていくためのお金がないということがもっともキツいということを表しているかのようです。
一方で、2位の「趣味・旅行・レジャー」、3位の「欲しいものを買うため」など、カラっとした理由も。ちょっと足りないから貸して、という軽い気持ち・軽い金額の借金なのかもしれません。
見過ごせないのが、7位の「他の借金を返済するため」です。消費者金融などで首が回らなくなり、身近な人に泣きつく……という結果なのでしょうか。
ところで、これらの借金の返済についてはどうなっているのか気になりませんか?
【借りたお金はしっかり返済しましたか?】
・全額返済した 75.6%
・一部だけ返済した 16.2%
・返済できなかった 8.2%
なんと、まだ完済できていない人が約24%もいるということがわかります。
返済できなかった理由としては、自己破産して不可能だったり、相手と疎遠になってしまって連絡先がわからなかったり、高齢の親が亡くなってしまったりなどさまざまなことが考えられそうです。「一部だけ返済した」という人たちが、これから完済するつもりなのか踏み倒すつもりなのか……ちょっと気になってしまいますね。
借りたお金はすぐに返せば問題ないものの、遅れたり返せなかったりすると金銭トラブルに発展してしまい、大切な人との関係も崩れてしまいます。身近な人にお金を借りる場合は、完済前提で行うに越したことはありませんね。
[出典]※株式会社タンタカ「親や友達などにお金を借りた経験がある500人にアンケート【約24%が完済してない】」(株式会社共同通信ピー・アール・ワイヤー)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部