更新日: 2022.11.17 年収

住宅ローンの借入可能額は?年収300万円の人の返済プランをパターン別に調査!

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部 / 監修 : 新井智美

住宅ローンの借入可能額は?年収300万円の人の返済プランをパターン別に調査!
住宅ローンの借入可能額は年収が大きなポイントとなります。今回は、フラット35を利用している人のデータを元に、年収の何倍の住宅を購入しているのか、月収の何割を住宅ローンに充てているかなどをまとめました。また、年収300万円の場合のシミュレーションをパターンに分けてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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新井智美

監修:新井智美(あらい ともみ)

CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員

CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
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借入可能額は年収もポイントの1つ!住宅ローンの基準とは?

住宅ローンの借入可能額は、年収や総返済負担率、完済年齢が大きなポイントです。各金融機関によって審査基準は異なるものの、重視するポイントに大きな差はありません。

年収と、収入に対し住宅ローンに充てる割合を示す総返済負担率、住宅ローンが終わる完済年齢も重要なポイントです。その中でも、今回は年収に着目してご紹介します。

 

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平均値を調査!どのくらいを目安に借入をしたらいいのか?

実際に住宅ローンを利用している人は、どのくらいの金額を借り入れしているのでしょうか。年収倍率と総返済負担率で表にまとめました。

 

【年収倍率】年収に対して何倍の住宅を購入してる?

融資区分\地域 首都圏 近畿圏 東海圏 東海圏 その他
注文住宅 6.6倍 6.8倍 6.6倍 6.5倍 6.4倍
土地付注文住宅 7.7倍 7.5倍 7.4倍 7.3倍 7.0倍
建売住宅 7.0倍 6.8倍 6.7倍 6.4倍 6.2倍
マンション 7.5倍 7.1倍 7.0倍 6.6倍 6.2倍
中古戸建 6.0倍 5.5倍 5.5倍 5.2倍 5.0倍
中古マンション 5.8倍 5.8倍 5.4倍 4.8倍 4.5倍

出典:住宅金融支援機構フラット35/利用者情報(2019年のデータ)

住宅に使用する所要資金を世帯年収で除した年収倍率をまとめると、このようになりました。全ての融資区分で前年度よりも横ばいまたは上昇しています。全国のデータでは、注文住宅が6.5倍、土地付注文住宅が7.3倍、建売住宅が6.4倍、マンションが6.6倍、中古戸建が5.2倍、中古マンションが4.8倍となっています。

この数字を基に世帯年収300万円の場合で計算すると、注文住宅は1950万円、土地付注文住宅は2190万円、建売住宅は1920万円、マンションは1980万円、中古戸建は1560万円、中古マンションは1440万円が購入金額となります。

 

【総返済負担率】月収の何割を住宅ローンの返済に充ててる?

割合 10%未満 15%未満 20%未満 25%未満 30%未満 30%以上
返済負担率 11% 18.8% 23.3% 21.7% 19.6% 5.5%

出典:住宅金融支援機構フラット35/利用者情報(2019年のデータ)

住宅ローンを含むすべての借入れに対する年収に占める年間合計返済額の割合である総返済負担率をまとめると、上の表のようになりました。融資区分別にすると、注文住宅は20.4%、土地付注文住宅は23.8%、建売住宅は22.4%、マンションは21.7%、中古建売は19.3%、中古マンションは19.4%となっています。

この割合を基に年収300万円、月収25万円の場合で計算すると、注文住宅は5万1000円、土地付注文住宅は5万9500円、建売住宅は5万6000円、マンションは5万4250円、中古建売は4万8250円、中古マンションは4万8500円が毎月の住宅ローンや他のローンを合わせた返済となります。

 

年収300万円の人の借入可能額は? さまざまなパターンでシミュレーション!

借入可能額は金融機関によって異なりますが、年収300万円の人はおおよそどのくらいの金額を借り入れすることができるのか、気になっている人は多いでしょう。以下に年収300万円の場合の借入可能額をシミュレーションしてみましたので、参考にしてみてください。

 

【返済比率別】年収300万円の住宅ローン借入可能額

年収に占める住宅ローンの年間返済額の割合を返済比率と言い、金融機関ではこの返済比率30~35%を基準に借入可能額を決定しているところが多いです。では、年収300万円の場合の30~35%とはどのくらいの金額になるのでしょうか。

返済比率 30% 31% 32% 33% 34% 35%
借入可能額(円) 1000万円 937万7419円 937万5000円 909万909円 882万3529円 857万1428円

※金利は含めず

返済比率30%で1000万円、35%で約857万円となります。この5%の差で、借入可能額が大きく変動することが分かります。

 

【借入年数別】年収300万円の住宅ローン借入可能額

住宅金融支援機構のフラット35シミュレーションを利用し、融資金利は1.290%、元利均等、その他の借入金なしとして試算。

借入年数 10年 15年 20年 25年 30年 35年
借入可能額 843万円 1226万円 1585万円 1922万円 2237万円 2533万円

住宅金融支援機構のフラット35を利用した場合、年収300万円の人は借入年数でこのように借入可能額が変動します。

 

関連記事「今さら聞けない「住宅ローン」フラット35ってどんなローン?3つの特長をおさらい」

年収300万円の人の住宅ローンは借入可能額よりも返済プランを重視!

住宅ローンの借入可能額は年収や返済負担率、完済年齢が大きなポイントです。今回は年収に着目してご紹介しました。実際にフラット35を利用している人の年収倍率や、返済負担率などを調査し、年収300万円の場合のシミュレーションをまとめました。

借入可能額は金融機関によってさまざまで、見方も異なりますので、より正確な借入可能額が知りたい人は、住宅ローンの仮申し込みをおすすめします。また、借入可能額よりも返済プランをしっかりと練ることも大切です。無理のない借り入れでより良い生活を手に入れましょう。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

監修:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員