
審査では「申込者に貸しても問題ないのか」がチェックされており、「収入の低さ」が原因で各種審査に落ちてしまう人が一定数存在します。
とはいえ、すぐに収入を上げられる環境にいる方は少ないはず。そこで、収入を上昇させる以外に信用力を上げる方法を解説します。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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各種審査に通らなかった理由は「収入が少ない」
住宅ローンを組む際やクレジットカードを発行する際は、必ず審査があります。審査がある理由は、申し込む人の返済能力を見極めるためです。
貸したお金を返済してもらわなければならないため、継続して返済できるかどうか、いくつかの項目でチェックしているのです。しかし、この審査に通過できず、お金を借りられなかったり、カードを発行できなかったりするケースもあります。
暮らしのすぱいす株式会社が、2021年11月、「住宅ローンの審査に通らなかった理由」を調査したところ、「収入が少ない」が47%とダントツで1位でした(調査対象:25歳以上45歳以下の男女100名)。
次いで、「勤続年数が短い」(24%)、「頭金に使える自己資金がない」(17%)、「自営業・個人事業主・フリーランス」(16%)、「ローンを滞納したことがある」(14%)などが続きます。
また、株式会社GVは2021年7月、クレジットカード審査落ち経験者84人に調査しました。
自身で考える審査落ちの原因は、「収入が少ない」が34人とおよそ4割が回答し、トップとなりました。次いで「勤続年数が短い」、「スマホ料金や奨学金の延滞滞納をしていた」が14人ずつと続く結果となりました。
収入を上げる以外に信用力を上げる方法
収入が上がれば信用力は高まり、ローンを組めたりクレジットカードの発行ができたりする可能性は高まります。とはいえ、企業勤めの方はすぐに収入を上げることは難しく、転職をしたとしても勤務期間が短くなって、余計に信用力を落としてしまうこともあるでしょう。
信用力を上げるには、預貯金を増やすことが効果的です。お金を定期的に貯めていることは社会的信用につながります。そのため、数万円ごとに定期預金をし、確実にお金を貯めておきましょう。
また、今後の審査のために信用力を上げたい方は、勤続年数を増やし、健康な状態をキープするようにしましょう。一般的に勤続年数は長いほど審査に有利となり、ローンの種類によっては、生命保険への加入が必要となるケースもあるためです。
社会的信用を下げないことも大切
各種審査に通過するためには社会的信用を上げるだけでなく、社会的信用を落とさないことも大切です。社会定期信用を落とすケースをみていきましょう。
・携帯料金や公共料金の支払いの遅延
・クレジットカードの返済の遅延 など
携帯料金や公共料金、クレジットカードの返済など、さまざまな支払いの遅延は、個人信用情報機関に事故情報として記録されます。たとえ金額が少額であっても、支払いを遅延すると信用を失ってしまいます。
また、遅延期間が長かったり、繰り返し遅延したりすると、ブラックリスト入りする可能性も。ブラックリストに入ると、ローンやクレジットカードの契約は一層難しくなります。そのため、今後の人生が悲惨なことにならないよう、日ごろから収支の管理を行う癖をつけましょう。
まとめ
クレジットカードの発行や住宅ローンを借りる際に審査が行われますが、審査に通過できない大きな理由は「収入が低い」ことです。収入を上げれば解決する話かもしれませんが、すぐに収入を上げることは難しい方も多くいます。
そのような方は収入を上げる以外にも、社会的信用力を高める方法を実践し、審査に通過できる確率を少しでも上げておきましょう。また、社会的信用を下げないことも大切です。日々暮らしている中で支払いに関することは、きちんと管理しておきましょう。
出典
暮らしのすぱいす株式会社 住宅ローンの審査が通らなかった理由(PRTIMES)
株式会社GV まねーぶ クレジットカード審査落ち経験者への意識調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部