看護師転職成功のための志望動機のポイントと注意点、例文を紹介! |ファイナンシャルフィールド

看護師転職成功のための志望動機のポイントと注意点、例文を紹介!

終更新日: 2021.03.01 公開日: 2021.02.26

岡澤和良

執筆者: 岡澤和良

国家資格キャリアコンサルタント
国家資格キャリアコンサルタント(登録番号 17012232) JCDA認定CDA(キャリア・ディベロップメント・アドバイザー)(会員番号 CDA148399) ジョブ・カード作成アドバイザー(登録番号 n17-00147) 宅地建物取引士(登録番号 上川第1034号) 二級ファイナンシャルプランニング技能士(登録番号 F20210228896)   ・「履歴書・職務経歴書の書き方教室」を通じて、ミドル・シニアの方々の「売り(強み)」を再発見し言葉にします   ・定年を向える(定年後の)方々の「キャリアの棚卸し」を行い、自身の 「Will(やりたいこと)・Can(出来ること)・Must(期待されていること)」を見える化し充実したセカンドキャリアを応援します。   ホームページ https://okmirai.jimdofree.com/


他の病院への看護師転職を考えていて、志望動機の書き方に不安を抱いている方は多いことでしょう。志望先の情報を入れたり長期間働きたい意欲をアピールするなど、志望動機の内容が良いと採用される可能性は高くなります。

逆に、ネガティブな表現や待遇面を転職理由にしてしまうと、悪い印象を与え、採用の可能性は低くなってしまうでしょう。そこでここでは、看護師転職成功のための志望動機のポイントと注意点、例文を解説します。看護師転職を考えている方は、参考にしてみてください。

志望動機を書く際の4つのポイント

志望動機を書く際は、ポジティブな表現を使ったり長期間働きたい意欲をアピールすることが大切です。また、例文をまねせず、自分なりの言葉・表現で仕上げることが重要です。そうすることで、相手に良い印象を与える志望動機を作成しやすくなります。ここでは、志望動機を書く際の4つのポイントについて見ていきましょう。



転職希望の病院の情報を入れる

志望動機を書く際に、転職先の理念や方針などの情報を入れることは重要です。理念や方針、具体的な特徴など、病院の情報を入れることで「うちのことをよく理解している」と印象を与えることができます。

また、病院の情報と志望動機とのズレを防ぐことが可能です。志望動機を書く前に、徹底的に病院のことを調べるようにしてください。



ポジティブな表現・説明をする

志望動機はネガティブな表現・説明は避けるようにしましょう。「前職ではやりたいことができなかった」「人間関係が嫌だった」など、ネガティブな内容は面接担当者に悪い心証を与えてしまいます。「不満ばかり言う人」「転職しても不満が多いだろう」と思われないために、実際の転職理由がネガティブな内容だったとしても、ポジティブに言い換えるようにしてください。

例えば「職場の人間関係が悪い」という転職理由であっても「新たな環境では周囲の看護師と協力しながら職務にあたり成長していきたい」など、ネガティブな内容は書かないことです。



長期間働きたい意欲をアピールする

採用側は、転職した看護師にヒト・モノ・カネのリソースを割くため、長く働いてくれる人材を求めています。また、患者さんとも長期的な付き合いになることが多いです。

すぐに辞めるつもりの看護師を採用すると、周囲の士気も下がってしまいます。「将来的にはステップアップをしたい」など伝えると「長く働くつもりがない」と思われてしまいますので注意してください。志望動機を伝える際は、長期間働きたい意欲をアピールしましょう。



自分なりの表現にする

志望動機を書く際は、自分なりの言葉・表現を使うようにしてください。Webサイトや対策本に載っている例文やフレーズをそのまま使うと「例文をそのまま使っている」「自分の言葉ではない」など悪い印象を与える可能性が高いからです。

自分なりの言葉・表現で完全オリジナルの志望動機は、志望者の思いが伝わるため効果的です。本音で書いてあるため、面接の際に志望動機とのズレも生じません。不安から例文を使うことを考えがちですが、採用側に見透かされてしまうため、志望動機は自分なりの表現で作るようにしましょう。



志望動機を書く際の4つの注意点

志望動機を書く際は、ネガティブ内容や受け身的な表現は避けましょう。また、例文をまねしたり待遇面を理由にするのもNGです。これらを志望動機に書いてしまうと、採用側に悪い印象を与えてしまいます。

逆に、ネガティブな内容などを書くことを控えた場合は、良い印象を与える志望動機になる可能性が高くなります。ここでは、志望動機を書く際の4つの注意点について見ていきましょう。



前職への不満やネガティブな説明はしない

志望動機を書く際は「人間関係が悪かった」「適切な評価を受けられなかった」など、前職への不満やネガティブな情報を盛り込んではいけません。不満やネガティブな情報があると「この人は不満があれば転職をする」「うちの病院に転職してもすぐに辞めるかもしれない」など、採用側に悪い印象を与えてしまいます。

また「病院内で問題が発生して自分が責任を取ることになった」など、前職で起きたトラブルについて記載するのもやめましょう。あなたに落ち度がなかったとしても、良い印象を持たれることはありません。志望動機は、不満を書いたりネガティブな表現をするのではなく、ポジティブな言葉・表現でまとめるようにしてください。



「待遇が良いから」などの理由は避ける

「給与・ボーナスが魅力的だから」「手当が充実しているうえに休日が多いから」など、待遇が良いことを志望動機にするのは避けましょう。待遇が良いことを志望動機にしてしまうと「他に待遇の良い病院が見つかったら、すぐに転職するのでは?」「病院の特徴や環境よりも待遇を重視する人」と悪い印象を持たれてしまいます。

転職理由が本当に待遇面だったとしても、志望動機には書かないようにしましょう。待遇面を志望動機にしても良いことは1つもありません。病院の理念や方針、特徴などに共感したことを志望動機として挙げ、長期間働きたい意欲があることをアピールするようにしてください。



Webサイトや本の例文をそのまま使わない

面接担当者はたくさんの人の志望動機をチェックしているため、Webサイトや本の例文の丸写しをしてもバレてしまいます。「例文の丸写しだから自分の考えではないだろう」「当院への転職は浅い動機だろう」という悪い印象を与えてしまうでしょう。志望動機は例文を使わず、自分なりの表現で仕上げることが大切です。例文を使っても何ひとつ良いことはありません。

また「貴院の理念や方針に共感しました」など、どこかで聞いたことがあるようなフレーズを使うのもやめましょう。自分なりの言葉や表現で具体的に説明することが大切です。例文やよくあるフレーズは参考程度にとどめ、自分の言葉で志望動機を作ることをおすすめします。



「勉強させてもらいたい」など受け身はNG

看護師転職に限ったことではありませんが、中途採用は即戦力を求めていることが多いです。採用側は、新卒のように時間をかけて育てようとは考えていません。

転職先は学びの場ではないため「勉強させてもらいたい」「貴院で学んでいきたい」など、受け身な表現を志望動機に書いてしまうと、悪い印象を与えてしまいます。

「新卒気分でいる」「即戦力を求めていることがわかっていない」など思われてしまうでしょう。たとえ、経験が浅かったとしても、自主的・積極的な姿勢を見せることが大切です。志望動機には受け身的な表現は控えるようにしてください。



志望動機例文

ここでは、ブランクがある場合やスキルアップが理由で転職をするときの、志望動機例文を紹介します。志望動機を作る際の参考にしてみてください。



子育てで3年間ブランクがある場合

「育児に専念していたのでブランクがある」という方も少なくありません。子育てでブランクがある場合は、志望動機には素直に理由を書くようにしましょう。育児でブランクがあることを書かないと、採用側はなぜブランクがあるのかわかりません。

「●●総合病院の看護師として7年間勤務していましたが、妊娠によりいったん退職をして、約5年間育児に専念してきました。子供を預けられるようになり夫や親のサポートもあって、仕事と家庭の両立ができる状況となりました。育児経験で培った観察力を活かして貴院で長く働きたいと考えています。」ブランクの理由が育児であること、状況が変わり働けるようになったことを書くようにしましょう。



スキルアップで転職を希望する場合

転職理由がスキルアップの場合は、志望動機にスキルアップが理由と書かないことが大切です。スキルアップを理由にすると「すぐに辞めるかもしれない」「またスキルアップを理由に転職するかもしれない」と思われてしまいます。

「貴院は重症度の高い患者さまを数多く受け入れています。これまで●●病院で身につけた知識を活かしながら、緊迫した状況の中で的確な処置が必要な救急看護を極めたいと考えています。」

上記のように「スキルアップ」や「キャリアアップ」という言葉は使わず、志望先の特徴を踏まえた内容にしましょう。



早速、志望動機を書いて転職活動を始めてみましょう!

ここでは、看護師転職成功のための志望動機のポイントと注意点、例文を解説しました。志望動機の中身ひとつで、採用側に与える印象は大きく変わります。看護師転職を考えている方は、ここで紹介した内容を参考にして志望動機を作成するようにしてください。



監修:岡澤和良
・国家資格キャリアコンサルタント


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