最終更新日:2019.01.10 公開日:2018.06.30
老後

もし、自分や自分の親が病院以外の場所で「孤独死」したらどうなる? 今から備えておくべきこと

昨年、実際にあったご相談で、旅先で兄弟が亡くなり困っているというものがありました。
 
高齢者で特に目立った持病もなかった人が、旅先の旅館で突然死すると、どういう問題が起こるのでしょうか?
 
また、超高齢化社会を迎える日本は、高齢者の孤独死も増えてきています。
 
いざという時に遺された親族が困らないようにするには、どうしたらいいでしょうか?
 

病院で亡くならないと何が問題になる?

自宅で亡くなる方が病院で亡くなる方より多かった時代もありましたが、昭和51年から逆転し、今では8割の方は病院で亡くなっています。
 
残り2割の方は自宅で亡くなっている場合とその他。その他は旅先での急死や、事故死などいろいろなケースが想定されます。
 
自宅で亡くなる場合も、主治医の元、治療中だったというケースはいいとして、孤独死や死亡した場所がお風呂場だったなど、事件性を疑われる場合は少々面倒なことになります。
 
病院で亡くなると医師による死亡の確認が行われた後、「死亡診断書」が作成されますが、自宅や外出先での急死などは、検察医による「検視」が行われます。
 
「検視」の結果、何も問題がなければ「死体検案書」が作成されますが、死因が特定できない場合は「行政解剖」となってしまいます。
 
そこで事件性が疑われる場合は「司法解剖」となり、数日から1カ月以上かかる場合もあるようです。もちろん、ご遺体が戻ってくるまでは葬式も行えません。
 

今後増える孤独死

内閣府のデータによると、独居老人の数は平成27(2015)年で男性約192万人、女性約400万人、高齢者人口に占める割合は男性13.3%、女性21.1%となっています。この数字は今後ますます増えることが想定されています。
 
もし、自分自身や自分の親が孤独死したら?と考えると怖くなりませんか?そのためにも日頃からの備えや知識が必要となってきます。
 
参考URL:内閣府
http://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2018/zenbun/pdf/1s1s_03.pdf
 

多死社会にどう備えるのか

今後は多死社会と言われるように死亡者数が増え続け、孤独死も増加していくわけですが、これに対してどんな備えをしておけばいいのでしょうか?
 
筆者は相続診断士という立場から、いろいろな方に生前対策の大切さを伝えています。
 
親が一人暮らしをしているケースや、ご自身が一人暮らしであるならば、生前対策は必須だと思います。
 
生前に家族と万が一のことを話し合い、エンディングノートに主治医や常備薬の情報なども記入し、いざという時に家族が困らないようにしておきましょう。
 
また、不幸にも孤独死した場合、エンディングノートに必要なことが書いてあれば、家族はそれに従って葬儀の準備等をすすめられます。
 
さらに、日頃からご近所との連携を密にし、少しでも異常があれば早めに発見してもらえるような見守りの仕組みを作っていくことも大切だと思います。
 
こういう時代だからこそ、昔ながらのご近所づきあいに救われることが多いのではないでしょうか?
 
もし、近所づきあいも苦手だ、という場合はNTTドコモや玩具メーカーのイワヤなどが開発した、クマのぬいぐるみ型ロボット「ここくま」という商品があります。
 
音声認識や発話機能があり、一人暮らしの高齢者宅に置くと話し相手にもなってくれます。利用履歴は離れて暮らす子ども世帯に届き、親が元気に過ごしているかがわかります。
 
その他にもポットに見守り機能が付いた商品があったり、フォトスタンドに見守り機能が付いていたりといろいろな商品が開発されています。親の性格などを考えて上手にセレクトしてみるといいですね。
 
多死社会だからこそ、あらゆることを想定し、楽しく老後を過ごせるようにしたいものです。
 
Text:一橋 香織(ひとつばし かおり)
相続診断士事務所 笑顔相続サロン代表、全国相続診断士会会長、東京相続診断士会会長
アフィリエイティッドファイナンシャルプランナー【AFP】、2級ファイナンシャルプランニング技能士【国家資格】 、相続診断士、終活カウンセラー上級、家族信託コーディネーター

一橋香織

執筆者:一橋香織(ひとつばし かおり)

相続診断士事務所

笑顔相続サロン代表、全国相続診断士会会長、東京相続診断士会会長
アフィリエイティッドファイナンシャルプランナー【AFP】、2級ファイナンシャルプランニング技能士【国家資格】 、相続診断士、終活カウンセラー上級、家族信託コーディネーター
外資系金融機関を経てFPに転身。頼れるマネードクターとしてこれまで2000件以上の 相続・お金の悩みを解決した実績を持つ。講演・メディア出演(朝日テレビ「たけしのTVタックル」TBSテレビ「Nスタ」「ビビット」など)多数。
日本初のシステムノート型システムダイアリー㈱の『エンディングノート』監修。著書「家族に迷惑をかけたくなければ相続の準備は今すぐしなさい」PHP出版はアマゾン相続部門1位・丸善本店ビジネス部門で1位を獲得する。近著『終活・相続の便利帳』枻出版社。笑顔相続を普及するため専門家を育成する『笑顔相続塾』を主宰。連絡先:https://egao-souzoku.com/

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