本記事ではこれらの疑問に対して解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
高年齢求職者給付金とは
高年齢求職者給付金とは以下の要件を満たす人に支給される手当てです。
1.65歳以降に退職していること
厳密には、65歳の誕生日の前日に65歳になるとみなされるため、65歳の誕生日の前日以降に退職したことが必要です。
2.退職前の1年間で6ヶ月以上、雇用保険に加入していたこと
3.公共職業安定所(ハローワーク)で求職の申し込みをし、高年齢受給資格の決定を受けること
4.「失業状態」にあること
「失業状態」にあることとは職業に就く意志と能力があるにもかかわらず、職業に就けない状態にあることを指します。なお、この認定は65歳未満の失業者と同じく公共職業安定所が行います。
5.退職した日の翌日から1年以内に「失業状態」になること
なお、高年齢求職者給付金は受給期間を延長することができません。
公式サイトで申し込み
【PR】アイフル
おすすめポイント
・WEB完結(郵送物一切なし)
・アイフルならご融資可能か、1秒で診断!
・最短1時間でご融資も可能!(審査時間込)
融資上限額 | 金利 | 審査時間 |
---|---|---|
最大800万円 | 3.0%~18.0% | 1秒診断(※) |
WEB完結 | 無利息期間 | 融資スピード |
※融資まで | 30日間 | 最短20分 |
※診断結果は、入力いただいた情報に基づく簡易なものとなります。
実際の審査では、当社規定によりご希望にそえない場合もあります。
高年齢求職者給付金と失業手当の違い
高年齢求職者給付金は「65歳以上の人を対象とする失業手当」と説明されることもありますが、失業者が65歳以上であるだけではなく、65歳以降に職を失っていることも必要です。これに対し、65歳未満で退職し、失業状態にある人には失業手当が支給されますが、その人が65歳になると失業手当は支給されません。
つまり、高年齢求職者給付金は65歳以上の者が、失業手当は65歳未満の者が対象となるため、両者を同時にもらうことはできません。ただし、65歳未満で失業手当を、その後、65歳以上になって高年齢求職者給付金を受給するという意味で両方をもらうことは可能です。
なお、これらの手当ては雇用保険(失業保険)に加入していた人のみが受け取れる点では同じです。ただし、受給日数や受給額は大きく異なります。詳しくは、受給日数は高年齢求職者給付金が30~50日間であるのに対し、失業手当は90~330日間です。また、1日当たりの受給額(基本手当日額)は高年齢求職者給付金が最高6850円であるのに対し、失業手当は最高8355円です。
したがって、条件が同じであれば、失業手当の方が受給総額は多くなりますが、65歳になる直前に失業すると、失業手当の受取額が少なくなる点に注意を要します。受取額が少なくなるのは、65歳以上の人に失業手当は支給されないためです。なお、高年齢求職者給付金には年金も同時に受給できるという利点があります。
高年齢求職者給付金と失業手当の同時受給は不可
高年齢求職者給付金は65歳以上の人に支給される特別な失業手当です。他方、65歳未満の人には失業手当が支給されます。このようにどの手当てが支給されるかは年齢によって異なるため、ある失業者がこれらの手当てを同時に受け取ることはできません。したがって「どちらが得」であるか検討する実益は小さいといえます。
なお、失業手当の方が受取総額は多くなるため、64歳の誕生日を迎えたらすぐに退職し、失業手当の最長受給日数である330日間、失業手当を受け取ると得だと考えられます。ただし、65歳になる前に再就職しないと、後に再び失業した際に手当て(高年齢求職者給付金)は支給されなくなる点に注意しなければなりません。
出典
ハローワーク インターネットサービス 基本手当について
厚生労働省 雇用保険の基本手当日額が変更になります~令和4年8月1日から~
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部