更新日: 2023.01.31 セカンドライフ

定年後は「キャンピングカー」で暮らすといくらかかる? 車を「住所」として申請できるの?

定年後は「キャンピングカー」で暮らすといくらかかる? 車を「住所」として申請できるの?
「定年後はキャンピングカーで悠々自適に暮らしたい」と考えているものの、実際にキャンピングカーで生活するとなると生活費はどのくらいかかるのか気になる人もいるでしょう。また、住民税などの税金の支払いはどうなるのでしょうか。
 
本記事ではキャンピングカーで生活することを考えている人に向けて、キャンピングカーでの生活費や税金の支払いなどについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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キャンピングカーで暮らす場合にかかる費用とは

キャンピングカーで生活する場合、さまざまな費用がかかります。
 
まず、食費について。どのくらいの頻度で外食をするのか、自炊をするのかによっても異なりますが、1ヶ月に約3~4万円は必要です。ティッシュペーパーなどの日用品を購入する場合、その費用もかかります。
 
また、衣類やタオルをコインランドリーで洗濯する費用も必要で、1回の洗濯代は1500円ほどかかるでしょう。週に1回コインランドリーを利用すると、1ヶ月では6000円程度必要です。
 
家と異なり、キャンピングカーで生活する際は電気代や水道代が請求されることはありませんが、生活に必要な電気や水は自分で確保しなくてはいけません。
 
電気はキャンピングカーに搭載されているバッテリーのうち、「サブバッテリー」と呼ばれるバッテリーが車内のエアコンや冷蔵庫、照明などの生活設備を稼働させるために活躍します。サブバッテリーは走行充電ができるので、キャンピングカーを走らせることで自動的に充電することが可能です。
 
また、走行充電以外にも、外部入力充電によりバッテリー充電が行えます。外部入力充電を行う際は、AC(交流)電源のあるオートキャンプ場やRVパークを利用しましょう。
 
水については、ガソリンスタンドで分けてもらうことが可能です。分けてもらった水はタンクに溜めて利用します。飲料水として使える水であれば、それを飲むこともできるでしょう。
 
これらのほかに、キャンピングカーでかかる費用としてはガソリン代やオイル交換代など、車の維持費が必要な点に注意が必要です。1ヶ月のガソリン代は平均で7万円ほど、オイル交換は1回につき5000円程度かかります。
 

キャンピングカーで生活する際の住所や税金の支払いとは

キャンピングカーで生活している場合でも、「車」を住所として申請することはできません。税金については、「自動車税」や「住民税」を納めなくてはいけませんが、「固定資産税」は不要となります。
 
住民税は「1月1日時点で住んでいた地域の市区町村」に徴収される仕組みです。キャンピングカーで生活する前に住んでいた居住地に住民票を置いたままの人や、実家や親せきの家の住所を間借りしている人もいるでしょう。
 
日本では車で生活しているからといって住民税の支払いを避けることはできないので、キャンピングカーで生活していてもしっかり支払わなくてはいけません。
 
荷物の受け取りに関しては、コンビニ受け取りや郵便局留めなどの方法があるため、住民票がある場所に住んでいなくても、ほとんど問題ないでしょう。
 

キャンピングカーで生活する注意点とは

前述した通り、キャンピングカーで生活する場合は車の維持費に加えて食費など、生活費もそれなりにかかってしまいます。無料駐車場が見つからない場合、有料駐車場を使用するとその分の出費も増えるでしょう。
大型のキャンピングカーであればトイレやシャワーがついていますが、小型タイプの場合はそれらがついていない場合もあります。そのようなキャンピングカーの場合はコンビニや公園などのトイレや、温泉施設などを利用しなくてはいけない手間もあるのです。
 

キャンピングカーで生活する場合は、しっかり計画を立ててから始めよう

本記事で紹介したように、キャンピングカーで生活する場合は車の維持費や食費などの生活費がかかるでしょう。思ったよりも高くかかる場合もあるため、キャンピングカー生活を始める前に資金に問題がないか、計画を立てて検討する必要があります。また、車で生活をしても支払わなくてはいけない税金もあるため、それらはしっかり払うようにしましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部