更新日: 2019.07.03 セカンドライフ

年金で生活する期間は男性で16年、女性で22年間 今からできる備え

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

年金で生活する期間は男性で16年、女性で22年間 今からできる備え
人生100年時代と言われはじめ、65歳定年制度ももうすぐそこまで来ている昨今、実際私たちの老後はどのようになるのでしょうか。
 
医療技術が発達した恩恵と裏腹に、長生きリスクというものに直面する私たちの老後には、今からどのような備えをすればよいのでしょうか。
 
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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特徴(1) 年金の期間が長いか短いか

厚生労働省の「平成28年簡易生命表」によると、男の平均寿命は80.98年、女の平均寿命は87.14 年となっており、65歳で定年したあとも、男性で約16年間、女性で約22年間は年金で生活するという試算になっています。
 
ただし、これはあくまでも平均寿命においての試算であり、もしも100歳まで生きるとしたら、35年間が年金で生活するということになります。これが、いわゆる「長生きリスク」と言われるもので、仮に毎月の出費を26万円として、受け取る年金を22万円として計算すると、毎月の赤字額は4万円になります。
 
年額にして48万円。年金が満額支給される65歳から100歳まで生きるとして、35年間、毎年この額の赤字が出続けば、合計で1680万円もの赤字になるのです。
 
この分を考慮して貯蓄をするとなると、今から定年まで相当な努力が必要になることは容易に想像できるでしょう。
 

特徴(2) 自分の年金(個人年金)があるか・ないか

このような長生きリスクに備えて、最近話題となっている、個人型確定拠出年金(iDeCo)について見てみましょう。
 
個人型確定拠出年金(iDeCo)は、掛金を自分自身で運用しながら積み立てて、原則60歳以降に受け取る公的年金を補完するしくみです。掛金は毎月5000円から1000円単位で選ぶことができて、国民年金の被保険者の種類や、他の企業年金の加入状況などにより、掛金額の上限が異なります。
 
運用できる商品は、「投資信託」や「定期預金」などとなっています。受け取りは年金と一時金を選ぶことができるので、用途に合わせて加入できるところも魅力の一つです。
 

特徴(3) 自分で稼げるのか・稼げないのか

2018年は副業元年と言われ、正社員でも副業を解禁している企業が出始めました。
 
これからは、会社という枠を飛び出して、自分で稼ぐことも選択肢の一つとなるかもしれません。定年後はアルバイトをと考えていても、新しいことをイチから覚えるのに時間がかかる場合もあります。今から、副業として一生稼げるように備えることが、何よりの心の「保険」となる可能性があります。
 
特に、新卒から定年まで同じ企業で勤め上げる終身雇用型の企業人の方は、特にこの部分を意識して、異業種交流や、学生時代の知り合いなどと積極的に関わり、会社以外にもう一つ別のチャンネルを作っておくほうが良いと言えます。
 

まとめ

老後の不安、特にお金に関してみてきましたが、いかがでしたでしょうか。お金で買えないものもあるのですが、金銭的な余裕が精神的な余裕を生み出すということも一理あります。備えあれば、憂い無し。
 
今日から、できることから、始めてみましょう。
 
【参考】
厚生労働省 1 主な年齢の平均余命
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 

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