更新日: 2021.09.13 その他老後

「老後のお金どうしよう」持ち家を担保にお金を借りられる【リバースモーゲージ】とは

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

「老後のお金どうしよう」持ち家を担保にお金を借りられる【リバースモーゲージ】とは
みなさんの住居は賃貸ですか? 持ち家ですか? どちらが良いかという結論は人それぞれの状況によって違いますから一概にはいえません。
 
しかし、人生100年時代といわれる現代において、将来の資金確保の手段として、持ち家を担保に融資を受け生活資金にまわすというリバースモーゲージについて知っておくことは、老後の生活設計を考えるうえで有効ではないでしょうか。
 
ご自身だけでなく、親御さんの今後の生活設計にも活かしていただきたい知識です。
 
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お金はないけど、家はある人、必見? リバースモーゲージとは。

リバースモーゲージとは、所有する自宅を担保にして、そこに住み続けながら、融資を受ける方法です。借りたお金は、本人や配偶者の生活費やリフォーム、医療費など生活にかかわるものに使えます。ただし、事業資金など生活費等以外に利用することはできません。
 
生存中の返済は利息分のみ、死亡後に自宅を売却して元本の返済に充てるというのが代表的なプランです。
 

どこでどのくらい借りられる?

住宅金融支援機構(「リ・バース60」「リ・バース50」)や銀行などの金融機関、または都道県社会福祉協議会(生活困窮者向けの生活福祉資金貸付制度「不動産担保型生活資金」)などで審査に通れば借りることができます。
 
おおむね、融資額は自宅の評価額(主には宅地評価)の50%~70%程度が多いようです。不動産価格は変動しますので、担保物件の値下がりを想定内に設定しているのでしょう。
 

利用を決める前に確認しておきたい3つのこと。

利用前に、以下の3点を確認しておきましょう。
 
・連帯保証人として、原則、推定相続人の同意を確認する。
自宅を担保にし、契約者の死後、自宅を売却して元本の返済に充てるか、多くの金融機関では契約の際に推定相続人の同意を得るようにしています。配偶者、または親以外の同居人がいないことが条件になっており、子どもと一緒に暮らしている場合は対象外となります。
 
ただ、契約者の死後、配偶者が継続して自宅に住むことを希望する場合は、配偶者が契約を引き継ぐことが条件に合致すればできますが、貸付金がいつ限度額に達するか、つまり契約者が融資を受け始めて何年後に死亡するかは予測できません。こちらの融資を当てにし過ぎない見通しを立てることが肝要です。
 
・何に使うためのお金が必要かを確認する。
医療費・介護費や、リフォームに充てたいのか、日々の生活資金の足しにするのか。金融機関によっては、生活にかかわる費用であれば何のために使うのか目的を限定しないフリーローン型と、限定することで借入利率を低く設定したプランとがあります。公的機関の場合は福祉的な意味合いが強いので、所得制限や資金の使い道も生活費や医療費に充てることが原則とされています。
 
・持ち家が融資条件にあてはまるか確認する。
一般的に土地付き一戸建てや都心の評価額の高いマンションが対象の場合が多いです。住宅ローンが残っていると完済することが条件になっていたり、そもそも対象外だったり、金融機関により異なりますので確認が必要です。つまり、自宅のある地域を対象とする金融機関が複数ある場合は、比較検討したほうが良いでしょう。
 
出典
厚生労働省 「生活福祉資金貸付制度」
社会福祉法人 東京都社会福祉協議会 「不動産担保型生活資金貸付のご案内」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 

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