更新日: 2020.10.02 セカンドライフ

1年で孫のために使った平均額は約11万円! シニアの生活意識調査

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

1年で孫のために使った平均額は約11万円! シニアの生活意識調査
内閣府の令和元年版高齢社会白書によると、日本の高齢化率は28.1%(※1)。65歳以上の割合は、令和18(2036)年に33.3%で3人に1人となり、令和47(2065)年には38.4%に達して、国民の約2.6人に1人が65歳以上となると予想されています。
 
今時のシニアは一昔前と比べると、若々しくてアクティブ。旅行やグルメなど、消費活動も活発に行っているように見えます。

ソニー生命保険株式会社は、全国のシニア(50歳から79歳)の男女に対し、「シニアの生活意識調査2020」を実施しました(※2)。シニア層の楽しみは何か、何にどのくらいお金を使っているのか見ていきましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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旅行が楽しみな人が多く、1ヶ月の支出の平均は2.4万円

始めに、現在の楽しみを聞いたところ、最も多いのが「旅行」(43.4%)でした。以下、「テレビ/ドラマ」(34.6%)、「読書」(29.2%)、「グルメ」(28.7%)、「健康」(26.6%)となりました。
 
旅行が楽しみと回答した人に、旅行に対する1ヶ月の出費を聞いたところ、平均額は全体で2.4万円。男性では2.1万円、女性では2.8万円と、女性のほうが男性より若干高くなりました。女性は、旅行によりお金をかけて楽しんでいるようです。この金額なら、毎月日帰り旅行をしたり、2、3ヶ月に1回一泊旅行ができそうです。
 
また、グルメが楽しみと回答した人に、グルメに対する1ヶ月の出費を聞いたところ、平均額は、全体で1.3万円、男性では1.5万円、女性では1.2万円となりました。こちらは男性のほうがお金をより使って、おいしいものを飲み食いしていることがわかりました。

1年で孫のために使った金額の平均は11.2万

孫がいる人に、この1年間で、孫のためにどのようなことにお金を使ったか聞いたところ、1位は「おこづかい・お年玉・お祝い金」(75.0%)でした。2位は「一緒に外食」(46.6%)、3位「おもちゃ・ゲーム」(40.6%)、4位「本・絵本」(32.2%)、5位「衣類などファッション用品」(26.6%)となりました。
 
この1年間で、孫のための出費をしたシニアに、孫のために使った金額を聞いたところ、最も多いのは「5万円~10万円未満」(27.1%)、次いで「3万円~5万円未満」(16.9%)、「10万円~20万円未満」(15.8%)で、平均額は11万2715円となりました。
 
平均額の推移を見ると、2015年調査の11万6471円からは上昇傾向にあり、2019年調査では13万1334円となりましたが、今年はコロナショックもあってか、昨年より1万8619円減少しました。 
 
また、孫がいるシニアに、孫とどのようなことをしたいと思うか聞いたところ、「外食」(55.6%)との回答が最も多く、一緒に外食をして孫と楽しい時間を過ごしたいという気持ちが伺えます。以下は「旅行」(49.7%)、「会話」(46.9%)、「公園で遊ぶ」(36.3%)、「散歩」(27.2%)となりました。女性は外食や会話、男性は孫と一緒に体を動かして遊ぶのを好むようです。

今ではシニア層もスマホを使いこなしている。女性はLINEでコミュニケーション

最近ではシニア層でもスマートフォンを使いこなしている人が多いですよね。そこで、日頃、スマートフォンで何をしているのかを聞いてみたところ、7割近くが「メール」(67.8%)、「通話」(67.4%)を利用していることがわかりました。また、「インターネット検索」(54.3%)、「ニュース閲覧」(51.8%)、「天気予報チェック」(48.6%)など、シニア層も、ある程度スマホを使いこなせていることが伺えます。
 
女性では「メッセージアプリ(LINEなど)」を使っている人が男性より10.6ポイント高くなっており、メッセージアプリを使って家族や友人と積極的にコミュニケーションを図っている ようです。昨年と比較すると、「メッセージアプリ(LINEなど)」を使っている人の割合は34.5%から46.3%と、この1年で11.8ポイント増加しました。特に女性では13.8ポイント増えています。
 
この調査結果から、今時のシニアは旅行やグルメが好きで、スマホを使いこなすアクティブな姿が目に浮かびます。日本の高齢化率は今後ますます高まることが予想され、シニア層がいつまでも元気で、経済を回すことがさらに重要となっていくでしょう。

[出典]
※1:内閣府「令和元年版高齢社会白書」
※2:ソニー生命保険株式会社「シニアの生活意識調査2020」(株式会社 PR TIMES)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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