更新日: 2021.05.06 その他年金

個人年金保険の選び方。変額型や外貨建ての方が良い?

執筆者 : 柘植輝

個人年金保険の選び方。変額型や外貨建ての方が良い?
個人年金保険は老後の備えとして多様なタイプの商品が販売されています。それ故、選び方を間違えてしまうと、来る老後で思うように機能しないこともあり得ます。
 
そこで、今回は個人年金保険の選び方について解説します。

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おすすめポイント

・自宅の売却後もそのまま住み続けられます
・売却金のお使いみちに制限がないので自由に使えます
・家の維持にかかるコスト・リスクが無くなります
・ご年齢や収入に制限がないので、どなたでもお申し込みいただけます

柘植輝

執筆者:柘植輝(つげ ひかる)

行政書士
 
◆お問い合わせはこちら
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2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。

個人年金保険とは?

個人年金保険とは、契約の内容に従って保険料としてお金の積み立てや運用を行い、期間が到来したら、そのお金を年金のように毎年一定額ずつ受け取っていくという保険です。
 
支払った保険料は個人年金保険料控除と呼ばれる所得控除の対象にもなり、使い方次第で節税と老後資金の用意が同時にできる優れものになります。
 

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おすすめポイント

・自宅の売却後もそのまま住み続けられます
・まとまった資金を短期間で手に入れられます
・家の維持にかかるコスト・リスクが無くなります
・借り入れせずに資金を調達できます

受け取り方から考える

個人年金の受け取り方は基本的に有期年金と確定年金、終身年金の3種類に大別されます。どれを選ぶかによって元本割れなどリスクとなる事由が異なります。
 

有期年金

有期年金とは、あらかじめ決めた一定の期間、年金を受け取れるものです。ただ、その期間内であっても被保険者が死亡すれば、その時点で支給は打ち切られます。
 
有期年金は支給期間が決まっていることとの関係上、公的年金が支給されるまでの60歳から65歳の間の生活費が心配という方に向いています。
 

確定年金

確定年金とは、被保険者の生死に関係なく、期間内は年金が受け取れるというものです。必ず一定期間は年金が受け取れるため、家族のことも考えて絶対に収入を途絶えさせることができないという期間がある場合、確定年金が向いているといえます。
 

終身年金

終身年金は、期間の定めなく被保険者が生きている間であれば年金を受け取れます。生きている限り何年でも受け取れるため、公的年金だけでは老後の生活費が心配という場合に選ぶとよいでしょう。
 

利率から考える

個人年金保険には定額タイプと変額タイプがあります。定額タイプは、契約時に定めた利率に従って受け取れる年金額が決まります。あらかじめ受け取れる年金額が分かっているため、計画的に老後資金を用意したいという方に向いています。
 
対して変額型は、保険会社の運用結果によって年金額が変わるというものです。そのため、リスクを取ってでも将来の受取額を増やしたい方や、インフレリスクに備えておきたいという方に向いています。
 

円建てと外貨建て、どっち?

円建てとは、年金保険料の払い込みから受け取りまでを円で行うものです。対して外貨建てとは、払い込まれた年金保険料を外貨で運用して、外貨で受け取るというものです。ただ、最近では受け取りを円で行うか、外貨で行うかを選ぶことができる外貨建て商品もあります。
 
外貨建てにすると、円建てに比べて高い運用利益と円の価値が落ちた際のリスクの分散が期待できる反面、為替相場による影響で運用結果が乱高下したり、将来的な成果の見通しが立ちにくいなどのリスクも存在しています。
 
リスクが許容できないのであれば円建て、多少のリスクを許容して利益を狙えるのであれば外貨建てといった決め方でよいでしょう。
 

個人年金はあくまで公的年金の補助として選ぶべき

個人年金保険は保険の1つであり、あくまでも公的年金の補助として老後の資産形成に向けて用いるものです。個人年金保険に加入するに当たっては、現在の資産状況や将来のライフプランを基に、リスクの許容度を加味して検討するようにしてください。
 
また、現在ではiDeCoやつみたてNISAなどをはじめとする節税と老後資金の形成を兼ねた制度も存在しているため、個人年金保険に加入する際はそれら諸制度と比較して、より自身に必要なものから選んでいくようにしてください。
 
執筆者:柘植輝
行政書士