更新日: 2021.07.08 その他年金

ねんきん定期便が届いた! 手続きが必要になるのはどんな場合?

執筆者 : 堀江佳久

ねんきん定期便が届いた! 手続きが必要になるのはどんな場合?
日本年金機構のホームページには、「『ねんきん定期便』とは、年金制度への理解を深めていただくことを目的に、毎年誕生日月に、ご自身の年金記録を記載したもの」という説明があります。
 
みなさんも日本年金機構からはがきや封筒で「ねんきん定期便」を受け取っている記憶があると思います。はがきは、毎年誕生日月に送付されてきますが、封筒は35歳、45歳、59歳の方に送付されてきます。
 
若い頃は、定年なんてまだまだ先の話と考え、内容をよく確認しない方もいらっしゃると思いますが、定年を意識する50代になると、リタイア後にいくらもらえるのかが気になって内容をしっかり確認する人が増えてくると思います。
 
定期便の内容も、50歳を境目にして内容が変わってきます。50歳未満の場合には、これまでの加入実績に応じた年金額が記載されていますが、50歳以上になると、現在の収入が継続した場合に受け取ることができる年金見込み額が記載されていますので、より実感がもてるような数字になっています。
 
しかし、この定期便の記載に「もれ」や「誤り」があると、将来の年金額が減ってしまう恐れがあります。将来自分が受け取ることができる年金ですので、よく確認をする必要があります。
 
もし、「もれ」や「誤り」があった場合は、年金が減らされないように修正の手続きをする必要があります。この手続きについて、詳しく見ていくことにしましょう。

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堀江佳久

執筆者:堀江佳久(ほりえ よしひさ)

ファイナンシャル・プランナー

中小企業診断士
早稲田大学理工学部卒業。副業OKの会社に勤務する現役の理科系サラリーマン部長。趣味が貯金であり、株・FX・仮想通貨を運用し、毎年利益を上げている。サラリーマンの立場でお金に関することをアドバイスすることをライフワークにしている。

氏名、住所に誤りがある場合

まず、基本的な誤りとして、「ねんきん定期便」に表示されている氏名、住所が異なっている場合があります。すぐに修正手続きをしましょう。特に転職や独立、結婚などで名字が変わった場合などは注意が必要です。
 

(1)厚生年金に加入している人

勤務先の年金担当をしている部署に連絡し、修正手続きをする必要があります。
 

(2)国民年金に加入している人

自営業者・学生の方などの第一号被保険者は、お住まいの市区町村役場で修正手続きが必要です。また、厚生年金保険、共済組合等に加入している方の配偶者(第3号被保険者)は、上記(1)同様、配偶者の勤務先の年金担当をしている部署に連絡し、修正手続きをする必要があります。
 

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内容に「もれ」や「誤り」がある場合

「ねんきん定期便」に記載されている以下の(1)(2)の内容に「もれ」や「誤り」がある場合には、「年金加入記録回答票」(※)に必要事項を記入し、同封してある返信用封筒を使って返送するか、お近くの年金事務所へ提出をする必要があります。
 
(※)封筒形式のねんきん定期便の中に、回答票と返信要封筒が同封されています。紛失したなどの場合には、日本年金機構のホームページからダウンロードできます。
 
なお、各共済組合等における加入記録については、日本年金機構ではなく、各共済組合に問い合わせをする必要があります。
 

(1)年金加入履歴に「もれ」や「誤り」が ある場合

いままで加入してきた加入制度(国民年金、厚生年金、船員保険)やその時の勤務先住所や勤務期間など、追加すべき内容や修正すべき記録の内容をわかる範囲で「年金加入記録回答票」に記入し、提出します。
 

(2)標準報酬月額や国民年金の納付状況に 「誤り」がある場合

誤りのある制度(国民年金、厚生年金、船員保険)や「誤り」のある期間、「誤り」の具体的な内容を「年金加入記録回答票」に記入し、提出します。なお、修正箇所が多く、「年金加入記録回答票」に書ききれない場合は、便せんなどに記入して同封すれば問題ありません。
 
なお、上記内容について、不明点などがある場合には、お近くの年金事務所か、「ねんきんダイヤル」で電話相談することもできます。また、税理士や社会保険労務士、ファイナンシャルプランナーに相談してもよいでしょう。
 
(※)日本年金機構「年金加入記録回答票」
 
(出典)
日本年金機構「大切なお知らせ、「ねんきん定期便」をお届けしています」
日本年金機構「年金加入記録に「もれ」や「誤り」があった場合」
 
執筆者:堀江佳久
ファイナンシャル・プランナー