更新日: 2023.05.30 その他年金

60歳になって年金の未払いを発見! 今から受給額が増やせる方法はあるの?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

60歳になって年金の未払いを発見! 今から受給額が増やせる方法はあるの?
60歳になってから年金に未払いがあったことが分かって、年金が減ってしまうと不安に思った方はいませんか? 60歳までに、老齢基礎年金の受給資格期間を満たしていない場合や満額受給できない場合には、国民年金に「任意加入」をすることで、受給資格を満たしたり、受給額を満額に近づけたりすることができます。
 
本記事では、国民年金における任意加入の内容や条件、手続き方法などについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

任意加入とは

「任意加入」とは、年金保険料の納付期間が40年(480月)に足りず、国民年金(老齢基礎年金)を満額受給できない場合や60歳までに年金の受給資格を満たしていない場合に、60歳以降でも加入できる年金制度のことです。任意加入することにより、年金受給額を満額に近づけることができます。
 

任意加入の条件

任意加入をするには、以下の条件を満たす必要があります。
 

●日本国内に住所を有する60歳以上65歳未満の方
●老齢基礎年金の繰上げ受給を受けていない方
●20~60歳までの保険料納付済期間が480月(40年)未満の方
●厚生年金保険・共済組合などの年金制度に加入していない方

 
上記の条件を満たしていない場合は、任意加入ができません。また、上記条件を満たす方に加えて、以下の方も任意加入が可能です。
 

●年金の受給資格期間を満たしていない65歳以上70歳未満の方
●外国に居住する日本人で、20歳以上65歳未満の方

 

手続き方法

任意加入をするには、市区町村役場または年金事務所などで手続きする必要があります。60歳の誕生日前日から手続きが可能で、手続きをしたその日から加入できます。
 
手続きに必要なものは、以下のとおりです。
 

●本人確認書類(運転免許証、パスポートなど、官公署が発行した資格証明書等で顔写真付きのもの。健康保険証や年金手帳など、顔写真がないものは2点以上必要)
●年金番号または個人番号が分かるもの(年金手帳、マイナンバーカードなど)
●銀行口座番号が分かるもの(預貯金通帳、キャッシュカードなど)
●金融機関届出印

※代理人が手続きをする場合は委任状が必要になります。

 

受給期間に満たない場合は任意加入で受給額を満額に近づけよう

60歳に達した時点で、国民年金の受給資格期間を満たしていない場合や満額受給できない場合には、任意加入によって最大65歳まで保険料の納付が可能です。国民年金の受給資格期間を満たしていなかったり、満額受給に近づけたりしたい方は、任意加入をして年金を増やしましょう。
 

出典

日本年金機構 任意加入制度

日本年金機構 か行 高齢任意加入

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

ライターさん募集