年金は平均で「月17万円もらえる」と聞きました。自分は「年収450万円」で平均年収くらいですが、本当にそれくらいもらえますか? 受給額をシミュレーション

配信日: 2025.04.21

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年金は平均で「月17万円もらえる」と聞きました。自分は「年収450万円」で平均年収くらいですが、本当にそれくらいもらえますか? 受給額をシミュレーション
年金は老後の生活を支える重要な収入源ですが、「平均で月17万円もらえる」という話を聞くと、自分もそれくらいもらえるのか気になるのではないでしょうか。
 
本記事では、会社員の平均年収や平均的な年金受給額を紹介したうえで、年収450万円の人が将来どれくらいの年金をもらえるのか解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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会社員の平均年収は460万円

国税庁の「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、会社員の平均年収は約460万円です。なお、内訳としては男性が約569万円、女性が約316万円です。
 
本記事のケースの年収450万円は、男性であれば平均よりも少ないほうですが女性の場合は多いほうであり、トータルで見ると平均的な年収と言えるでしょう。
 

男性の平均年金月額は約17万円

続いて、平均的な年金の金額を見てみましょう。厚生労働省の「令和5年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、老齢厚生年金の平均金額は約15万円で、男性は約17万円、女性は約11万円となっています。
 
この金額には老齢基礎年金(国民年金部分)が含まれており、老齢基礎年金の満額は2024年度は月額6万8000円です。なお、2026年度は月額6万9308円に引上げられます
 
厚生年金部分は、会社員などとしての勤続年数や収入に応じて変動し、収入が高ければ高いほど、また勤続年数が長いほど多くなります。今回紹介した年金額はあくまでも平均に過ぎませんので、実際に自分がどれくらいもらえるのかは厚生労働省のシミュレーターなどを使って算出してみましょう。
 

年収450万円の場合、将来年金はいくらもらえる?

それでは、年収450万円の会社員が将来どれくらい年金をもらえるのか、「公的年金シミュレーター」にて試算していきます。シミュレーションの前提は次のとおりとします。
 

・生年月日:1983年7月1日(現在満41歳)
・会社員期間:22歳~65歳
・年収:450万円

 
この前提でシミュレーションした年金の年間見込み受給額は、65歳が186万円、66歳以降は191万円でした。つまり、月額にすると16万円近くになります。
 
17万円には少し及びませんが、おおよそそれに近い金額がもらえそうだと言えるでしょう。
 

老後の平均的な支出はいくらくらい?

老後に約16万円の年金がもらえるとして、この金額で生活はできるのでしょうか? 総務省の「家計調査報告〔家計収支編〕2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、65歳以上の単身無職世帯の支出の平均は月額で約16万円です。また、65歳以上の夫婦のみの無職世帯の場合、平均的な支出は月額で約28万円です。
 
年収450万円の会社員が将来月額でもらえる年金額は約16万円ですので、単身の場合はおおよそ年金だけで暮らせると言えるでしょう。ただ、夫婦の場合は自分だけの年金額だけでは約12万円不足ですので、パートナーの年金金額が重要となります。
 
なお、この平均的な支出はあくまでも「平均」という点に注意が必要です。特に住居費は単身で1万2564円、夫婦で1万6827円の前提です。都心でアパート暮らしなどの場合、この金額を大幅に超える支出が必要となるでしょう。
 

まとめ

年収450万円程度の会社員が将来受け取る年金額は、平均的な年金額である月約17万円に近い水準と考えられます。
 
ただし、老後の生活費を考えると、年金収入だけでは十分ではない可能性があります。早めに貯蓄や投資を始めることを検討したり、必要な支出を見直して計画的な資金管理を行ったりすることを考えましょう。
 

出典

国税庁 令和5年分民間給与実態統計調査-調査結果報告-
総務省 家計調査報告〔家計収支編〕2023年(令和5年)平均結果の概要
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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