薬剤師転職のための職務経歴書の書き方ポイントを解説! |ファイナンシャルフィールド

薬剤師転職のための職務経歴書の書き方ポイントを解説!

河原畑芳彬

執筆者: 河原畑芳彬

キャリアコンサルタント(国家資格)、キャリアコンサルタント(NPO法人認定)、プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー(R)(NPO法人認定)、訓練対応キャリアコンサルタント
キャリアコンサルタント(国家資格)キャリアコンサルタント(NPO法人認定)プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®(NPO法人認定) 訓練対応キャリアコンサルタント   大学卒業後、仕事を転々とするも20代後半で職業訓練校に就職し、就労支援に興味を持ち始める。資格取得後は、自立相談支援を中心に経験を積む。   若年者やニート・ひきこもりなどの就労支援や職業訓練に関する知識、困窮者支援などの知識を活用し、キャリアコンサルティングを行っている。   また履歴書や職務経歴書、キャリアシートなどの書類の作成、求人提供に関する業務には自信があり、これまでに多くの求職者を就職に導く。   現在は、フリーランスで活動中。
薬剤師と言えば、薬局で薬の調剤をしているイメージですが、他にも研究職や開発職、学術職もあり、どれも非常に専門的なものです。同じ仕事内容への転職ならばいいのですが、他の仕事内容だと転職を考えて職務経歴書を書こうと思っても難しい、と考える方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、薬剤師が転職するための職務経歴書の書き方ポイント、やってはいけない書き方ポイントを解説します。

薬剤師の転職の場合、職務経歴書はどう書くべきか

薬剤師の職場と言えば、真っ先に調剤薬局やドラッグストアが思い浮かびます。しかしその他にも、製薬会社の開発部門や病院での調剤、製薬会社のMRなど幅広い職種があります。調剤薬局に応募する場合は職務経歴書を提出することは少ないでしょうが、企業へ応募する場合は職務経歴書を提出することが多くあります。

薬剤師の仕事は、非常に専門的なものです。薬剤師として何を職務経歴書に書き、どのようにアピールすべきなのでしょうか。ここでは薬剤師の転職の場合、職務経歴書をどう書くべきなのか詳しく解説していきます。


薬剤師の職務要約の書き方ポイント

職務要約はできるだけ簡潔に、長くても5行程度でまとめます。その際に必ず書いておきたいのが「どこの病院・薬局・企業で」「どんな役職で」「どんな業務を経験したか」という3点です。

応募先の企業が知りたいのは、応募者が自分の会社でどのように活躍できるのか、自分の会社で生かせるような経験をしてきたのか、ということです。特にチームリーダーの経験があったり、管理職の経験があったりすると良いアピールになります。遠慮せずにしっかりアピールしましょう。


薬剤師の職務経歴の書き方ポイント

職務経歴は、どのような仕事を経験してきたのか細かく書くところです。文章で書くと冗長になるので、基本的には箇条書きで記入します。ただし、内容の羅列だけではその人の本当の経験は伝わりません。

なぜなら薬剤師である以上、働く場所と部署である程度仕事の内容が想像がつくからです。具体的なエピソードを絡めてそこから何を学んだのかも合わせて書くと、他の応募者との差別化につながります。

接客のエピソードや、チーム開発時のエピソード、リーダーをやっているときの経験談など、書けることはいろいろあるはずです。職務経歴書はただ経歴を書くものではなく、自分がどんな経験をしてきたのかを伝えるものでもあります。できるだけ分かりやすく自分の経歴を伝える工夫を考えてみてください。


生かせる知識・経験・技術を書こう

職務経歴書には、自分の持つ「生かせる知識・経験・技術」を書くと良いアピールになります。しかし応募した企業の仕事内容や、自分が応募する職種にまったく関係ないものを書いてもアピールにはつながりません。

応募をする前に企業研究をしっかりし、応募する職場や職種ではどのような仕事内容があるのかを把握しておきましょう。そしてそれに関連させて、応募先で生かせる知識・経験・技術を書いていくようにしましょう。

自分をアピールする内容を書くときは、具体的に書くように工夫してください。薬剤師という仕事は、接客や他職種との仕事の調整など、コミュニケーションスキルが求められる職種でもあります。お客さまとこんな話をしてお客さまの悩みの解決につながった、などの具体的なエピソードがある方が分かりやすいです。

数字で表せる実績は数字で、コミュニケーションスキルについては実例をつけて記入し、御社ではこのような経験を生かせます、と具体的にまとめると面接官にも分かりやすい内容となります。



職務経歴書でやってはいけない書き方

薬剤師は大学の薬学部で6年間を修了し、国家試験に合格しなければなれない仕事です。薬を扱うわけですから専門性も非常に高く、業務内容も一般的な事務や営業とは違って非常に特殊なものです。

ここでは、職務経歴書でやってはいけない書き方を詳しく解説していきます。



応募した企業・職種に関連させた内容になっていない
職務経歴書では、応募した企業・職種に関連させた内容になっていないことは書いてはいけません。

例えば調剤薬局で勤めていた人が転職を希望し、開発職に応募したとします。調剤業務での経験には開発職で使えるスキルがないと決めつけて、通り一遍のことを職務経歴書に書くと、いい印象は持たれないでしょう。

薬剤師は調剤ばかりしているわけではなく、お客さまと話したり薬の相談にも乗ることがあります。お客さまとの関わりの中でコミュニケーション能力が身についたので、チームでの開発に生かしたい、と書くこともできるはずです。

自分が応募する職種と前職までの経験を関連させた内容でないと、アピールにはつながりません。たとえ未経験の職種への応募だとしても、それまでの自分の経歴がどのように生かせるか考えながら職務経歴書を書くようにしてください。


自己PRの内容が多すぎる
職務経歴書には自己PRを記入しますが、内容を盛り込みすぎると分かりにくくなることが多いです。そのため、どんなにアピールポイントが多くても3つくらいにまで絞った方が分かりやすくなります。

履歴書も職務経歴書も同じですが、読み手側が分かりやすいものになっていることがもっとも重要です。いくら熱い思いや素晴らしい経験を持っていても、相手に伝わらなければ意味がありません。

自分のしてきた薬剤師としての経験の中でどんな実績を残したのか、何を身につけたのか、それを転職先でどう生かせるのか、この3点をまとめて具体的に書くと、分かりやすくなります。しっかり伝わりやすい内容になっているのかどうか、家族や友達などの第三者に読んでみてもらいましょう。


職務経歴書は応募先の企業へのアピールに使える

薬剤師にとって職務経歴書は、薬剤師としての自分の経験・知識・技術を相手に伝えるものです。それと同時に、うまく書くことができれば応募先の企業などへのアピールにも使えます。

ただしアピールに使うためには、読み手側に伝わりやすいものになっていなければなりません。具体的なエピソードを盛り込み、実績は客観的に判断できるように数値で示し、読みやすいように段落分けをするなどの工夫が必要になってきます。

ただ自分の経験・知識・技術を書くだけではなく、それを応募先の企業・職種に絡めて書くことも重要です。企業などの応募先の採用担当者は、人間性だけを知りたいわけではありません。あなたが会社で働いたとしたら、どのような仕事ができてどのような活躍ができるのか、あなたの持つ経験・知識・技術がどう役立つのかを知りたいのです。

応募先の企業・職種に絡めて書くことで、あなたが働いている姿を面接官に想像させることができます。そのために、職務経歴書はしっかり書く必要があるのです。

履歴書も職務経歴書も必要書類であると同時に自分をアピールするツールです。職務経歴書をしっかり書いて、企業へのアピールに使ってください。

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