薬剤師が履歴書の志望動機を書くポイント |ファイナンシャルフィールド

薬剤師が履歴書の志望動機を書くポイント

終更新日: 2021.01.04 公開日: 2020.12.31

河原畑芳彬

執筆者: 河原畑芳彬

キャリアコンサルタント(国家資格)、キャリアコンサルタント(NPO法人認定)、プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー(R)(NPO法人認定)、訓練対応キャリアコンサルタント
キャリアコンサルタント(国家資格)キャリアコンサルタント(NPO法人認定)プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®(NPO法人認定) 訓練対応キャリアコンサルタント   大学卒業後、仕事を転々とするも20代後半で職業訓練校に就職し、就労支援に興味を持ち始める。資格取得後は、自立相談支援を中心に経験を積む。   若年者やニート・ひきこもりなどの就労支援や職業訓練に関する知識、困窮者支援などの知識を活用し、キャリアコンサルティングを行っている。   また履歴書や職務経歴書、キャリアシートなどの書類の作成、求人提供に関する業務には自信があり、これまでに多くの求職者を就職に導く。   現在は、フリーランスで活動中。


薬剤師に限らず、転職する際に履歴書に何を書くのかは頭を悩ませる部分なのではないでしょうか。特に薬剤師の場合、基本的な処方業務はどの職場でも変わりません。そのため志望動機を書く難しさを感じている薬剤師も多いことでしょう。そこで、薬剤師が転職する際、履歴書に記載する志望動機についてさまざまな角度から解説しますのでご覧ください。

薬剤師の履歴書の志望動機はポジティブに

履歴書の志望動機に何を記載するかは、薬剤師に限らず悩んでいる人は多いことでしょう。しかし、基本的にポジティブな表現で書くと良いでしょう。



基本的に「前向き」な姿勢を

転職時の履歴書の志望動機では基本的に前向きな姿勢をアピールすることが大切です。例えば「前の職場が嫌になった」「前の職場のお給料が低い」など、後ろ向きの理由では、人事・面接担当者は良い印象を持たないでしょう。

転職の理由が「貴社で何をしたいのか」ではなく「置かれている環境から逃げ出したい」といった内容に聞こえてしまいます。実際に転職する理由が前の職場への不満であったとしても、履歴書の志望動機に前の職場の不満を記載する必要はありません。



採用された場合に何をしたいのか

採用されたとして、転職先で何をしたいのかを具体的に記載することも大切です。転職先だからこそできることであればなお良いでしょう。

また、具体的であればあるほど、転職先は「自社のことをよく調べている」と感じます。適当に応募してきた薬剤師なのか、あるいは自社を調べたうえで応募してきた薬剤師なのかで、採用する側の印象は大きく異なることでしょう。



自分自身の目標と職場の親和性

薬剤師として目指すべき方向性と転職先で得られるスキル・経験の親和性の高さもアピールポイントになります。その際、ポイントとなるのが転職先で自分がどう貢献できるかです。

「自分のステップアップのため」「勉強のため」は、必ずしも会社のためになるとは限りません。会社を理解したうえで転職先に在籍し、仕事をこなすことで身に着けられるスキルが自分自身のステップアップの方向性に合致しているなど親和性の高さをアピールしてみましょう。



薬剤師の履歴書の志望動機に書かない方が良いこと

厚生労働省の調べによると令和2年10月の医師・薬剤師の求人倍率は1.99。この数字から、薬剤師の売り手市場が形成されていると考えて良いのですが、いくら売り手市場ではあっても誰もがすぐに雇ってもらえるわけではありません。雇用を躊躇されることがないよう、履歴書の志望動機に記載しない方が良いことも覚えておきましょう。



給料への不満

転職の理由として給料への不満を挙げる人は多いでしょう。しかし、履歴書の志望動機には金銭面に関して記載しない方が無難です。雇う側としては「どれだけ自社に貢献し良い影響を与えてくれるのか」を見たいものです。給料も重要ですが、志望動機には給料への不満ではなく、入社したらどうしたいのかなど、仕事面を記載した方が良いでしょう。



前の職場でのネガティブなこと

転職の理由が前職への不満という人がいても不思議ではありませんが、志望動機には前職の不満を記載するのは控えましょう。待遇、人間関係、これらに関して不満があったとしても、志望動機に記載すると、「後ろ向き」「ネガティブ」と判断されかねません。ともすれば、新しい環境でも後ろ向きの姿勢を発揮し、自社に悪影響を与えかねないと判断されてしまいます。たとえ前職に不満があるとしても、志望動機に書く必要はありません。



退職を匂わせない

将来的な退職を匂わせるのも控えましょう。「夢がかなったらステップアップしたい」「経験を積んでさらに自分の理想を追いかけたい」といった、人事・採用担当者から「自社を踏み台にしようと考えている」と思われるような文言も志望動機に記載する必要はありません。

いずれ辞めようと考えている人を雇うかどうか、自分自身が採用する側の立場となって考えると、リスクのあることだと分かるのではないでしょうか。



難しい単語より分かりやすい言葉

自分自身をよく見せたいとの思いから、志望動機に難しい言葉を使いたがる人もいますが、履歴書は自己アピールであるとともに、読んでもらうためのものです。ともすれば、相手に真意が伝わらない可能性もあります。

見てもらう側のことを意識していない文言が用いられた志望動機を見せられたら、目的意識を理解していないと判断される可能性もあります。あくまでも「見てもらうためのもの」である点を意識し、分かりやすい表現を心掛けましょう。



志望動機は難しいからこそよく準備して書く

薬剤師にとって、他の職種と同じように履歴書の志望動機の作り方は重要です。特に転職活動に慣れていない薬剤師の場合、何を記載すれば良いのかも迷うことでしょう。そこで、今回紹介したポイントを元に、転職先や人事・面接担当官の立場で考えてみると良いでしょう。難しく考えすぎるとなかなか筆が進まないものですが、試行錯誤を重ね、志望動機をブラッシュアップしてみましょう。



出典 厚生労働省「一般職業紹介状況(令和2年10月分)」

監修:河原畑芳彬
キャリアコンサルタント(国家資格)、キャリアコンサルタント(NPO法人認定)
プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー(R)(NPO法人認定)、訓練対応キャリアコンサルタント


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