2017.12.27 税金

「制度は知っているが利用した事がない77%」まだまだ浸透していない「ふるさと納税」について考えてみた

ふるさと納税は、自治体からの返礼品が注目され、話題になりました。今年、総務省が自治体に対し、「高額な返礼品は自粛するように」と通達したことにより、かつてのブームは収束したようですが、ふるさと納税は進化しています。

まずは“ふるさと”を検索してみる

ふるさと納税のサイト「ふるさとチョイス」の調査によると、制度を知っているが利用したことがない人は全体の77%だそうです。
 
また利用目的は、「返礼品がもらえるから」が61%で、「住民税が控除されるから」47%「被災地支援ができる」33%となっています。
書店には「ふるさと納税」ガイドブックが並び、テレビのワイドショーでも“お得情報”として取り上げられました。
 
認知度は高いと思います。返礼品の中でも、お米やカニ、牛肉といった食料品は人気が高く、各自治体も人気度を競争していることが取り上げられていました。
 
友人も「年末のこの時期は、○○のお酒をお願いしているの」と通販ショッピングのように利用しているようでした。リピーターの方達はこういった利用法なのだと思います。
 
私も昨年までは77%の利用していない人でしたが、納税サイトで自分の“ふるさと”を検索してみる機会がありました。四国中央市。ここは大王製紙など製紙工場の街で、「書道ガールズ」の舞台にもなりました。
 
特急も停車する駅なのですが、残念ながら、中心にある2つの商店街はシャッター通りとなっています。営業している店舗にも活気がありません。何か出来ることがあれば、という思いがありましたから、制度を利用することにしました。
 
気になる返礼品を見てみると、1万円以上の寄付で8種類の返礼品から選択できるのですが、“霧の森大福”が含まれていました。これは、“お取り寄せ困難なお菓子”に選ばれたこともある逸品です。
 
有名なお菓子で寄付を呼び込めているかどうかは分かりませんが、昨年は408件の寄付があったようです。今年も制度のリピーターとして、美味しい大福をいただきたいと思っています。
 
各自治体はこのように返礼品に知恵を絞っています。総務省から、返礼品は寄付金額の3割程度に、という指導が入りましたが、希少価値を探すというのも面白そうです。
この点では生駒市の「レインボーラムネ」が有名で、幻のラムネと呼ばれています。
地元でしか流通していない銘酒を探すのも楽しそうです。
 

本来は“地域活性化”のための制度

今朝、朝刊の広告欄に「あのエアウィーヴ、もらえる。」を見つけました。アスリートにも人気の寝具、エアウィーヴが愛知県幸田町のふるさと納税の返礼品になっている、というものです。サイトを見ると、特産品の茄子や豚肉と並んで掲載されています。
 
エアウィーヴは10年前に社員5名で始め、現在では200名以上になり、町の雇用に貢献しているとのことです。こういった形で地元企業と自治体が相乗効果を上げられると、「地域活性化」という大きな目標の達成に近づきます。
 
年末年始に帰省できない方も多いと考えられます。地元に思いをはせ、寄付してみませんか?サイトを覗くと、懐かしく思い出されること、地元でありながら初めて知ることなどが見つかるかもしれません。休みを利用して、ご家族で楽しむのも一興だと思います。
 
Text:宮﨑 真紀子(みやざき まきこ)
ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士

宮﨑 真紀子

ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者
大阪府出身。同志社大学経済学部卒業後、5年間繊維メーカーに勤務。その後、派遣社員として数社の金融機関を経てFPとして独立。大きな心配事はもちろん、ちょっとした不安でも「お金」に関することは相談しづらい…。そんな時気軽に相談できる存在でありたい~というポリシーのもと、個別相談・セミナー講師・執筆活動を展開中。新聞・テレビ等のメディアにもフィールドを広げている。ライフプランに応じた家計のスリム化・健全化を通じて、夢を形にするお手伝いを目指しています。

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