更新日: 2022.12.19 その他税金

大掃除していたらタンスから大量の現金が! 気づかないふりをして税金を払わなくてもいい…?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

大掃除していたらタンスから大量の現金が! 気づかないふりをして税金を払わなくてもいい…?
大掃除でタンスを探っていると、中から身に覚えのないお金が出てきた経験はありませんか。多くの場合はへそくりとして少額をタンスに入れており、忘れた頃に見つけた場合はうれしくなります。
 
しかし、出てきた金額が100万円以上の高額だった場合、税金を支払う必要があるのか知らない人も少なくありません。そこで、この記事ではタンスから大量の現金が出てきたとき、税金を支払う必要があるのかどうかを詳しくご紹介します。
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タンスに大量の現金があるときは税金の支払いが必要

タンスから大量の現金が出てきた場合、相続税や贈与税の対象となるため、税金を納める必要があります。通帳にお金が入っているわけではないため、ばれないと考えている人も多いですが税務調査によってばれる可能性が高いのできちんと申告をしましょう。
 
万が一、期限内に支払いをおこなわなかった場合は、ペナルティーが発生するので注意が必要です。納税期限は大量の現金を発見した翌日から10カヶ以内となるので、忘れないうちに申告しましょう。
 

タンス預金はどうやってばれる?

税務署は過去10年間の預貯金口座を調べることができ、お金の動きを把握することが可能です。大量の現金を引き出し、その後何に使ったか分からない場合は、タンス預金を疑われる原因になりかねません。また、税務署や国税庁は国税総合管理システムにより、納税者情報を見ることができます。
 
そのため、収入に対して申告額が少ないと、タンス預金がばれてしまうケースがあるようです。さらに、保険会社や不動産会社などは法定調書を作成して税務署に報告しているので、銀行取引情報と合わせて不動産の取引についても知ることができます。
 
さまざまな情報をもとに、脱税が疑われた場合は税務調査が実施され、関係のないような質問から情報を探られることもあるようです。場合によっては関係の深い人まで調査される、反面調査をおこなわれる可能性もあります。事実確認の意味もあり、預金通帳や金庫などを調査されるので、大量の現金が出てきた場合は素直に申告しておくほうが無難です。
 

タンス預金をするとデメリットが多い理由

タンスに大量の現金があると、税金の支払いが必要なだけでなく、多くのデメリットが発生する可能性があります。まず、火災や洪水などの自然災害が発生した場合は、全額失うリスクがあるということです。現金が必要なときに銀行に行く必要のないメリットもありますが、失うリスクがあることを覚えておきましょう。
 
また、自宅に大量の現金があると他人に知られた場合、盗難に遭う可能性があることも考えなくてはなりません。銀行に比べてセキュリティーが低いので、標的にされる危険性があります。
 
最悪の場合、強盗と遭遇して怖い思いをする危険性もあるので注意しましょう。さらに、タンス預金には通帳がないので、証拠となるものが何もありません。そのため、紛失した際には本当にあったのかどうかを疑われてしまう可能性も考えられます。以上のように、タンス預金には多くのデメリットがあるので、リスクを減らすためにも貯金をする際は銀行を利用するほうがおすすめです。
 

タンスから大量の現金が見つかったら素直に申告しよう

ついついばれないと思ってしまいそうですが、タンスから大量の現金が見つかった場合は相続税や贈与税の対象となるので、素直に申告をおこないましょう。
 
申告をしないままにしていると、いつの間にか税務調査をされており、ペナルティーが発生する危険性があります。国税庁や税務署では、さまざまな情報をチェックすることができるので、思ってもみないところでタンス預金が発覚することもあり、注意が必要です。
 
また、タンス預金は災害が起きたときに失うリスクが高く、盗難や紛失などあらゆるデメリットが発生する可能性が高くなっています。そのため、貯金をする際は、銀行の利用を検討してみましょう。
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

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