総合旅行プラットフォーム「エアトリ」を運営する株式会社エアトリ（本社：東京都新宿区）は、10代～70代の男女1131名を対象に「増税から1ヵ月」に関する調査を実施しました(※)。
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部（ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ）
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7割が軽減税率をあまり理解できていない。金銭負担が増えたという人は4割
“軽減税率がどのような場合に適用されるか理解しているか”と尋ねると、「十分に理解できている」(29.0%)と回答した人は3割にとどまりました。逆にいえば、7割があまり理解できていないことになります。
「全く理解できない」(12.0%)人も1割以上で、1ヶ月経過した今でも「軽減税率」について理解できていない人が多くいることがわかりました。
“増税後の金銭的負担は増税前に想像していたものに比べどうであったか”という問いに対しては、4割以上の人が「増えた」(41.9%)と回答しました。一方で、「変わらない」と答えた人は56.1%で、意外と何も感じていない人が多いようです。
毎日購入する食料品などは軽減税率対象なので、大きな買い物をしない限り増税を実感することは少ないのかもしれませんね。
増税後にキャッシュレスでの支払いが増える
現在の支払方法について聞いたところ、最も多い回答は「ほぼキャッシュレス」(37.1%)となりました。増税前の8月に「ほぼキャッシュレス」と回答した人は31.3％でしたので、5.8ポイント増えたことになります。
また、「キャッシュレス・ポイント還元加盟店でのみキャッシュレス」という回答も8.0%でした。ポイント還元のため、増税以降にキャッシュレスでの支払いへ移行した人が増えたようですね。
ところが、「ほぼ現金」という人も20.5%で、こちらも前回調査から4.8ポイント増えました。「金額によって使い分けている」という回答が前回から14.3ポイント減ったので、増税前は使い分けようと思っていたものの、結局は現金で払っているという人がいるのでしょう。
主な支払方法が「ほぼキャッシュレス」「金額によって使い分けている」「キャッシュレス・ポイント還元加盟店でのみキャッシュレス」の人に、キャッシュレス決済の方法として使っているものを聞いたところ、「クレジットカード」、「電子マネー・プリペイドカード」、「デビットカード」を選ぶ人は前回調査よりやや減少し、「スマホ決済アプリ」が31.1%と、9.8ポイント増加する結果となりました。
スマホ決済アプリは、テレビCMやキャンペーンを大々的に打っているので、利用者が増えたのではないかと推察されます。
外食が減り、自炊やテイクアウトが増える。買い溜めはしなかった人が実は多い
“10月以降の食事はどのように変化したか”と尋ねると、「外食」が「減った」(20.2%)と回答する人が最も多い結果となりました。外食は軽減税率の対象外ですので、その機会が減るのはもっともですね。
対照的に、「増えた」との回答が最も多かったのは「自炊」(13.5%)で、軽減税率対象の「持ち帰り（テイクアウト）」も8.7%と増えており、食事においては軽減税率を意識している人が増えたようにみえます。
増税前にやったことを聞いたところ「買い溜め」(25.0%)と答えた人が最も多い結果になりました。8月調査では18.0％でしたが、実際には7ポイントも多くの人が買い溜めを行ったようです。一方、8月に「家計の見直し」をやろうと考えていた人は13.2％でしたが、実際に行った人は4.4％で、増税までに家計の見直しをした人は少なかったようです。
増税前に買ったものを聞くと、最も多い回答は「特にない」(45.3%)でした。増税前のセールをあちこちでやっていましたが、半数近くの人はそれに踊らされずむやみに買い物をしなかったようですね。
買ったものに関しては「生活消耗品」(24.8%)が一番多く、ティッシュペーパーや洗剤などの消耗品を買い溜めした人が多いことがわかりました。
次いで、「お酒」(14.8%)、「家具・家電」(10.5%)、「化粧品・コンタクトレンズ」(8.4%)となり、軽減税率対象外の嗜好品や消耗品、比較的高額なものを増税前に買った人がある程度いたようです。
以上の結果から、増税に対しては半数くらいの人はそれほど意識しておらず、意識している人がキャッシュレスに移行したり外食を控えたりしていることがわかりました。消費税が3%から5%、5%から8%に上がった時も最初は気を引き締めていたかもしれませんが、慣れていきました。今回もそうなるのでしょうか？
出典 ※株式会社エアトリ「『増税から1ヵ月』に関する調査」
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
