アメリカン・エキスプレス、通称アメックスといえばステータスの高い人気のクレジットカードブランドです。アメックスのクレジットカードを一度は手にしてみたいと思う人も多いと思います。
ただし大変種類が多く、どれを選んだらいいか迷うかもしれません。この記事ではアメックスブランドのうち11種類をピックアップして、それぞれの特徴を解説していきます。
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目次 [表示非表示]
- 1. アメリカン・エキスプレス®・グリーン・カード
- 2. アメリカン・エキスプレス・ビジネス・グリーン・カード
- 3. アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・プリファード・カード
- 4. アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールドカード
- 5. ANAアメリカン・エキスプレス・カード
- 6. ANA アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
- 7. デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・カード
- 8. デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
- 9. ペルソナSTACIA アメリカン・エキスプレス・カード
- 10. アメックス クレジットカードを効果的に使うためのアドバイス
- 11. まとめ
アメリカン・エキスプレス®・グリーン・カード
もっとも基本となるスタンダードのアメックスカードは、通称アメックスグリーンといいます。
ローマ兵士の百人隊長のデザインは、アメックスの顔として、よく知られています。
●月会費1,100円(税込)
●家族カード 月会費550円(税込)
特典としては、「空港ラウンジ利用」「海外旅行傷害保険」も付いています。
海外旅行傷害保険は、最高で5000万円まで補填となっており、飛行機のチケットなどの旅行に関する代金をクレジットカードで支払っておく必要がありますので注意が必要です。
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・グリーン・カード
クレジットカードは、個人の生活費を決済するだけのものではありません。
法人や個人事業主の経費の決済を主目的とするビジネスカード(法人カード)もあります。アメックスグリーンのビジネスカードがこの、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・グリーン・カード。
法人代表者、個人事業主とも、同一名称のカードを持てます。
●年会費13,200円(税込)
●追加カード1枚6,600円(税込)
年会費は事業上、経費にできます。ビジネスカードは経費の集約ができるため、それ自体に価値があります。追加カード発行により、従業員の経費精算も簡単です。
ビジネスカードならではのカード特典として、次のものがあります。
●帝国データバンク等のデータを使える「ジー・サーチ」月会費無料
●福利厚生プログラム「クラブオフ」
優待豊富なクラブオフが付いているので、追加カードを持つ従業員の福利厚生までカバーできます。
アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・プリファード・カード
アメックスグリーンの上位カードであるアメリカン・エキスプレス®・ゴールド・プリファード・カード。
カードは高級感あふれるメタル素材が採用されています。
●年会費39,600円(税込)
●家族カード 2枚まで無料、3枚目以降年会費19,800円(税込)
高いポイント交換レートの「メンバーシップ・リワード・プラス」への年間参加費が無料なため、ポイントを貯めて有効活用することができます。
また、所定のコースメニューを2人以上で予約・利用した際に1人分のコース料金が無料になる「ゴールド・ダイニング by 招待日和」や、その他にもトラベルやダイニングに関する特典の充実している点にも注目です。
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールドカード
アメックス法人カードのゴールド版が、このアメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールドカードです。
●年会費36,300円(税込)
●追加カード13,200円(税込)
個人用アメックスゴールドと同様、多くの特典が付いています。ビジネスグリーンカードの特典にも加え、ビジネスゴールドカードならではの特典は次の通りです。
●ヘルスケア無料電話相談
最強のビジネスパートナーとなる法人カードです。
ANAアメリカン・エキスプレス・カード
ANA提携のアメックスが、ANAアメリカン・エキスプレス・カードです。ANAのマイルを貯めるのに最適の1枚ですが、アメックスらしいサービスは付いていません。
●年会費7,700円(税込)
●家族カード2,750円(税込)
年会費はアメックスの中では安いものですが、さらに年間6,600円(税込)支払って、「ポイント移行コース」に参加しないと、このカードのマイル獲得機能がフルスペック(カード利用100円につき1マイル)になりません。
ですから、ANAマイルを貯めるためには年会費14,300円ということになります。ポイント移行コースに入会すると、移行率がアップするだけでなくポイント有効期間がなくなって便利ですが、工夫すればこの年間費用は安くできます。
自分で自動更新を取りやめる手続きが必要なものの、ポイントが失効する手前の3年に1度、移行するときだけポイント移行コースに入る方法も可能です。
この場合、ポイント移行コース込みで年会費実質平均9,900円ということになります。これなら、他のスタンダードクラスの航空提携カードをフルスペックで使う場合と比べてそれほど大きな差はありません。
ANAグループでの利用の場合、ポイント1.5倍となります。
ANA アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
ANAアメックスの一般カードと違い、ANA アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードの場合、年会費が一気に上がります。
●年会費34,100円(税込)
●家族カード17,050円(税込)
ANAアメックスの一般カードと違い、マイル移行のためにポイント移行コースに入る必要はありません。ポイントは最初から無期限で、マイルに移行する際のポイント数の制限もないので、大きく貯められます。搭乗の際のボーナスマイルの掛け率も、ANAアメックスの10%から25%に上がります。
入会時とカード更新時のボーナスマイルも、1,000円から2,000円に上がります。カードの機能としては、通常のアメックスゴールドと比べて落ちる部分があります。
●プライオリティ・パス
以上のサービスはありません。
ただし、海外旅行傷害保険については、これ1枚で家族揃って安心できるレベルにあります。
デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・カード
世間からも高いステータスに定評があるアメックスカードですが、航空会社提携のカードの場合、先にご紹介したANAアメリカン・エキスプレス・カードのように実用的なカードも多くあります。
デルタ航空提携のアメックス一般カードが、デルタスカイマイルアメリカン・エキスプレス・カードです。これもまた、実用的な1枚です。
●年会費13,200円(税込)
●家族カード1枚目無料
●家族カード2枚目以降年会費6,600円(税込)
このカードは申込前に、デルタ航空のマイレージ会員になっておく必要があります。デルタ航空スカイマイル上級会員資格であるシルバーメダリオンに、入会から1年、無条件で加入できるというのが最大の売り物です。シルバーメダリオンは、2年目以降は年間100万円のカード利用で維持できる資格で、次の特典があります。
●専用チェックインエリアで優先チェックイン
●国際線の「デルタ・コンフォートプラス」に空席があれば無料グレードアップ可
利用額100円につき1マイルが直接貯まりますので、移行手続きはありません。ポイントは無期限です。デルタ航空のマイルは、スカイチームの各航空会社でも便利に使えます。
デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
デルタ航空提携のゴールドカードは、一般カードとは海外旅行傷害保険の補償充実やラウンジ利用などの差があります。搭乗に関しての差は、デルタ航空スカイマイル上級会員資格ゴールドメダリオンに、入会から1年、無条件で加入できる点です。
●年会費28,600円(税込)
●家族カード1枚目無料
●家族カード2枚目以降年会費13,200円(税込)
特典は次の通りです。
●専用チェックインエリアで、優先チェックイン
●搭乗、荷物取扱い、空席待ちの優先
●デルタ・コンフォートプラスの空席に無料グレードアップ
2年目からは、年間カード利用150万円で資格を維持できます。
ペルソナSTACIA アメリカン・エキスプレス・カード
ペルソナSTACIA アメリカン・エキスプレス・カードは、ライセンスカードでないプロパーアメックスには珍しく、特定商業系列との提携カードです。
阪急・阪神百貨店で便利な1枚です。貯まるポイントもアメックスのものではなく、阪急阪神グループのプログラムです。還元率は高く、阪急・阪神百貨店で10%、一般加盟店で1.0%です。
●年会費15,400円(税込)
●家族カード年会費7,700円(税込)
年会費はゴールドカードのクラスですが、ゴールドカードの機能は特にありません。ですがポイント還元率が非常に高いので、阪急・阪神百貨店のヘビーユーザーならば、年会費は軽く取り返せるでしょう。
アメックス クレジットカードを効果的に使うためのアドバイス
まず、アメックスは豊富な特典が魅力の一つです。ポイントプログラムを最大限に活用しましょう。特に、日常的な支払いでもポイントが貯まるため、定期的な光熱費や携帯料金などの支払いにアメックスを使用することをおすすめします。ポイントは商品や旅行、マイルなどに交換できるため、積極的に活用することでお得になります。
次に、アメックスのカードはトラベル特典が充実しています。空港ラウンジの無料利用や旅行保険が付帯しているため、旅行を頻繁にする方にとって大きなメリットです。出張や休暇の際にはこれらのサービスをフル活用しましょう。さらに、年会費が比較的高いカードもありますが、その分、会員限定のイベントや割引、優待サービスが充実している点も見逃せません。たとえば、ホテルやレストランでの優待割引を上手に使うことで、年会費以上の価値を享受できることもあります。
最後に、アメックスのカードはセキュリティ対策が強固です。万が一、カードが不正利用された場合でも、即時に補償されるため、安心して利用できます。アメックスカードを最大限に活用するには、これらの特典や機能を理解し、日常的に賢く使うことが大切です。
まとめ
種類としては、多くある中の一部を抜粋してご紹介しました。年会費がかかる分、無料のクレジットカードと比べてややハードルは高いかもしれませんが、本当に必要な特典であったり充実したサービスが多いのがアメックスの特徴でしょう。
一度、ご検討してみてはいかがでしょうか。
執筆者:鴨志田 大輔
ファイナンシャルプランナー