アメリカン・エキスプレス(通称アメックス)はステイタスの高いクレジットカードブランドと認識している方も多いのではないでしょうか。
スタンダードのアメックスグリーンも人気の高いカードですが、どうせ持つならばゴールドにしようかと思っている人も多いことでしょう。この記事では、アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードについて解説をしていきます。
執筆者:鴨志田 大輔
ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、広告代理店に入社。
社会人生活をする中で、自分のお金の知識が高くない事を感じ、お金の知識をより持っている方が人生が豊かになると痛感。
人生をより幸せで豊かにする為にお金の知識を持ちたい気持ちが強くなり、ファイナンシャルプランナーの資格を取得
現在は、初心者の方が見て、分かりやすい記事を作成する事でお金の知識を発信することに注力している
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アメリカン・エキスプレス・ゴールドカードとは?
かつてゴールドカードは、多くの人にとってあこがれの存在であった時代がありました。
現在は年会費が2千円程度の格安ゴールドカードすらあり、ずいぶん身近な存在になりつつあります。アメックスのゴールドカードは、通常のゴールドカードよりは格が高く、一般的なプラチナカードに準じる機能を持っています。特に海外旅行で強いカードです。
アメリカン・エキスプレス・ゴールドカードならではのメリット
ここでは、アメックスゴールドの優れた機能を見ていきましょう。
ポイントプログラムの紹介
アメックスゴールドのポイントプログラムは、基本的にはアメックスグリーンと変わりません。
100円のカード利用ごとに1ポイント付与されます。
ポイント部分ではは、年間参加費 3,300円 (税込)を支払って、メンバーシップ・リワード・プラスに別途加入する事をおすすめします。これによってポイントが無期限に貯められて、さらに交換レートがアップします。
もっともメンバーシップ・リワード・プラスに加入しても、アメックスゴールドのポイント還元率は、Tポイントや楽天スーパーポイントに移行の場合で0.5%と、決して高い数字ではありません。
ポイントを少しでも高くする為の、おすすめの使い方はANAのマイルに移行することです。
この場合だと、1,000ポイント につき1,000マイルとなります。
ANAに移行することを決めている場合、3年に1度メンバーシップ・リワード・プラスに加入することで、年間参加費を抑える方法もあります。
海外旅行傷害保険が充実している
医療制度の違う外国に行く際、必要不可欠な海外旅行傷害保険ですが、アメックスゴールドならば十分な機能を有しています。
ゴールドの場合もフル補償を受けるためには、グリーンと同様、事前のツアー代金・航空機料金等の事前カード決済が必要なのが注意点です。
ですが、海外旅行傷害保険でもっとも重要な、医療費補償の上限額が充実しています。
- カード会員・家族カード会員・・・300万円
- 家族特約・・・200万円
家族特約は、家族カードを持てない18歳未満の子供が治療を受けるために非常に重要なものです。
アメックスゴールドなら、この家族特約が付いています。その他の補償も十分です。
- 賠償責任保険金・・・4,000万円
- 救援者費用保険金(本人・家族カード会員)・・・400万円
- 救援者費用保険金(家族特約)・・・300万円
賠償責任は、第三者に損害を与えたときの補償であり、救援者費用は入院した旅行者を助けに日本から家族が行く際の旅費の補償です。これぐらいの補償内容があれば、カードの保険だけでも大丈夫でしょう。
プライオリティ・パスで航空会社のラウンジが年2回無料
国内とホノルルの空港ラウンジが使え、しかも同伴者も入室できるのもメリットですが、これはアメックスグリーンにもある機能で特筆すべきものではありません。もっとゴールドらしいサービスが、プライオリティ・パスの無料付与です。
プライオリティ・パスによって、航空会社の豪華なラウンジに入室できます。食事やアルコールが付くラウンジも多数あります。
ただし多くのプラチナカードと違うのは、無料でラウンジを利用できる回数に制限があることです。それでも、年2回無料でラウンジを使えますので、海外旅行時に十分役に立ちます。
ダイニングby招待日和でレストラン1名無料
アメックスゴールドでは、全国250店舗のレストランのコースを2名以上で注文すると、1名無料です。記念日の食事などに最適ですし、高い年会費を取り返すいい方法です。
その他旅行関係
簡単に触れておきますが、特に旅行関係に多くの特典があるのがアメックスゴールドカードです。
- 航空便遅延費用補償(最高2万円)
- 手荷物無料宅配サービス(国際線発着空港と自宅間)
- 海外での日本語サポート
アメリカン・エキスプレス・ゴールドカードのデメリット
高機能のアメックスゴールドカードには、どの程度のデメリットがあるでしょう。
すでにメリットに触れながら、このようなデメリットも見てきています。
- ポイント還元率はそこまで高くない
- メンバーシップ・リワード・プラスに別途加入しないとポイント還元率は低い
- 海外旅行傷害保険は実質利用付帯
- プライオリティ・パスの回数制限
ですが、デメリットはこの程度です。
年会費が高いといっても、他のプラチナカードと特典を比べたときに、デメリットに感じるほどではありません。
これ以外では、アメックス特有のデメリットがあります。ただ、これはグリーンと一緒です。
●一律の限度額がない(公式サイトより)
●カード利用停止などわりと多い
●非加盟店がやや多い
●キャッシング枠が付いていない
年会費について
アメックスゴールドの年会費は、31,900円(税込)です。
ゴールドカードの年会費は高いものでも1万円程度が普通ですが、比較するとアメックスは周りよりも高いです。
ですが、機能的にはプラチナカードと考えたほうがいいカードですので、そう考えると、決して高すぎることはありません。
家族カードについては、1枚無料となっています。グリーンとの比較の際には、これは重要なポイントです。
家族カード2枚目以降の年会費は13,200円(税込)となります。それから、ポイントプログラムの件で述べましたが、メンバーシップ・リワード・プラスの年間参加費 3,300円 (税込)もあらかじめ計上しておきましょう。
入会条件について
アメックスゴールドは、アメックスの場合、パート・アルバイトの人は申込みができません。20歳以上の正社員ならば、申込資格を満たします。
審査について
クレジットカードの審査というものは、個人信用情報を重視しておこないます。
その結果、5年以内にローンやクレジットの滞納があった人は、審査に通りにくくなります。
自分の信用度を高めることがアメックスに限らずどのクレジットカードにも重要なポイントですので、覚えておきましょう。
アメックスゴールドとグリーン、どっちがお得?
アメックスはグリーンでもステイタスがあるカードのため、ゴールドとグリーンとどちらを使うか悩む人も多いでしょう。
損得勘定の判断はなかなか難しいですがグレードでポイント還元率に差のないアメックスの場合、ゴールドの豊富なサービス内容の恩恵を使い切れるかどうかどうかで判断しましょう。
次の利用方法に該当する人ならば、ゴールドのほうがきっとお得でしょう。
●配偶者など、家族カードを1枚持つ家族がいる
●1年に一度は、未成年の子供を連れて海外旅行をする(海外旅行傷害保険と、プライオリティ・パスでのラウンジ利用)
●1年に一度は、「ダイニングby招待日和」を使って、家族でレストランのコースを食べる(1名無料)
まとめ
特典豊富なアメックスゴールドについて見てきました。
もちろん使い方次第ですが、アメックスグリーンよりも特典豊富で、特典に見合った使い方をするなら必ず期待に応えてくれるカードだといえるでしょう。興味のある方は一度、公式サイトを見てみてください。
執筆者:鴨志田 大輔
ファイナンシャルプランナー