クレジットカードには上限がありますが、どのような基準で決められているのでしょうか。一度決められた上限は変えられるのか、復活する方法を知っておきたい人もいるはずです。
本記事では、クレジットカードの上限とは何か、上限を引き上げる方法や復活させる方法などを解説します。ご自分の大切な情報の1つなので、正しく理解しましょう。
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クレジットカードの上限（利用限度額）とは？
クレジットカードの上限は「利用限度額」「与信枠」とも言われ、そのカードで使える上限金額のことを指します。カード会社により記載方法は異なりますが、毎月送られてくる明細書や会員サービスを見れば、ご自分のクレジットカードの上限が記載されているはずです。
買い物をしたときに上限を超えてしまうと、カード決済ができなくなります。そのため、ご自分のカードの上限はしっかりと確認しておきましょう。
クレジットカードの上限は枠ごとに決められている
クレジットカードの上限は、ショッピング枠やキャッシング枠など、それぞれの枠ごとに決められています。主に下記のように分類されるので、参考にしてください。
●ショッピング枠：買い物をしたときに使える金額の上限
●割賦枠（ショッピング枠）：買い物で「ボーナス払い」「分割払い」「リボ払い」をしたときに使える金額の上限
●キャッシング枠：クレジットカードを使って現金を借りるときの上限
●総枠：上記3つの枠の利用上限金額
クレジットカードは、お持ちのタイプによって、現金を借りる「キャッシング枠」が付いているものもあります。ショッピング枠とキャッシング枠は異なるため気を付けましょう。
クレジットカードの上限は何で決まる？
クレジットカードの上限は、申込者の職業や年収・雇用形態や勤続年数などの属性情報や、信用情報などを総合的に判断したうえで審査により決定します。
枠ごとの上限の算出方法は、下記を参考にしてください。
●ショッピング枠：申込者の属性情報や信用情報などを確認し、カード会社が算出
●割賦枠：割賦販売法に従い、カード会社ごとにその範囲内で設定
●キャッシング枠：貸金業法に従い、借入総額が年収の3分の1を超えないように設定
キャッシング枠は、年収の3分の1以上の貸し付けが禁止されているため、複数のカード会社に申し込みしても枠が増えることはありません。
クレジットカードの上限はいつ復活する？
クレジットカードを上限まで使用すると、支払いができなくなります。ショッピング枠とキャッシング枠は別なので、それぞれの上限まで使い切ると、どちらも使えなくなるため気を付けましょう。
では、使って減ってしまった限度額は、いつ復活するのでしょうか。一括払いや分割払い・リボ払いなどの復活や、上限に引き上げについて見ていきましょう。
請求分が引き落とされると復活する
利用限度額が復活するタイミングは、請求分が引き落とされるときです。使用したクレジットカードの金額を支払えば、その金額分の上限が復活する仕組みになっています。
クレジットカードは、カードの「利用日」とカードの「締め日」、そして利用した金額の「支払日」の、3つの日付を正しく理解しなくてはいけません。
カード会社ごとに締め日や支払日が異なるため、使っているカードを一度よく確かめてみましょう。
分割払い・リボ払いは上限が復活しにくい
カードの支払方法には、一括払いやリボ払い、分割払いなどの種類があります。支払回数を複数に分ける分割払いやリボ払いは、手数料がかかることもありますが毎月の支払額が減るのでとても便利な方法です。
しかし、分割払いやリボ払いは、上限がすべて復活するまでに時間がかかります。
例えば、5万円の買い物をしたときに、一括払いならカードの支払日を過ぎれば5万円が復活します。しかし、分割払いやリボ払いにすると、5万円の支払いを分けて返済するため利用限度額は少ししか復活しません。
分割払いやリボ払いばかりしていると、次第に利用限度額が圧迫するため、計画的な利用を心がけることが大切です。
利用限度額の引き上げをする
クレジットカードの上限を引き上げれば、上限額が増えます。クレジットカードの利用頻度が高く、今後も使い続ける場合は、引き上げを検討してみるのもおすすめです。
利用限度額の引き上げは、「継続的な引き上げ」「一時的な引き上げ」の、どちらかを選べます。引っ越しや旅行など、大きなお金を使う目的が決まっていれば一時的な引き上げがよいでしょう。
カード会社により細かい申込方法は異なりますが、ほとんどがインターネット上から申請できます。どちらも、申請には審査が必要なので、余裕をもって申し込みしてください。
なお、利用限度額の引き上げ申請は、必ずしも審査が通るわけではありません。申し込みの内容によっては、ご希望に添えない可能性があることを知っておきましょう。
クレジットカードの上限を引き上げる方法
クレジットカードの上限を復活させる方法の1つである上限の引き上げには、「継続的な引き上げ」「一時的な引き上げ」の2種類があります。この見出しでは、それぞれの引き上げ方法を詳しく解説します。
なお、細かい手続き方法や必要書類などは、カード会社によって異なるため、申請を希望する人は必ずカード会社の公式サイトを確認してください。
一時的に引き上げる方法
上限の一時的な引き上げは、大きな買い物を考えているときや、旅行や引っ越しがあるなど、
一時的にカードの利用額を増やしたいときにおすすめする方法です。カード会社によっていくらまで限度額を引き上げできるかは異なりますが、引き上げ金額の目安は現在の上限の2倍～としているケースが多いようです。
一時的な引き上げは、1万円単位からの申し込みができますが、利用するには審査を受けなくてはいけません。審査も日数がかかる場合もあるので、利用したい日の1～2週間前を目安に申し込みすると安心です。
また、一時的に引き上げた金額は「分割払い」「リボ払い」は対象外であり、多くが「一回払い」の枠のみで利用可能です。
一時的に引き上げた金額も「上限」に含まれるため、引き上げ期間は支払日までを指定しましょう。仮に、支払日よりも前に引き上げ期間を終了すると、上限額が戻ってしまいます。もとの上限額よりも多い金額を借りていれば、当然カード利用ができなくなるでしょう。
インターネット上から一時引き上げの申請をするときは、ご自身で内容を確認しなくてはいけないため、十分に気を付けてください。
継続的に引き上げる方法
クレジットカードの増額申請は、一時的な引き上げとは違い、カードの上限を継続的に引き上げる方法です。申請したあとに改めて属性情報や信用情報、クレジットカードの利用状況などをカード会社が確認して審査を行います。
問題がなければ、カード会社から新しい利用限度額が設定し直されます。
また、継続的に引き上げたい場合には、カードのグレードを上げることもおすすめです。一般的に、一般カードからゴールドカード・プラチナカードとグレードを上げれば、利用限度額も高くなります。
クレジットカードのグレードを変更する場合も、審査が必要になるため、自分に合っている方法を選びましょう。クレジットカードを作ってから、勤続年数や年収が増えているのであれば、グレードを見直すのもおすすめです。
自分のカードの上限は常に確認しておこう
クレジットカードを利用するときに、ご自分の利用限度額を把握しておかないと、買い物で支払いができなくなるなどのトラブルが起こる可能性があります。また、ショッピング枠とキャッシング枠の違いを正しく理解しておかないと、自分の上限金額を勘違いする恐れがあるため注意が必要です。
分割払いやリボ払いを多く利用し過ぎていると、なかなか上限が復活しなくなるため、カードのご利用は計画的に行いましょう。
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
