ゴールドカード

ゴールドカードのメリットと言えばその「存在感」。一般カードとは違う輝きでかなりの優越感が得られます。

クレジットカードには「グレード」というものが存在します。どのカードも、ほぼ4段階あり、下から「一般カード」、「クラシックカード(シルバーカード)」、 「ゴールドカード」、「プラチナカード」です。さらに、カードによってはその上に「ブラックカード」があります。これらは、上のグレードになるほど、カード利用限度額の上限が上がり、サービスも豊富になります。しかし、同時に年会費も高くなります。
ゴールドカードは、このグレードが一般的なクレジットカードより高いカードのことです。空港ラウンジが無料で利用できたり、国内外の旅行保険が無料で付いたりと、サービスが充実しています。
また、ゴールドカードの利用限度額は50万円から200万円ほどで、一般的なクレジットカードの利用限度額のおよそ2倍です。
以前は、ゴールドカードは年齢制限があったり、年収が高い一部の人だったりしか保有できないカードとされていましたが、最近では入手の難易度も低くなっています。
ヤングゴールドカードと呼ばれるゴールドカードなら、主に20代の人限定で、年会費の高いゴールドカードを安く利用できたりします。また、低年会費のゴールドカードでしたら、フリーターやパートタイマーでも、作ることができるようです。

ゴールドカードって?

ゴールドカードは利用限度額が一般的なクレジットカードより高いため、カード発行の審査も厳しくなります。ヤングゴールドカードや、低年会費のゴールドカードの場合は、審査に通りやすかったりしますが、通常のゴールドカードを作る際は誰でも簡単に通過できるわけではありません。

ゴールドカードの審査で見られるポイントは、主に「年収」と「クレジットカードヒストリー」です。年会費が1万円程度のスタンダードなゴールドカードの場合、年収300~500万円程度が目安のようです。入会基準には「安定した収入がある方」と書かれている場合が多いですが、それがスタンダードなゴールドカードの場合は年収300~500万円程度あれば、検討してみてはいかがでしょうか。

次に「クレジットカードヒストリー」です。これは、クレジットカードの返済履歴のことで、カード希望者の信用性を計る基準となっています。これによって、個人の情報や、これまでのクレジットカードの契約内容、支払いの状況などを事細かに知ることができます。債務残高が多かったり、滞納などがあったりした場合は、審査に不利になってしまいます。ゴールドカードを作る際は特に影響するので注意が必要です。

ゴールドカードのメリット・デメリット

  • ゴールドカードのメリットは、「利用限度額が高い」、「保険が充実している」、「空港ラウンジが無料で使える」、「ポイントが貯まりやすい」、「ステータス感がある」など、多々あります。
    「利用限度額が高い」、「保険が充実している」、などは分かりやすいメリットですが、「ステータス感がある」とはどういったことでしょうか。これは、年会費の高いゴールドカードの会員になるためには、一定の収入や社会的な地位が必要となるため、ゴールドカード保有者は、ある程度の身分が保証されるということです。
    例えば、海外はカード社会のため、クレジットカードが身分証明書代わりになることもあります。ホテルではゴールド会員専用の宿泊プランや、無料で部屋のアップグレートをしてもらえる場合もあるようです。このように、カードのステータスで思わぬサービスを受けることもあるのです。

    ゴールドカードのデメリットは、「年会費が高い」、「審査が厳しい」などです。スタンダードなゴールドカードの年会費は、大体1万円程度なので、無料カードと比べると大きな出費です。利用額が少ない人だと損をしてしまいますし、だからといって利用限度額の大きさに安心して無駄使いしてしまうと、本末転倒です。多々あるサービスも、利用しない人ならば無駄になってしまいます。

ゴールドカードのサービス内容

  • ゴールドカードのサービス内容は、主に「国内(カードによっては海外)の空港ラウンジが無料で使える」、「海外旅行保険」、「ポイントが高還元率」など様々です。

    まず、「空港ラウンジ」とは、空港において飛行機の出発を待つ人のための、快適な待合室のことです。ラウンジには座り心地のよいソファーや、無料のドリンクバー、コピーやFAX、雑誌、新聞などがあり、飛行機の搭乗までに時間がある際にも快適に過ごすことができます。これらはゴールドカードを持っていれば無料で利用できます。

    次に「海外旅行保険」とは、渡航先での病気やけがの治療費、カメラや衣服など携行品の盗難や破損を保証してくれる保険などのことを指します。海外旅行保険は一週間で7千円から1万円が相場です。海外に行くたびに手続きをしていると大変な出費になってしまいます。こちらもゴールドカードを持っているだけで、無料で付いてきます。最高保証額も、一般的なクレジットカードより高額なので安心です。

    さらに、ゴールドカードは、会員の家族が同じく入会する場合、家族一人までは年会費が無料になる特典もよく見られます。様々なサービスがあるので、比較してみましょう。

ゴールドカードを選ぶ際のポイント

ゴールドカードといってもピンからキリまでです。自分が何を目的として、ゴールドカードを作りたいかがポイントとなってきます。もし、カードをあまり利用しなかったり、海外旅行に行かなかったりする人なら、一般的なクレジットカードの方がお得な場合もあります。若い人で、とにかくゴールドカードを持ってみたいという人は、低年会費のヤングゴールドカードを作ってみるのもいいかもれません。

さて、ゴールドカードで得をしたいなら、何を基準にカードを選ぶのがよいのでしょうか。それは、やはり「ポイントが高還元率」であることと、「付帯サービスが充実していて、自分に合っている」ことです。
ポイントが高還元率である方がお得なのは、他の一般的なクレジットカードにもいえることですが、当然ゴールドカードの中でも高還元率なものを選んだ方がお得です。ゴールドカードは年会費がかかるので、元を取るにはどんどんポイントを貯めなくてはいけません。ポイントの交換商品に「年会費」があるカードもあるので、そのようなカードを選ぶのもひとつの手です。
付帯サービスは、「空港ラウンジが無料で使える」、「海外旅行保険」を始めとして、ゴールドカード会員限定のカスタマーデスクがあり、ホテルやチケットの予約代行をしてくれるカード会社もあります。また、高級レストランが無料になったり、空港へ定額料金で送迎してくれたりするサービスもあるので、自分に合ったものを探してみてください。

  • 編集:FINANCIAL FIELD編集部
    編集:FINANCIAL FIELD編集部

    お金に関するコンシェルジェを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。

  • 監修:福原 武(ふくはら たけし)
    監修:福原 武(ふくはら たけし)

    2級ファイナンシャル・プランニング技能士