アメックスの数あるラインナップの中には、航空会社のマイル獲得に特化したカードがあります。
ANAカードは有名ですが、マイルを貯められるのはANAだけではありません。多くの航空会社のマイルに移行ができる1枚、アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カードをご案内します。
執筆者:鴨志田 大輔
ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、広告代理店に入社。
社会人生活をする中で、自分のお金の知識が高くない事を感じ、お金の知識をより持っている方が人生が豊かになると痛感。
人生をより幸せで豊かにする為にお金の知識を持ちたい気持ちが強くなり、ファイナンシャルプランナーの資格を取得
現在は、初心者の方が見て、分かりやすい記事を作成する事でお金の知識を発信することに注力している
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アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カードとは?
アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード、長いので以下スカイトラベラーカードとします。
カード利用で貯めたポイントを、15の航空会社のマイルに移行できるクレジットカードです。飛行機の尾翼をデザインした、スタイリッシュなカード券面をしています。
マイル移行ができるANA以外の航空会社14会社は次の通りです。
●アリタリア・イタリア航空
●ヴァージンアトランティック航空
●エティハド航空
●エミレーツ航空
●エールフランス/KLM航空
●カタール航空
●キャセイパシフィック航空
●シンガポール航空
●スカンジナビア航空
●タイ国際航空
●チャイナエアライン
●デルタ航空
●フィンランド航空
●ブリティッシュ・エアウェイズ
ANAと同じく日本で人気なJALマイルへの移行はできませんので注意が必要です。
アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カードならではのメリット
航空会社のマイル獲得に特化したスカイトラベラーカード、そのメリットはどこにあるのでしょうか。
特に、アメックスの有力ラインナップ、ANAカードとの違いが気になるところです。以下見ていきましょう。
ポイントプログラムの紹介
スカイトラベラーカードで貯めたポイントは、マイル以外の商品とも交換できますが、率もぐっと下がるのでもったいないです。マイルへの移行を前提にご説明します。
カードショッピング100円につき、1ポイント付与されます。
ポイント有効期限がないので、ポイントの段階で大きく貯めるのがいいでしょう。また、ポイントを使う場合、ANAのマイルに移行したい場合は1,000ポイント単位で、1,000マイルに移行できます。
なおANAと、ANA以外の14航空会社とで移行のルールが変わります。
ANAの場合は、少なくともマイルを移行する年には、「メンバーシップ・リワード ANAコース」(年間5,500円・税込)への加入が必須となります。
そしてANAの場合、マイルに移行できるポイントの上限があります。1年間40,000ポイント(=4,000マイル)です。
ANA以外のマイルに交換する場合には、基本的に以降可能な上限もなく、別途費用も不要だというのは、大きなメリットです。ただし、航空会社によって別途条件が付く可能性がありますので、詳細については各航空会社のサイトで確認しましょう。
スカイ・トラベラー3倍ボーナス
スカイトラベラーカードでは、航空券購入時のボーナスポイントがあります。
この対象になる航空会社は26社で、マイルに移行できる会社より多く設定されています。各航空会社のWebサイトで直接、スカイトラベラーカードを使って航空券を購入すると、ポイントが3倍付きます。
日本旅行とアップルワールドのツアー商品を購入する場合も、同様にポイント3倍となります。
対象航空会社26社
●アシアナ航空
●アリタリア-イタリア航空
●エア タヒチ ヌイ
●ANA
●エールフランス航空
●エティハド航空
●エバー航空
●エミレーツ 航空
●オーストリア航空
●ガルーダ・インドネシア航空
●カンタス航空
●キャセイパシフィック航空
●KLM オランダ航空
●シンガポー ル航空
●スイス インターナショナル エアラインズ、スカンジナビア航空
●スターフライヤー
●タイ国際航空、大韓航空
●チャイナエ アライン
●デルタ航空、日本航空
●フィリピン航空
●フィンランド航空
●ブリティッシュ・エアウェイズ
●ルフトハンザドイツ航空
空港ラウンジが使える
国内空港28箇所と海外1箇所(ホノルル)を無料で使えます。また、ご同伴者1名様は無料で利用可能です。
海外旅行傷害保険も付いている
比較的実用的な側面の目立つスカイトラベラーカードですが、海外旅行傷害保険も、もちろん付いています。
ケガ表記の治療費用がそれぞれ上限100万円となっています。すこし物足りないと感じる人は他のカードで保険上乗せを検討してみてください。
アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カードのデメリット
マイルが貯めやすいのに、ゴールドカード並みの特典の付いているスカイトラベラーカードは、パフォーマンスのいい1枚です。
それほどデメリットはありませんが、探してみましょう。
年会費が高い
スカイトラベラーカードの年会費は一般のクレジットカードよりは高く、11,000円(税込)となっています。
年会費を支払いたくない人にとってはデメリットとなるでしょう。
利用できないお店がある
アメックスは世界中で信頼の高いブランドですが、使える実店舗は、VISA、Mastercardに比べると少ない印象があります。
アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カードの年会費と入会条件
スカイトラベラーカードの、年会費と入会条件を確認しましょう。
年会費について
スカイトラベラーカードの年会費は次の通りです。
年会費11,000円(税込)
家族カード5,500円(税込)
これ以外、ANAマイルに移行する際に、メンバーシップ・リワード ANAコース(年間5,500円・税込)が必要です。
入会条件について
スカイトラベラーカードの入会条件は、他のアメックスと同様に、満20歳以上の定職のある人です。
気を付けたい点は、他のアメックスカードを持っていると入会できないという点です。スカイトラベラーカードが欲しい場合には、他のアメックスを解約する必要があります。
アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カードとスカイ・トラベラー・プレミア・カードの違いについて
スカイトラベラーカードの上級カードに、スカイ・トラベラー・プレミア・カードがあります。スカイトラベラーカードは、年会費が38,500円するプレミアカードと比較するとどんな部分が異なるのでしょうか。
プレミアカード側から見ると、違いは次の通りです。カッコ内はスカイトラベラーカードのものです。
●スカイトラベラーボーナス・・・5倍(3倍)
●ファーストトラベル・ボーナスポイント・・・10,000(5,000)
●入会ボーナスポイント・・・5,000(3,000)
●更新時ボーナスポイント・・・5,000(1,000)
このように、違うのはもっぱらポイントの付与です。
飛行機によく乗る人なら、年会費が高くなったとしても、プレミアカードのほうがマイルを貯めやすいでしょう。
まとめ
アメックスはANAとの相性がいいのですが、ANA以外の航空会社のマイルも獲得しやすいのがスカイトラベラーカードです。
多少、飛行機を使う機会があるという人にとっては、スカイトラベラーカードは役に立つはずです。
執筆者:鴨志田 大輔
ファイナンシャルプランナー