老後に備えるために必須のライフプラン作成のポイント！

人生100年時代といわれることが多い昨今ですが、景気の低迷、物価の高騰など、長生きをするにも相応の資金が必要となる、厳しい時代となりました。安心して暮らすためのライフプランの作成は、欠かすことができません。
 
本記事では、老後に必要となる生活費の具体的な目安、ライフプランを作成する際のポイントなどについて、解説していきます。

老後に必要となる生活費

ライフプランを作成するためには、老後に必要となる生活費について、把握しておく必要があります。生活費といっても、一人暮らし、二人暮らしなどの家族構成によって、必要な費用が異なってきますので、実際の自分の支出について、正確に把握する必要があります。
 
今回は、総務省の家計調査報告（2022年）のデータを参考にして、各世帯での支出をみていきます。生活費は家族構成だけではなく、地域差や、ライフスタイルによる個人差が大きく影響しています。あくまでも、平均的な生活費の目安と考えておきましょう。
 

二人以上の世帯

1ヶ月平均の消費支出は、全国で平均約29万1000円です。物価の高騰が昨年より続いていますので、約1万円以上増加しています。その内訳は、食料費が最も多く約8万2000円、交通・通信費が約4万2000円、教養娯楽費が約2万8000円となっています。
 

単身世帯

一方、同様に単身世帯では平均約16万2000円、食料費は約4万3000円、交通・通信費は約1万9000円、教養娯楽費は約1万9000円となっています。なお、単身世帯の特徴として、住居費、外食費、携帯電話代などの比率が高くなっています。
 

ライフプラン作成のポイント

おおむね1ヶ月の平均的な生活費の把握ができましたら、ライフプランの作成に取りかかります。ライフプランの作成には、生活費だけではなく、人生のイベントで、必要となってくる資金を把握するという目的があります。
 
将来の人生設計に困らないためにも、ライフイベントを時系列で整理して、そのイベントのために、資金の計画をしておくことが重要です。
 

三つのライフプラン

ライフプランを作成する際に注意すべきことは、お金、心、健康の三つのプランを作成することです。そのなかでも、お金は最も基本となるもので、教育資金、住宅資金、老後資金の三つに注目する必要があります。
 
それぞれの特徴を踏まえて、可能な限り具体的に、ライフプランを作成しましょう。
 

お金のライフプラン

お金は、心と健康のプランを実現するためには、必要不可欠です。お金が準備できていないと、心と健康の充実を図ることが難しくなります。就職、結婚、住宅取得、子どもの教育、リタイア後の生活など、それぞれのタイミングで必要となってくる資金を、しっかり準備しておく必要があります。
 

心のライフプラン

長い人生を有意義に過ごしていくためには、仕事や趣味などの生きがいは欠かすことができません。仕事の有無にかかわらず、常に、自分にとっての生きがいを大切にしましょう。
 
若いうちは、仕事に偏った毎日を過ごしがちですが、自分のライフスタイルに合った生きがいを持って、実りの多い人生を過ごしてください。
 

健康のライフプラン

お金や心と、相互に関連するのが健康です。人生を楽しむためには、心身の健康が最も大切です。何をするにしても精神的・肉体的健康がなければ、前向きな人生を過ごすことができません。心身の健康管理には、有事に備えて、お金を十分に用意しておく必要があります。
 
大きな病気などをしてから、健康の重要性を認識することが多いようですが、後悔しない人生を過ごすためにも、健康管理には特に注意しましょう。
 

ライフプランによって充実した人生を過ごそう

安定した老後を迎えるためには、1ヶ月の平均的な生活費を把握したうえで、三つのライフプランを作成する必要があります。どれが欠けても、充実した人生を過ごすことはできませんので、この記事を参考に、自分自身に合ったライフプランを作成しましょう。
 
ライフプラン作成のポイントを述べてきましたが、インターネット上には、さまざまな作成方法が紹介されています。作成するうえで、分からない点があれば、専門家に相談するということも、ひとつの方法です。
 

出典

総務省統計局 家計調査報告 ―月・四半期・年― 2022年（令和4年）平均 家計調査報告（家計収支編）2022年（令和4年）平均結果の概要
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー