子どもが大学を卒業し、毎月「5万円」ほど家計に余裕ができました。これからは旅行・貯蓄・老後資金のどこに回すのがよいのでしょうか?
毎月5万円ほど自由に使えるお金が増えれば、旅行や趣味を楽しみたいと考える一方、将来のために貯蓄を増やすべきか悩む人もいるでしょう。特に50代以降は、老後の生活を意識する時期でもあります。
本記事では、教育費の負担が減った後のお金の使い道や、旅行・貯蓄・老後資金をバランスよく考える方法を解説します。
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毎月5万円の余裕ができると、10年間で600万円になる
子どもの独立によって毎月5万円の家計の余裕が生まれた場合、年間60万円、10年間で600万円、15年間なら900万円になります。まとまった金額になるため、使い道によって将来の家計状況が変わる可能性があります。
例えば、全額を旅行や趣味に使えば生活の満足度を高められる一方、将来に向けた資金は増えません。反対に、全額を貯蓄に回せば資金を確保できますが、現在の生活を楽しむ機会が減る可能性があります。
そのため、教育費が減った分を一つの目的に使うのではなく、現在の生活と将来への備えに分けて考えることが大切です。
ただし、住宅ローンの返済や親の介護、住宅設備の修繕など、今後まとまった支出が発生する可能性もあります。
まずは、現在の預貯金や毎月の生活費、今後の大きな支出を確認しましょう。
旅行・貯蓄・老後資金は目的に応じて配分する
毎月5万円をどのように使うかは、家計の状況や夫婦の希望によって異なります。
例えば、生活防衛資金が一定程度確保できている家庭なら、次のような配分が考えられます。
・旅行・趣味:月1万円
・預貯金:月1万円
・老後資金:月3万円
この場合、年間では旅行・趣味に12万円、預貯金に12万円、老後資金に36万円を充てられます。5年間なら、それぞれ60万円、60万円、180万円になる計算です。
旅行費用を毎月積み立てれば、年に1回の旅行などを計画しやすくなります。また、家電の買い替えや住宅修繕、医療費など、近い将来に使うお金は預貯金で確保し、長期間使わない老後資金は運用を検討する方法もあります。
ただし、これはあくまで配分例です。預貯金が十分でない場合は生活防衛資金の確保を優先し、住宅ローンなどの借入金が残っている場合は、金利や返済期間を踏まえて繰上返済も検討するとよいでしょう。
老後資金は不足額を試算し、NISAなども活用する
老後資金を準備する際は、まず必要な金額を把握することが大切です。
例えば、65歳以降の夫婦の生活費が月28万円、公的年金などの収入が月23万円の場合、毎月5万円が不足します。65歳から90歳までの25年間では、単純計算で1500万円の不足となります。
ただし、これは物価上昇や医療・介護費用などを考慮していない試算です。実際の必要額は生活状況によって異なるため、年金見込額を「ねんきんネット」などで確認しましょう。
老後資金の準備には、NISAを活用する方法もあります。2024年からのNISAでは、つみたて投資枠が年間120万円、成長投資枠が年間240万円で、併用すると年間最大360万円まで投資できます。
例えば、毎月3万円を10年間積み立てると元本は360万円です。仮に年率3%で運用できれば、月末積立・月次複利の試算で約419万円になります。
ただし、投資には元本割れのリスクがあり、老後が近づくほど損失を回復する時間も限られます。近い将来に使うお金は預貯金で確保し、長期間使わない資金について運用を検討することが大切です。
毎月5万円の余裕は、今の楽しみと将来への備えに活用しよう
子どもの大学卒業によって毎月5万円の余裕が生まれれば、10年間で600万円を使える計算になります。旅行や趣味に使うことも、老後資金を準備することも、どちらも大切な選択肢です。
ただし、将来の支出を考えずに使い切ると、老後の家計に負担が生じる可能性があります。
まずは預貯金や年金見込額、今後の支出を確認しましょう。そのうえで、現在の生活を楽しむお金と将来のために残すお金を分け、無理のない配分を考えることが大切です。
出典
日本年金機構 「ねんきんネット」による年金見込額試算
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー