2017.10.28保険

平均入院日数は平成に入ってから13日も短くなっている

Text : 松浦建二

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もし病気やケガで入院することになったら、何日くらい入院するのか気になるところです。働いている人は早く職場復帰したいですし、そうでない人も早く家に帰りたいでしょう。長期入院になると入院費用の負担も増していきます。入院事情を確認しておくために入院日数の平均値を調べてみました。

平成26年の平均在院日数は31.9日

 
高齢化による医療費増加を少しでも抑えるため、また治療方法の変化等の影響もあり、患者が病気やケガで入院する日数は徐々に短くなってきています。入院日数の平均を確認する代表的な統計として、厚生労働省の患者調査があります。
 
3年毎に患者を調査しているもので、多くの保険会社も保険パンフレットで活用しています。その患者調査から平均在院(入院)日数の推移を確認してみました。


平均在院日数の年次推移
資料:厚生労働省平成26年患者調査
※平成23年は宮城県の石巻医療圏・気仙沼医療圏・福島県を除いた数値。
平成26年調査では平均在院日数は31.9日となっています。24年前の平成2年は44.9日だったので、24年間で13日も短くなっています。平均で1か月半入院していたのが、2週間短くなって1ヵ月で済むようになったと言ったところです。
 

入院日数は世代によって差が大きい

 
入院日数は近い将来30日を切っていくと思われますが、それでもまだ長いと感じる人もいるかもしれません。しかし、世代別にみると入院日数が長いのは高齢者であり、若い世代で既にかなり短いことがわかります。


年齢別の平均在院日数
年齢 平均在院日数
総数 31.9日
20~24 13.0 日
40~44 18.3 日
60~64 30.4 日
80~84 41.4 日
90歳以上 76.3 日
資料:資料:厚生労働省平成26年患者調査

働き世代の40~44歳は平均で18.3日しか入院していません。20~24歳は13.0日なので全年齢平均の半分以下です。一方で90歳以上は76.3日も入院しています。60~64歳が全年齢の平均並みの30.4日となっています。
 
病気やケガでの入院に対する備えは、生命保険会社の医療保険等でできます。多くの場合、入院保障は1日あたり5千円や1万円で、保障してもらえる日数に上限があります。
 
入院日数が短くなれば限度日数に達する可能性は減っていきますが、受け取れる給付金も減っていきます。また現在の年齢に合わせた保障にすると、高齢になった時に保障が足りなくなることも考えられます。備えは貯金でもできますが、いずれにせよ今も将来も安心できる備えをしておきたいものですね。
 
CFP®認定者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士
1990年青山学院大学卒。大手住宅メーカーから外資系生命保険会社に転職し、個人の生命保険を 活用したリスク対策や資産形成、相続対策、法人の税対策、事業保障対策等のコンサルティング営業を経験。2002年からファイナンシャルプランナーとして主に個 人のライフプラン、生命保険設計、住宅購入総合サポート等の相談業務を行っている他、FPに関する講演や執筆等も行っている。青山学院大学非常勤講師。
http://www.ifp.cc/ 

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松浦建二

Text:松浦建二(まつうらけんじ)

CFP®認定者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士

1990年青山学院大学卒。大手住宅メーカーから外資系生命保険会社に転職し、個人の生命保険を活用したリスク対策や資産形成、相続対策、法人の税対策、事業保障対策等のコンサルティング営業を経験。2002年からファイナンシャルプランナーとして主に個人のライフプラン、生命保険設計、住宅購入総合サポート等の相談業務を行っている他、FPに関する講演や執筆等も行っている。青山学院大学非常勤講師。
http://www.ifp.cc/