2017.11.30暮らし

水道料金、地域差は最大10倍?比較するとき注意したいこと

Text : 塚越 菜々子

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節約というと思い浮かぶのは電気・ガス・水道代などの「水道光熱費」。金額は固定ではないものの、固定費として定期的に支出するものですので、減らせるに越したことはありません。
今日はその中でも「水道代」について考えてみたいと思います。

まず、水道料金は地域によって差があります。水源の水質が悪い場合は浄水にコストがかかり、地理的に低いところから高いところへ運ぶ必要があればポンプなどのコストがかかります。またその水を使う人数などによって負担する金額が変わってくることもあります。安い地域と高い地域では8~10倍の料金差が出ることもあるようですね。

水道代はどう決まる?

 
水道料金は毎月定額の「基本料金」と、使った量に比例して料金が増えていく「従量料金」からなっています。
 
基本料金は毎月定額で、自分の家に引き込む水道メーターの口径によって料金が決まっています。自宅を建設した方でも水道のメーターの口径を自分で検討したという方はほとんどいないと思いますが、水道量の検針票に「メーター口径」または「呼び径」などと記載があります。要は太い水道管を引いていればたくさん水をとれるから基本料金は高い。ということになっているのですね。東京23区の場合、メーター口径20㎜の基本料金は1か月「1,170円」です。
 
従量料金は、水をたくさん使うほど高くなっていく仕組みです。同じく東京23区メーター口径20㎜の場合、ひと月の利用料が6~10㎥の場合は22円/㎥。11㎥~20㎥の場合は128円/㎥。21㎥~30㎥の場合は163円/㎥。

各水道事業者がホームページで公表していることが多いので、ご自身の地域の水道代を確かめてみてください。
 

一般的な家庭ではどのくらいの水を使っている?

 
先に書いた通り、水道料金は地域によって大きな差があります。隣町であったとしても水道事業体が違うと料金が大きく変わっているということはごく普通にあり得ることです。実際に筆者の住んでいる自治体は、隣の自治体とは倍近い料金の差があります。
つまり、たまたま同じ自治体に住んでいるという場合を除いては、水道を使いすぎかどうかを「水道料金」で判断するのは難しいということですね。

そのため、使用料金ではなく「使用量」を参考にしてみてください。
 
東京都水道局 平成29年度生活用水実態調査によると
世帯人員別の1か月あたりの平均使用水量は下記の表のとおりです。
 


 
仮に4人家族だとしても、大人二人と未就学児なのか、それとも中高生の子供が二人いるのかで大きく変わってきます。そのあたりも考慮して使用料を比較してみてください。
 

大きく節約するのは難しい。でも節約のためだけではなく意識を

 
水道代は少し気にしたぐらいではなかなか大きく下がることはありません。労力に対する節約額はそれほど大きくないのですね。家計の節約という意味では先に手を付けるべきところではないのかもしれません。
 
しかし、水道代を引き落としやクレジットカードで払っている場合「水を買っている」という意識は持ちにくいものです。水道料金を知らない子供たちはもっと「水を使うとお金がかかる」ということを知らないかもしれません。

節約という観点、環境への負荷を減らすという観点、そして子供の金銭感覚を養うという意味でも「水道から出るお水も無料ではない」ということを一家みんなが意識したいものですね。
 
Text:塚越菜々子(つかごし ななこ)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者
https://mamasuma.com/

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塚越 菜々子

Text:塚越 菜々子(つかごし ななこ)

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