今から住宅ローンを借りる方はさまざまな悩みがあるでしょう。長いローンを借りたいけれど特徴がわからない方や、住宅ローンの期間をどうすればいいか検討している方はこの記事を参考にしてください。
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監修:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
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目次
住宅ローンは最長どのくらいの期間で契約できる?
まずは、住宅ローンは最長どのくらいで契約できるのか解説します。住宅ローンを最長で借りるなら「35年ローン」と考える方が多いのではないでしょうか。しかし、もっと長期で借りられるローンもあります。詳細をお伝えします。
一般的には30~35年
住宅ローンは自動車ローンなどと比べて、非常に大きな金額を借り入れることになるため、30〜35年と長期間にわたって返済するのが一般的です。
住宅ローンは完済時の年齢が決められていることから、借り入れをスタートする年齢によっては、長期で借りられないこともあります。また、自分で借り入れる期間を決める際に退職予定の年齢までとするなど、いろいろなパターンはありますが、条件次第では35年ローンを組めます。
50年ローンもある
これまで一般的には長期ローンは、35年ローンが最長だといわれていましたが、昨今では最長50年借り入れられる住宅ローンも存在しています。その代表的存在ともいわれているのが、住宅金融支援機構が扱う「フラット50」です。
続いては、50年ローンの特徴について解説します。
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最長の50年ローンの特徴は?
「50年ローンといえば」ともいえる代表格フラット50には、一般的な35年ローンなどとは違う特徴があります。ここからは、フラット50の特徴的な部分を解説します。
フラット50は購入の9割まで借りられる
フラット50では、建設費や物件・土地購入価格の9割まで(100万円以上8000万円以下)借り入れができるという決まりがあります。反対にいうと、購入価格の全てを借り入れで賄うということはできないということです。
例えば、3000万円の物件を購入するとなった場合、フラット50では2700万円まで借り入れることができます。残りについては自己資金で用意するか、その他の住宅ローンで借り入れすることになります。
ローン残高があってもフラット50なら次の方に引き継げる
フラット50でローン返済を行っている住宅を売却するとなった際に、次に購入する方にそのローンを引き継ぐことができるのも、住宅ローンでは珍しい特徴です。
ローンを完済せずに売却できるメリットがあり、住宅を売却する方が借りていた金利のまま返済を引き継げるので、市場金利が上がっている状態のときには、新規に借り入れをするときよりも低金利で引き継げることも。ただし、この場合買い手が住宅ローンを組むための審査が必要なので、注意しましょう。
金利が高め
50年ローンや、フラット50に関わらず、住宅ローンは基本的に借入期間が長くなれば長くなるほど、金利が高くなるのが一般的です。つまり、最長の50年という長い間借り入れを行いたいなら、35年ローンなどに比較して金利が高くなる傾向にあります。
借入総額を長期間で割るため、当然月ごとの返済金額は抑えられるのですが、その分金利も高く毎月利息が発生するので、最終的に支払う総利息は高くなってしまうケースが多いです。
住宅ローンを最長50年にするための条件
それでは、住宅ローンを最長50年で借り入れするためには、どのような条件を満たす必要があるのかを確認してみましょう。長く借りるということで、年齢が大きく関係してきます。
満30歳未満の人が対象
フラット50の返済期間は、36〜50年に設定できるようになっていますが、このうち最長の50年に設定するには年齢が満30歳未満である必要があります。その理由を次に解説します。
住宅ローン借入時の年齢によって契約できる年数が異なる?
借り入れをスタートする年齢によって契約可能な年数が変わるのは、フラット50での借入期間の設定方法が以下のようになっているからです。
【a】80歳-申し込みをする時の年※(1年未満は切り上げ)
【b】50年
※年収の50%を超えて合算した収入合算者がいる場合、年齢の高い方の方を基準とします。
つまり、もし年齢が33歳1ヶ月で借り入れたい場合、80歳-34歳(1年未満を切り上げるため)=46年となり、最長50年の借り入れはできないということがわかります。
29歳だった場合で、80歳-30歳=50年となるため、30歳未満で借り入れスタートするなら最長50年の借り入れが可能だということです。なるべく長期で借りたいと考えているなら、できるかぎり若いうちにローン契約するのが得策です。
住宅ローンを最長で組みたいなら条件を確認
この記事では、住宅ローンは最長で何年まで組むことができるのか解説しました。住宅ローンの最長期間は50年ですが、これを適用するには年齢という部分が大きく関わってきます。
最長期間で組むことで、月々の返済は抑えられるかもしれませんが、金利や総支払利息が高くなるデメリットも存在することを理解しておくことが大切です。自分の住宅ローンの希望の借り方をしっかり考えて住宅ローンを組めるように、しっかりと知識を身につけおきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
監修:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
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