今回は、住宅ローンを借り入れする際にかかる事務手数料の定率型と定額型の特徴、それぞれのメリット、どのような方に向いているのかをご紹介します。
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監修:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
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住宅ローン事務手数料の「定額型」と「定率型」の違い
まずは、住宅ローンを借り入れする際にかかる事務手数料には定率型と定額型があり、それぞれにどのような特徴があるのかを解説します。
「定額型」とは?
定額型の事務手数料とは、借入金額に関係なく同額の手数料を支払う方式のことです。金額にして3万円から6万円程度に設定されていることが多く、初期費用を少なく借り入れができるのが特徴です。定率型よりもローン金利が高く設定されているため、毎月の支払額は多くなる傾向にあります。
「定率型」とは?
定率型の事務手数料とは、借入金額に対して一定の割合が手数料となる方式のことです。借りる金額が大きければ大きいほど、事務手数料も高くなる仕組みで、定額型に比べると金額が高くなる傾向にあります。
例えば、3000万円の借り入れで2%の事務手数料なら60万円になり、定額型の10倍程度になります。しかしその分、ローン金利が低く設定されているため、月々の返済額は少なくなるのが特徴です。
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「定額型」のメリットは?
次に、定額型で借り入れるメリットやどのような人に向いているかを紹介します。
初期費用を抑えられる
借りる金額にもよりますが、定率型だと数十万円の事務手数料がかかるのに対し、定額型なら数万円で済むため、初期費用をかけずに借り入れることができます。
マイホームを購入する際に、それほど自己資金を用意できない場合において、初期費用が少なく済むのは大きなメリットだといえるでしょう。マイホームを購入する際には、住宅ローンの初期費用以外にも何かとお金が必要です。念のためまとまった現金を持っておきたい場合に、初期費用が抑えられるのはメリットです。
短期借入の時にお得
短期間で住宅ローンを返済する場合は、毎月の返済の金利が多少アップしてもあまり影響がないため、定額型の方がお得になるケースが多いです。35年ローンのような長期での返済を考えていない場合は、安価な手数料で済む定額型の方が魅力的でしょう。
「定率型」のメリットは?
定率型は初期費用が高くなりがちなので一見デメリットが大きいように見えますが、メリットも少なくありません。定額型・定率型のどちらが向いているか、自身の状況と照らし合わせながら検討しましょう。
長期借入の時にお得
昨今では、住宅ローンを最大の35年ローンで組む方も少なくありません。定率型は定額型より金利が低いため、借入期間が長い方にとっては大きなメリットとなるでしょう。金利が高いということは、毎月の支払いが長期にわたるほど支払総額が増えていくということですので、長期ローンを組む場合には覚えておきましょう。
初期費用が払えれば総支払額が減る
定率型では、初期費用としてまとまった金額の事務手数料を支払う必要があります。その分、金利が低くなるため、総支払額が減るケースが多いのがメリットです。
ただし、長期で借りるつもりでも、初期費用で払うお金はそれほど持ち合わせていない場合は、高額な事務手数料が負担に感じることもあるので注意が必要です。余裕を持って初期費用を払うことができるのか、しっかり検討しましょう。
住宅ローン事務手数料の支払い方は総支払額をチェック
住宅ローンの初期費用として必要な事務手数料について解説しました。事務手数料には定額型と定率型があり、それぞれに特徴や向いている方が異なります。
どちらにもメリット・デメリットがあり、向いている人と向いていない人がいるため、総合的に判断して自分に合った方法を選ぶようにしましょう。定率型は初期費用が高くなるので敬遠してしまいがちですが、総支払額が安くなることもあることを念頭に置いて、どちらが自分に向いているのか検討しましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
監修:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
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