住宅ローンを借り換えして妻名義にできる？変更方法や注意点を解説 | ファイナンシャルフィールド

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住宅ローンの借り換えとは

住宅ローンの借り換えとは、現在返済中の住宅ローンから新しい住宅ローンに変更することです。借換先から受けた融資で、借り換え前の住宅ローンを完済します。

低金利など条件の良い住宅ローンへの変更や名義変更する際に、借り換えを検討する人は多いです。

 

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住宅ローンは基本的に名義変更ができない

相手が妻や身内であっても、住宅ローンの名義は変更できないため注意してください。

住宅ローンは、申込者の返済能力や信用力が問題ないと判断され、融資が実行されます。そのため、離婚や別居、収入減や無職など、どのような理由があっても名義変更は原則不可です。

 

金融機関は契約者を審査したうえで融資している

基本的に住宅ローンの名義変更はできません。住宅ローンは、金融機関がローン契約者の収入状況や他の借入状況、勤務状況などを審査したうえで融資を決定しているからです。

そのため「返済途中だが子供が仕事を始めたので子供名義にしたい」「兄の方が収入が多いので兄名義に変更したい」など、ローン返済途中に審査も受けていない人に名義変更することはできません。

住宅ローンは、ローン契約者と金融機関との契約になります。名義変更ができないことを前提として契約しなければいけません。「妻名義の住宅ローンにしたい」という考えがある場合は、名義変更ではなく借り換えを検討しましょう。

借り換えで妻名義の住宅ローンにする方法は、次項で解説します。

 

借り換えで妻名義にする方法

住宅ローンは、契約期間途中の名義変更はできません。しかし、借り換えであれば、新たに妻名義で住宅ローンを借りるわけなので、契約違反にもならず「妻名義にする」という目的も達成できます。

妻名義で新たな住宅ローンに借り換えの申し込みをして、融資を受けたお金で前の住宅ローンを一括返済します。離婚などで夫名義から妻名義に変更したい場合は、借り換えを利用して妻名義にすれば何ら問題ありません。

 

借り換えで妻名義にする際の4つの注意点

住宅ローンの借り換えで妻名義にする場合は、条件に合う金融機関を選び審査をクリアする必要があります。また、勝手に不動産名義を変更してしまうと、一括返済を求められるリスクがあるので注意してください。

ここでは、借り換えで妻名義にする際の注意点について紹介します。

 

①金融機関によって条件が異なる

借り換えの住宅ローンは金融機関によって条件が異なりますので、事前に確認しておく必要があります。

新規で住宅ローンを利用した時と同じように、条件をクリアする金融機関を選ばなくてはいけません。妻名義にする場合は、奥さんが条件をクリアできる金融機関を探す必要があります。

 

②審査に通るとは限らない

借り換えは、妻名義で申し込みをする新たな住宅ローンです。夫名義で申し込みをした時と同様、返済能力や信用力があるかどうか、収入や勤務先、借入状況などの審査があります。

そのため、どれだけ妻名義で住宅ローンを組みたいと考えていても、審査の結果、借り換えができない可能性があります。必ずしも借り換えできるとは限らないことを理解したうえで、妻名義への借り換えを進めることが大切です。

 

③専門家に相談すること

借り換えで妻名義にする際は、専門家に相談をしましょう。離婚絡みであればなおさらです。金融機関のスタッフであれば、丁寧に対応してくれます。

専門家を頼らずにいると、進め方を間違ってしまい、余計に時間がかかったり審査が不利になる可能性があります。夫婦だけで抱え込むのではなく、金融機関のスタッフなど詳しい人に相談するようにしてください。

 

④不動産の名義を勝手に変更すると契約違反

住宅ローンが残ったままで、無断で不動産の名義変更をすると、契約違反のリスクがあります。住宅ローンの契約書に「不動産の名義変更をする場合は銀行の承諾が必要」という旨の記載があることがほとんどだからです。

金融機関の承諾を得ず、無断で名義変更をすると契約違反になり、一括返済を求められたり競売にかけられたりする可能性があるので注意してください。また、金融機関から名義変更の承諾を得ることは非常に難しいと言われています。

不動産名義を変更したい場合は、まずは銀行に相談をしてみましょう。

 

借り換えで妻名義に変更することは可能だがうまくいくとは限らない

住宅ローンの契約途中で妻名義に変更することはできません。しかし、借り換えであれば妻名義で新たに住宅ローンを組むので、名義変更の目的を達成できます。

ただし、審査があるので借り換えができない場合もあります。住宅ローンの名義変更は重要な件になりますので、方法や注意点、リスクを把握したうえで専門家に相談をして進めるようにしてください。

執筆者：FINANCIAL FIELD編集部

監修：新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員

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