住宅ローンには、これら2つの返済方法があります。一目見ると何だか似ている気がしますよね。ですが、これらは全く異なる返済方法なのです。
ほとんどの方が住宅を購入する際に、ローンを利用するのではないでしょうか?近年、住宅ローンの金利が低いため、とても借りやすくなりました。
借りる際に選ぶのが元利均等返済か、元金均等返済です。この2つ何が違うの?どんなメリットがあるの?と思いませんか?
今回はこれら2つの返済方式について、ご紹介していきたいと思います。
執筆者:川添典子
ファイナンシャルプランナー2級
住宅ローンアドバイザー
明治学院大学英文科卒業後、大手ハウスメーカー就職。
住宅販売の営業職として、顧客開拓、住まいづくりの提案、資金計画相談、販売後のアフターフォローを担当。
仕事を通して、お客様の一番の関心事と不安はお金に関する事だと感じ、ファイナンシャルプランナー2級と住宅ローンアドバイザーの資格を取得。
ハウスメーカーを退職後、暮らしに役立つライターとして、お金に関する知識や情報を提供しています。
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元利均等返済と元金均等返済のメリットとデメリットとは?
【元利均等返済】
元利均等返済とは、元金と利息を合わせて毎月の返済額を支払っていく方式です。そのため、毎月の返済額が変わらないのが特徴です。
【元金均等返済】
元金均等返済とは、元金部分を返済期間に応じて、毎月均等にしていく方式です。さらに、この元金に加え、残高に応じた利息を乗せる方式です。
元利均等返済と元金均等返済のメリットとデメリットこれら2つのメリットとデメリットはどのようなところにあるのか、比べてみましょう。
【元利均等返済】
〈メリット〉
(1)返済額が一定なので、毎月の家計の計算がしやすい
〈デメリット〉
同じ条件の借り入れで、元金均等返済と比べると、総返済額が多くなる
【元金均等返済】
〈メリット〉
同じ条件の借り入れで、元利均等返済と比べると、総返済額が少なくなる
〈デメリット〉
当初の返済額が高いため、返済の負担が大きくなる
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おすすめポイント
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実際の総返済額はどれくらい差が出る?
実際に、総返済額がどのくらい差があるのか、シミュレーションします。(例:借入額 3000万円、固定金利 1.5%、借入期間 30年)
元利均等返済:総返済額 3727万2768円
元金均等返済:総返済額 3676万8600円
となり、元金均等返済の方が総返済額が安くなります。
自分に合った返済方法を選ぼう!
【元利均等返済が向いている人】
毎月の返済額の負担を少しでも減らしたい方は、元利均等返済を選ぶことをおすすめします。
【元利均等返済が向いている人】
近年では、金利も低く、元利均等返済と元金均等返済の総返済額は大きく差がないかもしれません。
ですが、やはり利息は無駄だと強く感じる場合、また、毎月の返済額に対して比較的収入に余裕がある場合には、元金均等返済を選ぶことをおすすめします。
まとめ
元利均等返済と元金均等返済について比較してきましたが、いかがでしたか?返済の仕方によって大きく異なるのは毎月の返済額と総返済額です。
何気なく選ぶのではなく、どちらの方が自身の家計プランにふさわしいのか、よく検討して選んでいきましょう。
Text:川添典子(かわぞえ のりこ)
ファイナンシャルプランナー2級,住宅ローンアドバイザー
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