更新日: 2024.06.06 その他家計

風呂場の換気扇を「24時間」回しっぱなしです。消さないほうがいいと聞いたのですが、「電気代」はどれだけかかるでしょうか?

風呂場の換気扇を「24時間」回しっぱなしです。消さないほうがいいと聞いたのですが、「電気代」はどれだけかかるでしょうか?
皆さんは、風呂場の換気扇は回しっぱなしにしていますか? 昨今は節電や省エネが推奨されており、節約のためにも風呂場の換気扇を回す時間を限定している人も少なくないでしょう。
 
本記事では、風呂場の換気扇を24時間回しっぱなしにした場合、どの程度月あたりの電気代に影響が出るか解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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24時間換気扇を回した場合の電気代

風呂場の換気扇を回すためには、1時間あたり13~20Wの電力が必要です。もし換気扇を24時間回したままにしても、電気代は1ヶ月で約290~446円程度と、実は他の電化製品と比較するとそこまで電気代はかかりません。
 
総務省の家計調査報告によると、一般的な二人以上の世帯の家庭における1ヶ月の電気代の平均は1万3780円です。浴室の換気扇を回す時間を限定していても当然電気代は発生しますが、つけっぱなしにした場合は1万3780円にある程度が上乗せされるでしょう。
 
24時間換気機能が搭載された換気扇であれば、さらに電気代を抑えることもできるでしょう。
 

換気扇を止めるデメリット

風呂場の換気扇を止めてしまうと、さまざまな問題が起きるリスクが高まります。具体的な換気扇を止めるデメリットは、次のとおりです。
 

カビが発生する

換気扇を止めてしまうと、風呂場の湿度が上がりカビが繁殖しやすくなります。カビが増えると不衛生なだけでなく、アレルギーや感染症を引き起こすリスクも高まるでしょう。
 
また、風呂場に1度発生したカビを自力で完全に除去するのは、簡単ではありません。最終的にクリーニングの専門家にカビの除去を依頼することになった場合、節約した電気代以上の費用を支払うはめになるでしょう。
 

悪臭が発生する

換気扇を止めるデメリットとして、悪臭が発生しやすくなる点も挙げられます。風呂場の悪臭の多くは、石鹸カスや髪の毛、水垢が原因です。
 
悪臭を防ぐためには、定期的な風呂場の掃除に加え、換気扇を回すのが効果的でしょう。
 

新鮮な空気の維持ができない

換気扇を止めると、風呂場に新鮮な空気を取り込めないため、空気がこもって快適な空間を維持できません。換気扇を回して定期的に新しい空気を取り入れ汚れた空気を排出することで、風呂場を清潔に保(たも)てます。
 
また、空気の入れ替えによってカビや悪臭の発生リスクを下げることも可能です。
 

風呂場で換気扇を回す際のポイント

風呂場で換気扇を回すことにはさまざまなメリットがありますが、ただつけっぱなしにしているだけではあまり意味がない場合もあります。風呂場で換気扇を回す際は、次の点に注意してください。
 

窓やドアを閉める

風呂場の湿気を逃がすためには、効率的に空気を入れ替えなければなりません。窓やドアを開けたまま換気をすると、窓付近の空気しか循環しなかったり脱衣所に湿気が流れ出てしまったりするので非効率です。風呂場で換気扇を回す際は、必ず窓やドアは閉めましょう。
 

換気扇はこまめに掃除する

換気扇はこまめに掃除し、清潔な状態にしておきましょう。換気扇は放置していると、カビやほこりが溜まっていきます。このカビやほこりを放置しておくと、換気扇を回すたびにカビやほこりが風呂場にまき散らされてしまい、不衛生です。
 
また、定期的に換気扇の汚れを除去することで換気扇の稼働効率が落ちず、電気代の節約にもつながります。
 

換気扇は基本的に24時間回しておくのがおすすめ

風呂場は湿度が高くなりやすい場所です。そのため、風呂上がりに短時間換気扇を回すだけでは、十分な湿気除去は期待できません。
 
そのため、基本的には24時間回しっぱなしにしておくことをおすすめします。換気扇を回す時間を限定していても当然電気代は発生しますが、24時間回しっぱなしにした場合はある程度の電気代が上乗せされます。
 
決して大きな金額ではありませんが、確実に風呂場を清潔に保つために電気代をかけるのか、それとも電気代を重視して風呂場の手入れに手間をかけるのか、よく考えて換気扇を使用しましょう。
 

出典

総務省統計局 家計調査報告(二人以上の世帯)-2024年(令和6年)3月分-
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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