格安SIMに乗り換えたいけど「通信遅い」「つながりにくい」…って本当？格安SIMの速度事情ってどうなってる？

格安SIMに乗り換えたいけど「通信速度が遅くて使えないかも」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。
 
しかし、格安SIMを取り扱うキャリアはさまざまで、それほど速度の遅さを感じないものもあります。
 
本記事では、格安SIMの通信速度事情や大手キャリアとの速度の違いについて解説します。

格安SIMは利用者が多い時間帯に通信が遅くなりやすい

格安SIMは、大きく以下の2つに分かれます。
 

1.大手キャリアのサブブランドで自社の回線を使用しているもの
2.大手キャリアの回線を借りてサービスを提供しているもの

 
通常時には、どちらの格安SIMも回線の遅さは感じにくくなっています。
 
しかし、回線を借りている格安SIMは、昼休みや夕方など、スマホ利用者が多い時間帯には、回線が混み合うため速度が遅くなりがちです。
 
一方、自社回線を利用するサブブランドの場合は、どの時間帯でも、通信が遅いと感じることはほとんどないといえるでしょう。
 

格安SIMと大手キャリアの通信速度比較

表では、格安SIMと大手キャリアの通信速度を比較しています。
 
表

キャリア	平均ダウンロード速度 （下り）	平均アップロード速度 （上り）	昼の平均速度
ドコモ	149.39Mbps	13.34Mbps	下り：103.8Mbps 上り：10.3Mbps
ahamo	132.16Mbps	13.41Mbps	下り：105.55Mbps 上り：13.33Mbps
povo	118.61Mbps	18.92Mbps	下り：91.56Mbps 上り：15.17Mbps
mineo	54.51Mbps	12.59Mbps	下り：21.8Mbps 上り：12.08Mbps
IIJmio	58.37Mbps	11.22Mbps	下り：19.95Mbps 上り：9.47Mbps

※参考資料により筆者作成（情報は2025年4月のもの）
 
ダウンロード速度とアップロード速度は、以下のものに関係します。
 

・ダウンロード速度：SNS閲覧、動画視聴、メール受信
・アップロード速度：SNS投稿、動画投稿、メール送信

 
動画視聴は、下りが25Mbps程度あれば快適に閲覧可能です。
 
また、Webサイトの閲覧は10Mbps程度、メールの送受信は1Mbps程度がストレスなく利用できる目安です。
 
サブブランドのahamoやpovoなどは、親ブランドと同じ回線を利用しています。そのため、mineoやIIJmioよりもつながりやすく、速度の遅さを感じることはほとんどないといえます。
 

格安SIMがつながりにくいときの対処法

格安SIMがつながりにくいときは、以下3つの対処法を試してみましょう。
 
1.利用する時間帯をずらす
　多くの人がスマホを利用する時間帯は回線が混み合うため、昼休みや夕方以外だとスムーズにつながりやすいです。
 
2.スマホを再起動する
　スマホを再起動すると、不要なのに動いていたアプリをリセットするため、動作が軽くなり、速度が速くなりやすいです。
 
3.キャリアを変える
　再起動したり利用の時間をずらしたりしても速度が遅い場合は、キャリアを変更するのも一つの手段です。
 
格安SIMは、使い勝手が悪いときに別のキャリアに乗り換えやすいのが魅力の一つです。
 

通信速度が速い格安SIMを選んで快適に利用しよう

格安SIMは通信速度が遅いといわれることが多いため、乗り換えにブレーキがかかることもあると思います。
 
しかし、ahamoやpovoなど、大手キャリアのサブブランドを選べば、速度の遅さはあまり気になりにくいでしょう。格安SIMの速度がネックで乗り換えをためらっている方は、通信速度が速い格安SIMを選択して、快適に利用しましょう。
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー