25歳の娘に家族4人分の「スマホ代月2万円」を出させるのは酷ですか？その分家に入れるお金を「0円」にしようと思うのですが…スマホ代をもっと浮かせてあげるべきでしょうか？
家族間の金銭的な支え合いは大切ですが、それが片方に偏りすぎると、将来の自立や関係性に悪影響を及ぼすことも。本記事では、「25歳の娘に家族4人分のスマホ代を負担させること」が妥当かどうか、生活費とのバランス、通信費の見直し方法も含めて考察します。
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家族のスマホ代2万円の内訳と娘の負担感を見直す
まず、家族のスマホ代が月2万円という場合、その内訳例は表1のように考えられます。
表1
| 使用者 | 想定プラン（月額） |
|---|---|
| 娘本人 | 約5000円〜7000円 |
| 母（親） | 約5000円 |
| 父（親） | 約5000円 |
| 兄弟・姉妹（例） | 約5000円 |
| 合計 | 約1万8000円～2万円 |
※筆者作成
これを娘がすべて負担しているとすれば、彼女の月収に対してスマホ代が大きな割合を占めている可能性があります。例えば、手取り月20万円前後であれば、スマホ代が占める割合は10％近く。家計の理想的な通信費は5％以下とされる中で、これはかなり高額です。
「家にはお金を入れなくていいからスマホ代を出して」……このバランスは公平？
「家にお金を入れない代わりにスマホ代を出す」という考え方は、一見フェアなように思えます。しかし、次のような視点から見直す余地があります。
・スマホ代は“家族全体の消費”であり、“居住の対価”とは性質が異なる
・金額の固定性がなく、家族の使い方次第で変動しやすい
・娘が節約できない費目であるため、コントロールしづらい
「家に入れるお金」として月2万円を定額で負担させるより、「家族それぞれがスマホ代を自分で支払う」方が、透明性が高く納得感も得られやすいといえます。
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通信費の見直しで娘の負担を軽減する方法
娘の負担を少しでも減らすためには、家族全体の通信費を見直すことが最も現実的な対策です。表2に、見直しによるコスト削減のイメージをまとめました。
表2
| プラン変更内容 | 月額コスト（1人あたり） | 4人家族の合計 |
|---|---|---|
| 大手キャリアから格安SIMへ乗り換え | 約2,000円〜3,000円 | 約8,000円〜12,000円 |
| データ使用量を月3GB以内に制限 | 約1,000円〜2,000円 | 約4,000円〜8,000円 |
| 家族割引やシェアプランの利用 | 人数×500〜1,000円割引 | 月2,000円以上の節約も可能 |
※筆者作成
例えば、格安SIM＋データ量を抑えたプランに移行すれば、月5000円〜1万円の削減も現実的です。娘の好意に甘えるのではなく、家族で一緒に通信費を最適化し、負担を分散することが今後の円満な関係を築く上でも有効です。
例えば、格安SIM＋データ量を抑えたプランに移行すれば、月5000円〜1万円の削減も現実的です。
娘の好意に甘えるのではなく、家族で一緒に通信費を最適化し、負担を分散することが今後の円満な関係を築く上でも有効です。
まとめ
25歳の娘に、家族4人分のスマホ代（2万円）をすべて支払わせるのは、一時的な助け合いとしては成立しても、長期的に続けるには娘の金銭的・精神的負担が大きい可能性があります。「家にはお金を入れなくていい代わりにスマホ代を払ってもらう」というルールも、支出の性質が異なることから見直しが必要です。
通信費の見直しによって、家族全員が公平に、かつ適正な額で支払える環境を整えることが大切です。娘の将来の貯金や自立のためにも、親として無理のないバランスを見つけましょう。
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
