最終更新日:2019.03.26 公開日:2018.09.11
保険

女性が医療保険を検討するなら “ 妊娠前 “がベストな3つの理由

将来、出産を考えている女性にとって、保険の加入時期は重要です。なぜなら出産に伴うトラブルは思いのほか多く、医療保険が頼りになるかもしれないからです。
 
結婚は大きなライフイベントであるため、そこで保険を見直す人は多いと思いますが、もし、妊娠が先に来た場合、「さあ、今から保険に入ろう」としても、遅いのです。女性にとってためになる医療保険について解説します。
 

妊娠、出産に伴うトラブルはこんなにある

妊娠、出産に係わる費用は基本、保険は適用されません。出産は病気ではないからです。しかし、それは自然分娩で出産した場合であって、帝王切開での出産は、医療行為とみなされ、健康保険が適用できます。また、民間の医療保険の給付対象にもなります。
 
誰しも当たり前のように、自然分娩で出産しているように思えますが、妊娠、出産に伴うトラブルというものは思った以上に多いものです。どんなものがあるのか挙げてみましょう。
 
《子宮外妊娠》
子宮内膜以外の場所に受精卵が着床してしまうこと。妊娠の継続はできない。
 
《重症妊娠悪阻》
つわりの症状が非常に重くなった状態。
 
《流産》
妊娠22週未満で妊娠が継続出来なくなってしまうこと。
 
《切迫流産》
流産する恐れがある状態。
 
《早産》
妊娠22~36週の間に、赤ちゃんが生まれてしまうこと。
 
《切迫早産》
早産する恐れがある状態。
 
《子宮頚頸管無力症》
妊娠中期の段階で子宮口が開いてしまう疾患。
 
《前置胎盤》
胎盤が正常より低い位置に付着し、子宮口を塞いでいる状態
 
《胞状奇胎》
胎盤のもとになる絨毛組織が正常に発育せず、絨毛が水ぶくれの状態(嚢胞化)になるもの。
 
《前期破水》
陣痛がまだ起こっていない段階で卵膜が破れ、羊水が子宮外に流れ出ること。
 
《妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)》
妊娠20週以降から分娩後12週までの期間に、高血圧あるいはそれに加えてタンパク尿がみられる症状。
 
《妊娠糖尿病》
妊娠中にはじめて発見または発症した糖尿病にいたっていない糖代謝異常のこと。
 
《吸引分娩》
赤ちゃんの頭部にカップを取り付け、吸引圧をかけて赤ちゃんを引き出す分娩方法。
 
《帝王切開》
子宮切開によって胎児を取り出す手術方法。
 
《人工妊娠中絶(医師の判断によるもの)》
人工的な手段を用いて意図的に妊娠を中絶させること。
 
《死産》
亡くなった状態の赤ちゃんを出産、または、出産直後に赤ちゃんが亡くなってしまうこと。
 
これ以外にも、妊娠、出産に係わる不調はさまざまあり、今まで順調であったと思っても、思わぬ事態になることがあります。
 
それだけ出産は女性の身体に負担をかけることなのです。
 

医療保険は強い味方

上記のトラブルでは健康保険が適用できる場合があります。
 
ただし、自己の都合での帝王切開や、予防としての処置には適用できません。医師が医学的に必要と認めた処置に限ります。そして、健康保険の適用範囲とされるものは、民間の医療保険の給付対象にもなります。
 

健康保険でこれだけカバーされる

健康保険が適用されると自己負担額が3割になり、さらに、その自己負担額が月の限度額を超えると、高額療養費として超えた額が払い戻されます。
 
また、出産した場合は出産育児一時金(1児につき42万円)が支給されます。
 
本人が会社員(社会保険加入者)であれば、産前42日、産後56日の間、会社を休んだ日数分、標準報酬日額の2/3が支給される出産手当金も受け取れます。
 
そのため健康保険が適用された場合の、民間の医療保険からの給付金を忘れてしまっている人は案外多いものです。
 

医療保険の給付金は?

基本、医療保険は手術と入院時に給付金がおります。帝王切開の場合、自然分娩に比べて、入院日数が多くなる傾向があります。
 
たとえば入院1日目から保障され、手術給付金が20倍の保険に入っていたとすると、10日間入院した場合は、日額5000円であれば、5万円+手術給付金10万円=15万円が支給されます。
 
どの医療保険もそうですが、自分から請求をしないとこれらの給付金は受け取れません。
 
医療保険の給付金は、実際にかかった額ではなく、手術の種類や入院日数よって一定額が支払われる、思わぬボーナスとなる場合があります。
 
出産後もベビー用品を買い揃えたりと、さまざまな出費がありますので、医療保険を上手に使っていきたいですね。
 

妊娠後では給付金が出ない

さて、妊娠、出産のトラブルの際、力を発揮する医療保険ですが、加入時期には注意が必要です。妊娠後では、加入できないケースがあるからです。
 
また、加入できたとしても、「特定部位の不担保」と言って、この場合、子宮を原因とする疾病には給付金が出ないという制限をかけられてしまうことになります。
 
もちろん、他の疾病では給付金が出るので、今後のために入るという選択をすることはあるでしょう。
 
しかし、女性にとって妊娠、出産時の保障の有無は非常に大きいところです。医療保険に入るなら妊娠前に入ることをおすすめします。
 

2回目の帝王切開は保障されない?

一度帝王切開で出産した場合、2回目以降も帝王切開となるケースがほとんどです。その場合、大抵の保険商品では支払い制限がかけられ、給付金がおりません。
 
ただし、1回目の支払いから5年以上経っていれば、再度支払われるなど、保険会社によって違いがありますので、加入前によく確認しておきましょう。
 
保険は不測の事態に備えるものなので、予測できる事に対しては、保障の対象外となるのが基本です。
 
そのため、帝王切開後に新規で保険に入るとさまざまな制限がかけられることになります。妊娠前に入っておいた保険をそのまま継続する方が賢明です。
 
医療保険は健康である時に加入するという基本は知っていても、妊娠が加入制限になることは意外と知られていない気がします。医療保険の加入を検討している女性は是非とも“妊娠前”に加入してくださいね。
 
TEXT:FPwoman 貯金美人になれるお金の習慣
石倉 博子(いしくら ひろこ)
1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®認定者。

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FPwoman

執筆者:FPwoman(えふぴーうーまん)

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