最終更新日:2019.01.10 公開日:2018.03.01
暮らし

あなたの会社は当てはまる?公認会計士から見た成長する会社の共通点

公認会計士という客観的な立場で、上場企業から小規模な企業までさまざまな会社を見ていますが、その中には、毎年業績を伸ばし続けていく会社もあれば、何年経っても赤字が継続する会社もあります。

そのような機会をいただく中で気付いたことは、成長する会社には必ず共通点があることでした。

経営者のビジョンが明確であり、全社員がそのビジョン達成のために同じ方向を向いている

成長する会社の経営者とお話しさせてもらうと真っ先に感じるのが、ビジョンが明確であるということです。
 
活き活きと自信を持って会社の将来を語るため、経営者の想い描いている理想が近い将来に必ず実現するということを感じさせてくれます。
 
しかし、ビジョンは経営者だけが持っていても実現はしません。
 
全社員とそのビジョンを共有し、会社が向かうべき方向を定めること、そして定めた方向に向かって進めているのかを継続的に確認することが必要となります。社員に向けても自身の想いを常に発信している経営者の方は、ビジョンを語ることに慣れています。
 
だからこそ、公認会計士のような会社外部の人間にも、会社のビジョンを上手に語ることができ、それを実現させることができるのです。経営者の想いが社員全員に浸透し、その達成のために力を合わせることができるからこそ、継続して成長することが可能となります。
 

経営者が財務に強く、利益を生み出すこととお金を循環することが上手にできている

公認会計士は財務の専門家であるにも関わらず、財務に強い経営者と話をすると、新しい気付きを得られることが多いです。これは経営者が専門的な知識を有しているからではありません。
 
経営者の方は、常に利益を増やすためにはどうしたら良いか、という視点を持つとともに、専門的な話を単純化して理解しています。誰にでもわかりやすく説明できる一方で、決して本質を外していないので、判断を誤ることがないのです。
 
例えば、ある商品の価格を下げると利益はどうなるか?
 
公認会計士の場合には、仕入れ値が〇円なので、利益は△円になると計算します。もちろん間違ってはいません。
 
しかし、経営者は値下げをしたら、いままでより何個多く売れば同じ利益になるかを把握しています。このため、その販売目標個数が現実的な数字なのかという視点で考えて値下げの額を決めることができるのです。
 

社員全員が現状維持に満足せず、より良い会社にするための努力を怠らない

会社が成長し安定してくると、現状に満足してしまい変化することを恐れるようになってしまうことがあります。
 
しかし、会社経営は下りのエスカレーターに乗っているのと同じです。歩みを止めてしまえば下降するしかありません。成長する会社では、社員全員がそれを理解しています。
 
営業部門のように直接的に利益を稼ぐ部門はもちろんのこと、経理や総務のようなバックオフィスを担当する間接部門の意識も高いです。
 
「間接部門は利益を稼ぐ部門ではない」とは考えず、どうしたら営業部門がさらに稼げるようになるのか、社内に無駄なコストは発生していないかといったことを常に考え、業務を改善しています。
 
例えば、毎月の業績を分析し、営業部門向けにレポートを作成している会社があります。このレポートは営業部門の行動を否定するためのものではなく、さらに業績を伸ばすためのヒントを得るためのものです。
 
したがって、レポートは経理部だけで作成するのではなく、必ず営業担当者の話を聞いたうえで作成しています。
 
強力にバックアップしてくれる体制が整っているからこそ、営業部門は商品を売ることに専念でき、結果的に会社の成長につながっています。
 
Text:安藤智洋(あんどうともひろ)
公認会計士、気象予報士

安藤智洋

執筆者:安藤智洋(あんどうともひろ)

公認会計士、気象予報士

公認会計士と気象予報士という異色の組み合わせを活かして、財務で困っている中小企業の経営者のために「経営天気予報」を提供。経理・財務の面から会社を分析し、将来を予測することで、適切な経営判断ができるようアドバイスを行っています。
また、ホテルのコンシェルジュのようにクライアントから何でも相談を受け、期待以上の成果を出して満足してもらいたい、そんな経営の相談相手になりたい!という想いをもって中小企業をサポートしています。

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