最終更新日: 2019.01.10 公開日: 2018.04.07
暮らし

なぜ「3世代」で海外旅行へ行くのか?考えてみた

執筆者 : 岩永真理

近年、海外旅行に興味のある若者は少なくなったといわれています。

一方で、渡航する日本人の数は下記オレンジの棒グラフの通り、2012年をピークに一時減ったものの、徐々にまた増えてきています。

少子高齢化で若者の人数が減る中、海外旅行をする若者は当然減ると考えられますが、その割合も減っていると仮定すると、出国者数の伸びの原因は高齢者といえます。

健康寿命が延び、時間的余裕もあるため、海外旅行に意欲的な高齢者は増加傾向にあるかもしれません。



 
岩永真理

Text:

Text:岩永真理(いわなが まり)

一級ファイナンシャル・プランニング技能士

CFP®
ロングステイ・アドバイザー、住宅ローンアドバイザー、一般財団法人女性労働協会 認定講師。IFPコンフォート代表
横浜市出身、早稲田大学卒業。大手金融機関に入行後、ルクセンブルグ赴任等を含め10年超勤務。結婚後は夫の転勤に伴い、ロンドン・上海・ニューヨーク・シンガポールに通算15年以上在住。ロンドンでは、現地の小学生に日本文化を伝えるボランティア活動を展開。
CFP®として独立後は、個別相談・セミナー講師・執筆などを行う。
幅広い世代のライフプランに基づく資産運用、リタイアメントプラン、国際結婚のカップルの相談など多数。グローバルな視点からの柔軟な提案を心掛けている。
3キン(金融・年金・税金)の知識の有無が人生の岐路を左右すると考え、学校教育でこれらの知識が身につく社会になることを提唱している。
ホームページ:http://www.iwanaga-mari-fp.jp/

詳細はこちら
岩永真理

執筆者:

Text:岩永真理(いわなが まり)

一級ファイナンシャル・プランニング技能士

CFP®
ロングステイ・アドバイザー、住宅ローンアドバイザー、一般財団法人女性労働協会 認定講師。IFPコンフォート代表
横浜市出身、早稲田大学卒業。大手金融機関に入行後、ルクセンブルグ赴任等を含め10年超勤務。結婚後は夫の転勤に伴い、ロンドン・上海・ニューヨーク・シンガポールに通算15年以上在住。ロンドンでは、現地の小学生に日本文化を伝えるボランティア活動を展開。
CFP®として独立後は、個別相談・セミナー講師・執筆などを行う。
幅広い世代のライフプランに基づく資産運用、リタイアメントプラン、国際結婚のカップルの相談など多数。グローバルな視点からの柔軟な提案を心掛けている。
3キン(金融・年金・税金)の知識の有無が人生の岐路を左右すると考え、学校教育でこれらの知識が身につく社会になることを提唱している。
ホームページ:http://www.iwanaga-mari-fp.jp/

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高齢世帯はお金持ち?!

総務省の家計調査報告(2016年)によると、1世帯当たりの貯蓄額(二人以上世帯)は、40歳未満は574万円であるのに対して、60歳以上は2000万円を超えています。しかも年齢があがるほど、その貯蓄残高は増えていきます。
 
逆に負債額は、40歳未満が1,098万円と最も多く、住宅ローンや教育費の負担の重さが考えられます。40歳以上の負債は、年齢が高くなるにつれて少なくなります。
 


 
別添PDF総務省「家計調査」世帯属性別にみた貯蓄・負債の状況」より
P13図Ⅲ-1-1 世帯主の年齢階級別貯蓄・負債現在高,負債保有世帯の割合 (二人以上の世帯)-2016年-
 
上記から考えると、60歳以上の親世代は海外旅行に行く資金的な余裕はあるかもしれませんが、40歳未満の子世代、孫世代は、海外旅行の興味もさることながら、資金力不足も否めない傾向があります。
 

海外旅行に行くメリットは?

グローバル化が進み、日本企業も今や優秀な外国人を採用する時代です。外国人とのコミュニケーション能力は、自らが外国に行く場合に限りません。
 
国内でも、外国人スタッフや海外スタッフを交えたインターネット会議や電話会議を行うのは今後も一般化していくでしょう。
 
家族で海外旅行へ出かけ、幼いうちから人種や性別、異文化などに偏見をもたない感性を身に着けていれば、成人してグローバル企業に入社後も実力を発揮しやすくなる可能性は高いと思われます。
 
インバウンドの外国人と接する機会は増えているので、自らが海外へ行かなくてもよいかというと、そうではありません。
 
なぜなら、日本在住の外国人は生活を快適にするために、日本へ迎合する努力をしている場合が多く、外国にいる外国人とは本質的に異なるからです。
 
他国には各々の文化や歴史があり、直接その国を見て感じるからこそ判ることが多数あります。百聞は一見に如かずです。
 

なぜ3世代で海外旅行へ行くのか?

海外旅行費の多くは、渡航費・宿泊費・食費です。渡航費のほかに、宿泊費と食費を抑えられれば、費用は大きく削減でき、それを実現する手段が3世代で行く海外旅行です。
 
親世代が費用を負担してくれる場合もあるかもしれませんが、そうでなくても大人数で利用した方が、一人当たり費用が安くできるという発想です。
 
行先にもよりますが、複数の部屋を持つコンドミニアムやAir bnb(民泊)などを利用すれば、ホテルよりは格段に宿泊費が押さえられ、調理スペースを利用して自炊すれば外食より経済的です。
 
<60歳以上親世代>
パッケージツアーを利用されている方が多いと思われます。資金的な余裕はあっても、今後は体力的余裕が懸念材料でしょう。
 
観光名所を短時間で多数巡るパッケージツアーより、休息をとりながら、マイペースで見たいものを見る自由滞在型の方がよいかもしれません。
 
<40歳未満の子世代・孫世代>
費用面や子(親から見た孫)の年齢が小さいなどの心配は、親世代と一緒に旅行することで、クリアできるでしょう。
 
自由滞在型の旅行なら、全員が同じ旅程でなくてもよいので、親世代は長期で滞在しても、子世代・孫世代は短期で一時滞在することも可能です。
 
例えば、
・宿泊やレンタカーなどの手配
・現地での運転や食料買い出し
などを子世代(孫世代)が担当し、親世代は安心と時間的余裕を手に入れるかわりに、少し多めに費用を負担したり、孫の面倒を一緒にみたりするなど、どの世代にとっても満足な海外旅行が実現できるのではないでしょうか。
 
Text:岩永 真理(いわなが まり)
一級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®
ロングステイ・アドバイザー、住宅ローンアドバイザー、一般財団法人女性労働協会 認定講師。IFPコンフォート代表



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