2018.06.08 暮らし

「育てる、収穫する、食べる…」一度なったら何度も楽しい! 農業のオーナー制度とは

Text : 宮﨑 真紀子

風薫る初夏、気持ちの良い季節になりました。ガーデニングや家庭菜園といった、アウトドアを楽しむのにも絶好のシーズンです。
 
果物狩りに出掛けるツアーも盛況のようです。今回はこれらとは似ていますが、少し違った楽しみ方を紹介します。
 

農業体験ができるだけではありません

街で見かける外国人観光客。日本へのリピーターが増えた今、お決まりの観光旅行ではない体験型が人気のようです。
 
私たちの消費にも変化が起きています。モノ消費からコト消費への移行が注目されています。またモノを買う場合も、そのモノが持つストーリーに惹かれて購入する人が増えているといいます。
 
農業のオーナー制度をご存知でしょうか。これは決められた田んぼの区画を割り当てられ、オーナーになる制度です。オーナーとして会費などを支払い、そこでとれるお米を受けとることができます。
 
農作業は従来どおり農家の人がしますので、作業や管理の心配はありません。田植えや稲刈りなどの体験ができるほか、レポートなどにより稲が成長していく様子を知ることができます。この点が、お米を購入するだけではない楽しみです。
 
農家との直接やり取りをすることで、農業がより身近になります。自分の食べているお米が、どこで誰にどのように育てられたのか、すべて知ることができると、とても安心です。
 
新潟十日町市にある地域の棚田を参考に、年会費の価格を見てみると、25㎡で1万円(最低保証収穫は特別栽培米で7.5kg)、100㎡で3万5000円(最低保証収穫は特別栽培米で30kg)となっています。
 
この価格で、農業体験×ストーリー×生産物(米)を満たしている、欲張りな制度といえます。
 
このようなオーナー制度は各地にあります。観光もかねて作業しに出かけると、さらに楽しいのではないでしょうか。
 

1本のリンゴの木のオーナーになる価格は?

数年前、私もリンゴの木のオーナーになったことがあります。その頃は世田谷区に住んでいました。世田谷区は群馬県川場村と相互協力協定を結んでいます。
 
そのご縁で「レンタアップル」という制度があります。これは1年間、1本のリンゴの木のオーナーになることができる制度。
 
日々の作業は農園の人にお任せし、春のリンゴの花摘みと秋の収穫作業が体験できます。お願いすれば、ほかの作業を手伝うこともできるそうです。
 
日程は農園主さんと直接相談します。年会費は<津軽・赤城> 1本1万5420円~、<陽光・新世界・ふじ>1本1万6450円~。
 
また収穫物はそれぞれ30㎏、25㎏保証されています(数字は2018年の場合。今年の募集は終了 
http://www.furusatokousha.co.jp/enjoy/nou_apple.htm
 
“花摘み”は週末とお天気の日程が合いませんでしたが、収穫は体験することができました。「この木です」と案内された木には、想像以上に沢山のリンゴが実っていました。
 
「全部自分のものなので、収穫してくださいね」と言われ、“リンゴ狩りではない”ことに気づきました。
 
自分の木で育ったリンゴは、とても愛おしいです。うれしい気持ちで収穫したことを覚えています。収穫したリンゴは友だちに分けしましたが、とても好評でした。
 
この制度を利用するには、世田谷区に在住または勤務しているという要件がありますので、今は利用できないのが残念です。
 
Text:宮﨑 真紀子(みやざき まきこ)
ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士

宮﨑 真紀子

Text:宮﨑 真紀子(みやざき まきこ)

ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士

大阪府出身。同志社大学経済学部卒業後、5年間繊維メーカーに勤務。その後、派遣社員として数社の金融機関を経てFPとして独立。大きな心配事はもちろん、ちょっとした不安でも「お金」に関することは相談しづらい…。そんな時気軽に相談できる存在でありたい~というポリシーのもと、個別相談・セミナー講師・執筆活動を展開中。新聞・テレビ等のメディアにもフィールドを広げている。ライフプランに応じた家計のスリム化・健全化を通じて、夢を形にするお手伝いを目指しています。

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