更新日: 2024.03.26 その他暮らし

子どもが預金通帳の中に落書き。そのまま記帳すると数字が見えないので、ページごと切り取ってもいいですか?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

子どもが預金通帳の中に落書き。そのまま記帳すると数字が見えないので、ページごと切り取ってもいいですか?
子どもの好奇心は無限大ですが、時には大切なものに手を伸ばしてしまうこともあります。そういったいたずらのなかには、銀行通帳に落書きをしてしまうこともあるかもしれません。
 
その場合の対策として、通帳のページを切り取っても大丈夫なのでしょうか。本記事では、通帳を再発行する際の手続きと手数料について確認したあとで、紙の通帳をなくす方法について考えます。
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通帳再発行の手続き

銀行通帳はATMで記帳したり、自動で繰り越して新しい通帳を発行したりするため、ページ数が厳格に管理されています。これを勝手に切り取ってしまうと、ATMに挿入した際に詰まりを起こす原因になるのです。そのため、子どもが落書きした場合には再発行する必要があります。
 
通帳の再発行プロセスは、各金融機関により多岐にわたります。例えば、ある都市銀行では、通帳再発行のために必要な書類をオンラインで提出しなければなりません。
 
その場合は、キャッシュカード、認証用の印鑑、身分を証明する書類を準備し、再発行手数料として1100円を支払う必要があります。オンライン申請を選択した場合、新しい通帳は約1週間で登録住所宛てに郵送されます。
 
なお、銀行のなかには、直接最寄りの支店を訪れなければ再発行できないところもあります。本人確認書類と、カードや登録されている印鑑を持参し、再発行のための手数料の支払いが必要です。
 
それぞれの銀行によって通帳の再発行プロセスには若干の違いがあるため、事前にコールセンターなどに詳細を確認してから行いましょう。
 

通帳レス口座のメリットとデメリット

近年は、紙の通帳を持たない「通帳レス」方式の口座利用者が増えています。通帳レスにすれば、紙の通帳がないので、子どもが落書きすることは不可能です。その他、次のようなメリットがあります。
 

・オンラインで残高確認ができる

銀行取引の状況をオンラインで随時確認でき、紛失の恐れもなくなります。
 

・環境保護に役立つ

紙の通帳の印刷や郵送に伴うコストが削減され、環境保護にも寄与できます。しかしながら、通帳レスのシステムを利用するには、紙の通帳にはない以下のような注意点があります。
 

・ネット接続が必須

デジタル化された取引情報は、過去の取引を確認するためにインターネットアクセスが必要になります。
 

・閲覧履歴の期間制限

物理的な通帳と異なり、履歴の閲覧可能期間が過去1年間程度に制限される場合があります。数年前の取引記録にアクセスしたい場合には、不便を感じるかもしれません。
 

・相続などで口座があるかどうか分かりにくい

通帳レスの状態では、相続などの際に口座の存在が見落とされるリスクがあり、適切な情報管理が必要です。
 
通帳レスへの移行は、日々の銀行取引の利便性を高め、環境保護にも寄与しますが、用途によっては使いにくさを感じることもあるでしょう。通帳レスのメリットとデメリットを十分に理解し、自身のライフスタイルや取引のニーズにあった最適な選択をすることが大切です。
 

紙の通帳は子どもの手の届かないところで保管を

子どもに落書きされた通帳のページを切り取ってしまうと、想定外の問題を引き起こす可能性があります。銀行ごとの正しい手続きに従って再発行手続きを進めましょう。
 
この機会をとらえて、通帳レスにして、物理的な通帳の管理リスクを回避する方法もあります。紙の通帳のまま再発行するのであれば、今後は子どもの手の届かない場所での保管をおすすめします。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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