更新日: 2024.04.08 子育て

子どもが第一志望の大学に落ちました… 「仮面浪人」する場合、どのくらいの費用がかかるでしょうか?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

子どもが第一志望の大学に落ちました… 「仮面浪人」する場合、どのくらいの費用がかかるでしょうか?
第一志望には落ちたけれど、滑り止めの大学に合格した場合、第二志望以下の大学に入学して「仮面浪人」で第一志望の合格を目指すか、入学せずに浪人生活に集中するか、第一志望を諦めるかの3択で迷う受験生や親御さんは多いでしょう。選択にあたっては、費用面も気になるところです。
 
そこで本記事では、仮面浪人をする場合にどのような費用がいくらくらいかかるのかや、浪人生の予備校や塾の費用に関するアンケート調査の結果を紹介します。
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仮面浪人を選択するとかかる主な費用 (1)合格した大学の入学費用・在学費用

仮面浪人を選択する場合、第二志望以下で受かった大学の入学金や、在学中の学費の負担が発生します。日本政策金融公庫「令和3年度「教育費負担の実態調査結果」」によると、大学入学時の学校納付金および1年間の学校教育費の平均は図表1のとおりです。
 
【図表1】

国公立大学 私立大学文系 私立大学理系
学校納付金 28万6000円 40万6000円 46万6000円
学校教育費 96万6000円 145万2000円 145万2000円
合計 125万2000円 185万8000円 219万円

日本政策金融公庫「令和3年度「教育費負担の実態調査結果」」より筆者作成
 
入学先が国公立大学でも約125万円、私立文系で約186万円、私立理系だと約219万円の費用がかかります。また、この数字は1年間在学した場合なので、万が一浪人期間が2年、3年と伸びると、年数分の学校教育費が上乗せされる計算です。

 

仮面浪人を選択するとかかる主な費用 (2)予備校・塾などの費用

仮面浪人を選択するかどうかにかかわらず、浪人をする場合は予備校や塾に通う費用が必要となるのが一般的です。自学で受験対策をする自宅浪人を選択することもできますが、浪人生のなかでも少数派でしょう。
 
ここでは、浪人生の予備校や塾に通う費用の相場や費用に対する満足感など、予備校・塾の費用に関するアンケートの結果を紹介します。

 

浪人生の予備校・塾の費用は年間70~150万円程度が相場

じゅけラボ予備校を運営する、株式会社エンライク(大阪市)が2023年9月に実施した「浪人生の塾・予備校費用に関するアンケート」によると、浪人生の予備校や塾にかかる年間費用のボリュームゾーンは70~150万円です。保護者300人が回答した年間費用の割合は、図表2のようになっています。
 
【図表2】

金額 割合
30万円未満 5.3%
30万以上50万円未満 8.0%
50万円以上70万円未満 9.0%
70万円以上100万円未満 18.0%
100万円以上150万円未満 23.3%
150万円以上200万円未満 6.0%
分からない 24.7%
答えたくない 2.3%

じゅけラボ予備校「浪人生の塾・予備校費用に関するアンケート」より筆者作成
 
図表2から分かるように、回答は30万円未満~200万円まで幅広く、選択した予備校によって必要な費用が大きく異なることが予想できます。例えば医学部のように志望学部の専門性が高く、専門の予備校に通う場合は、300~600万円ほどの費用がかかることもあるようです。

 

予備校・塾はコスパが悪いと感じる浪人生・保護者も多い

同アンケートでは、「非常に満足」「満足」と回答した人が保護者・学生ともに6割を超えている一方で「不満」「非常に不満」と答えた人も1割前後います。高額な費用に見合うサービスやサポートではないと感じている浪人生が一定数いることが分かる結果です。
 
仮面浪人は在学費用もかかるため、高額な費用がかかる予備校や塾をあえて選ばず、比較的安価なオンライン講座や通信教育などを活用して、自宅浪人を選択するのもひとつの方法です。

 

仮面浪人は費用がかかるので受験勉強で工夫をしよう

仮面浪人を選択すると、大学の入学費用と、浪人した年数分の在学費用がかかります。入学する大学にもよりますが、場合によっては年間200~500万円以上の費用がかかることもあることを覚悟しましょう。
 
また、受験対策のための予備校や塾に通う費用も発生します。こちらも費用はピンキリですが、1年間の相場は70~150万円程度です。在学費用との両立が厳しい場合は、通信教育など、費用をかけずに自宅で受験勉強をする選択肢も検討しましょう。

 

出典

日本政策金融公庫 令和3年度 教育費負担の実態調査結果
株式会社エンライク じゅけラボ予備校 浪人生の予備校・塾の費用に関するアンケート
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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