愛犬の通院費を保険でまかなえると思っていたら、「加入前からの症状は対象外」と言われました…。過去に治療した症状でも、補償されないことはあるのでしょうか?
例えば、保険に加入する前から皮膚炎などで通院しており、加入後も同じ症状の治療を続けているケースです。また、加入前に一度治療を終えていたとしても、加入後に同じ症状が現れた場合など、加入前の病気やケガ、通院歴などが、加入後の補償に影響することがあります。
本記事では、加入前に発症していた病気が加入後にどのように扱われるのか、加入後に同じ症状が現れた場合や待機期間の考え方、加入時に確認したいポイントを紹介します。
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加入前に発症していた病気は補償されないことがある
ペット保険は基本的に、契約後に発生する病気やケガの治療費に備えるための保険です。そのため、補償開始前から発症していた病気については、加入後に治療を受けても保険金が支払われない商品があります。
例えば、愛犬が皮膚炎を発症し、3ヶ月間にわたって定期的に治療を受けている途中で保険に加入したとしましょう。
加入後も同じ皮膚炎の治療を続けた場合、「保険に加入した後に病院へ行ったのだから補償対象になる」とは限りません。病気自体は加入前から発症しているためです。
また、加入前の治療が継続しているケースだけが対象になるとは限りません。例えば、加入6ヶ月前に症状が出て治療を受け、その後はいったん症状が落ち着いていたものの、加入後に再び同じ症状が現れるケースも考えられます。この場合も、加入後の症状が加入前に発症していた傷病に関連するものと判断されれば、補償対象外となる可能性があります。
実際に、株式会社FPCでは、保険契約開始以前から発症している傷病は補償対象外としています。
また、アニコム損害保険株式会社では、契約の始期日より前に発症していた病気や受傷していたケガは保険金の支払い対象外としています。
第一アイペット損害保険株式会社も、補償開始前に発症していた傷病は補償対象外と案内しています。つまり、「加入から何ヶ月前に治療したか」や「治療を受けた日」だけでなく、「その病気やケガがいつ発生したのか」が重要になるということです。
加入後に症状が悪化・再発しても加入前の病気なら対象外になる可能性がある
「加入前は症状が軽かったので、加入後に悪化した分だけでも補償してほしい」「加入前の治療はいったん終わっているので、加入後に再び症状が出たら補償されるだろう」と考える人もいるでしょう。しかし、加入後の治療が加入前に発症していた病気に対するものと判断されれば、補償されない可能性があります。
例えば、加入1年前に皮膚のかゆみで受診し、加入後に症状が悪化して検査や投薬を受けたとします。治療費が高くなったのは加入後でも、一連の皮膚炎が加入前から発症していたと判断されれば、保険金が支払われないことがあります。
一方、過去に病気をした経験があるだけで、その後に発生したすべての病気が補償されなくなるわけではありません。補償の範囲は、病気の種類や治療状況、加入時の条件、各社の約款などによって異なります。
加入後に新たに別の病気やケガを発症した場合などは、加入前の病気との関連性や契約条件などによって扱いが異なるため、個別に確認することが重要です。
「待機期間」が設定されている保険にも注意しよう
加入前の病気とは別に確認したいのが「待機期間」です。待機期間とは、保険契約が始まった後でも、一部の補償を受けられない期間のことです。
例えば、アニコム損害保険株式会社の一部商品では、初年度の契約始期日から30日間を病気の待機期間としています。これらの商品では、待機期間中に発症した病気は、その病気の治療を待機期間終了後も継続している場合、補償対象になりません。
つまり、「加入前に発症していなければ必ず補償される」というわけでもありません。
例えば、保険に加入して10日後に病気を発症した場合、商品によっては待機期間中にあたるため補償されない可能性があります。
待機期間の有無や日数は商品によって異なります。加入するときは、保険料や補償割合だけでなく、「いつから病気の補償を受けられるのか」も確認しておきましょう。
加入前に通院歴があるなら病名や治療状況を正確に伝えよう
加入前に発症していた病気は、加入後も補償対象外となることがあります。現在も治療を続けている場合だけでなく、加入前に一度治療を終えていた場合でも、加入後の症状が加入前からの傷病と判断されれば、補償されない可能性があります。
そのため、「以前の治療は終わっているから、保険に入れば今後の通院費はまかなえる」と考えて加入すると、想定していた補償を受けられない可能性があります。
加入前に通院歴がある場合は、申し込み時に保険会社から求められる健康状態や既往歴などの告知事項に正確に回答し、加入後にどの範囲まで補償されるのか確認しましょう。
また、加入前に発症していた病気が補償対象外になったとしても、新たに発生した別の病気やケガなどは契約内容に応じて補償される可能性があります。ペット保険は、基本的に加入後に起こる病気やケガへの備えとして考えることが大切です。
加入前に病気やケガの治療歴がある場合こそ、補償対象外となる条件や待機期間の有無、補償開始日などを確認しておけば、加入後に想定していた補償を受けられない事態を避けやすくなるでしょう。
出典
株式会社FPC 保険加入前にかかっていた病気であっても、加入後に動物病院で診てもらった場合、補償対象ですか?
アニコム損害保険株式会社 Q先天性異常や、保険契約が始まる前に受傷したケガ、発症した病気は補償の対象ですか?
第一アイペット損害保険株式会社 Q加入前に健康診断は必要ですか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
