除湿や冷房などエアコンが欠かせない時期を前に、シーズン真っ最中の故障を避ける試運転が大切ということをご存じですか?
ダイキン工業株式会社が発表した「エアコンや猛暑予想に関する調査結果」(※1)をチェックしてみましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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暑くなってエアコンを入れたら……故障していた! というケースが7割
まずは、過去5年以内にエアコンを買い替えた人の、買い替え理由を見てみます。
【エアコンを買い替えた理由(複数回答)】
1位:エアコンが古くなったから 46.3%
2位:エアコンが故障したから 41.3%
3位:転居・増改築のため 16.3%
4位:電気代が高かったから 13.3%
5位:新しい機能が欲しかった 5.3%
上位5つの理由は、上記の通り。想像通りともいえますが、「エアコンが古くなったから」「エアコンが故障したから」がツートップでした。
では、エアコンを買い替えた人たちがエアコンの不具合を感じたタイミングはいつなのでしょうか?
【エアコンの不具合を感じたタイミング】
1位:夏になって冷房を使い始めて 71.5%
2位:毎日使っているうちに 14.5%
3位:冬になって暖房を使い始めて 8.5%
4位:その他 5.5%
約7割の人が、夏になって冷房を使い始めたタイミングでエアコンの不具合を察知したようです。
これから使用頻度が上がる、というタイミングで故障が発覚すると、直るまでエアコンが使えずつらい思いをしてしまうもの。本格的なエアコンシーズンになる前に試運転をして、きちんと使えるかどうか確かめることは大切といえます。
2020年、この夏は猛暑になるって本当?
気象庁が発表した「夏の天候の見通し(6~8月)」(※2)によると、この夏の平均気温は「平年並か高い」という予報になっています。ダイキン工業株式会社のアンケート調査では、みなさん下記のように予想されています。
【2020年度の夏の気候予想】
1位:猛暑になると思う 49.3%
2位:やや猛暑になると思う 32.3%
3位:例年と変わらないと思う 14.3%
4位:やや冷夏になると思う 2.5%
5位:冷夏になると思う 1.8%
なんと、8割以上の人が例年より暑い夏になると予想しています。気象庁の見通しもあわせ、今年は全国的に猛暑になると覚悟している人が多いようですね。エアコンの出番も増えると心づもりをしておくのがいいかもしれません。
エアコンを買い替えると電気代がおトクになるといううれしいオマケも!
最後に、同じくダイキン工業株式会社が発表した「エアコンに関する調査結果」(※3)を見てみましょう。こちらも、5年以内にエアコンを買い替えた人を対象とした調査です。
【エアコン買い替え時期】
1位:6月から8月 46.3%
2位:3月から5月 24.8%
3位:9月から11月 11.5%
4位:12月から2月 8.8%
半数近くの人が、エアコンフル稼働の6月から8月にエアコンを買い替えたと回答しています。エアコンの試運転をせずに使い始めたところ、程なく故障したというケースなのかもしれません。
次に多いのが、3月から5月でした。エアコンが欠かせない夏の前に試運転をし、買い替えたほうがいいと判断したのかもしれません。
古いエアコンや動きが悪くなったエアコンなどは、電気代もかさむといいます。新しいエアコンに買い替えたことにより、どれくらい電気代が安くなったのでしょうか。
【1ヶ月の電気代はどのくらい安くなったか】
1位:500円から1000円未満 37.3%
2位:500円未満 28.8%
3位:1000円から2000円未満 18.5%
4位:2000円から3000円未満 8.2%
5位:3000円から4000円未満 4.1%
6割以上の人は、1ヶ月で最大1000円程度電気代が安くなったようです。最近は残暑も厳しいため、6月から9月までエアコンを使うと仮定すると、多くの人は年間最大4000円程度電気代を節約できるということになります。
一方で3割強の人は、1ヶ月で1000円以上安くなっているということを踏まえると、やはり古かったりちょっと調子が悪かったりするようであれば、買い替えを検討したほうが長い目で見ると節約できそうですね。
例年より家にいる機会が増えるかもしれない今年の夏。ぜひ今のうちにエアコンの試運転をして、この夏を快適に乗り切る準備をしておきましょう。
[出典]
※1 ダイキン工業株式会社「エアコンや猛暑予想に関する調査結果」
※2 気象庁「夏の天候の見通し(6~8月)」
※3 ダイキン工業株式会社「エアコンに関する調査結果」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部