最終更新日:2019.01.11 公開日:2018.11.20
老後

人生100年時代のライフプランニングで最も重要なこととは

英国の経営学者リンダ・グラットンが、著書「ライフ・シフト」の中で医療の進歩や健康志向の高まりにより、2007年生まれの子供50%が107歳まで生きる可能性があると記しました。
 
2018年9月、厚生労働省が発表した100歳以上の人口は、9月15日時点で6万9785人(うち、女性が約88%)。2017年から2014人増え、48年連続で増加しています。このことからも分かるように、「ライフ・シフト」の内容が現実のものとなりつつあります。
 
60歳、65歳の定年退職後、引退生活が40年以上続く時代になると、超長寿社会における人生の目標設定が大きな課題となっていくことが考えられます。
 
前田紳詞

執筆者:

Text:前田紳詞(まえだ しんじ)

ファイナンシャルプランナー

日本経済新聞読み方専任講師、ドラッカー学会学会員、前田マネジメント代表、㈱マイビジネスクリエイトオフィス取締役、 NPO法人人財育成支援ネット理事
外資系メーカー、外資系金融機関で勤務後、ファイナンシャルプランナーとして独立。 現在、前田マネジメント代表として企業、金融機関、行政、医療関係機関、研修センター、商工会議所などで講演や研修講師を担当。

幅広い知識や経験を活かし、ファイナンシャルプランナー業務だけでなく人材育成やマーケティングなどのマネジメント研修も行っている。年間講演回数は150回以上。

「教育を通じて人の成長のサポートをする」を理念に、自ら考え行動し人生を豊かにする「ライフマネジメント」の実現を目標に活動している。
http://m-lm.biz

詳細はこちら
前田紳詞

執筆者:

Text:前田紳詞(まえだ しんじ)

ファイナンシャルプランナー

日本経済新聞読み方専任講師、ドラッカー学会学会員、前田マネジメント代表、㈱マイビジネスクリエイトオフィス取締役、 NPO法人人財育成支援ネット理事
外資系メーカー、外資系金融機関で勤務後、ファイナンシャルプランナーとして独立。 現在、前田マネジメント代表として企業、金融機関、行政、医療関係機関、研修センター、商工会議所などで講演や研修講師を担当。

幅広い知識や経験を活かし、ファイナンシャルプランナー業務だけでなく人材育成やマーケティングなどのマネジメント研修も行っている。年間講演回数は150回以上。

「教育を通じて人の成長のサポートをする」を理念に、自ら考え行動し人生を豊かにする「ライフマネジメント」の実現を目標に活動している。
http://m-lm.biz

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「人生100年時代構想会議」とは

「ライフ・シフト」の内容を基に、政府は2017年9月11日「人生100年時代構想会議」をスタートしました。その中で、超長寿社会に対応する経済・社会システム構築のグランドデザインを検討し始めました。
 
世間では、人生100年時代に備える資産運用セミナーが盛んに行われています。中でも政府が一番重点に置いているのは、『人づくり革命』という、一人ひとりの生き方、働き方であり、生涯教育です。
 
私は55歳向け企業内ライフプランセミナーの講師をしています。
 
参加者の皆さんに、「退職をして年金生活になったら何がしたいか」と聞くと、「旅行に行きたい」「ゴルフ三昧で日々暮らしたい」「田舎で農作業をしながらのんびり暮らしたい」という意見が数多く聞かれます。
 
内閣府が2018年6月に行った、「国民生活に関する世論調査」の「今後の生活の力点」に対する回答でも、60~69歳の1位が「レジャー・余暇生活」(39.0%)、2位が「食生活」で30.2%でした。これが70歳以上になると「食生活」(36.2%)が1位になり、2位が「レジャー・余暇生活」(25.3%)と逆転します。
 
お金に対する関心度は60歳から80歳にかけて低くなる傾向で、「資産・貯蓄」は60~69歳が19.6%なのに対して、70歳以上は6.7%と大きく下がります。代わりに大きく増えるのが、やりたいことが「ない」という回答で、60~69歳の10.9%から、70歳以上では22.5%と倍に増えます。
 
70歳以上の方々からよく聞くのは、有り余る時間をどうやって過ごすか悩んでいるという話です。忙しい仕事の合間に旅行やゴルフをするのは楽しいことですが、毎日やっているといつか飽きてしまいます。お金がいくらあっても、やるべき目標・目的がないことは、人間にとって苦痛であり、病気の原因にもなります。
 

50代からでも人生チャレンジできる時代の到来

人生100年時代とは、70歳以降も人生が30年間続くことを意味します。50歳でやっと人生の半分にたどり着いたことになります。しかし、見方を変えれば、まだまだ多くのことにチャレンジする時間があることを意味します。
 
政府が考える人生100年時代のライフプランとは次の図です。
 

 
これまでのライフプランニングの考え方は、学校で勉強し、卒業後は就職して仕事につき、退職して引退生活を送るというのを前提としていました。
 
今後は世界的に寿命が延びていき、ライフプランの考え方が大きく変わります。
 
就職し、退職しても、再び学校に戻って学ぶこともできます。ボランティアとして社会貢献に参加をすることもできます。再び仕事に戻り、起業をする人もいるでしょう。いろんなステージを行き来する時代が「人生100年時代」の本当の意味です。
 
この時に重要なことは、最新の技術や知識を学んでいく積極性や、経験や人脈などの無形資産を構築する力です。人生100年時代のライフプランニングにおいては、お金だけでなく、上記のような人間力を磨き上げていくことが重要となるでしょう。
 
出典
首相官邸「リンダ・グラットン議員提出資料(事務局による日本語訳)」
首相官邸『「人生100年時代構想会議」の目的と主要テーマ』
厚生労働省プレスリリース「百歳高齢者表彰の対象者は32,241人」
内閣府「世論調査 平成30年度国民生活に関する世論調査」
 
Text:前田 紳詞(まえだ しんじ)
ファイナンシャルプランナー

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