最終更新日:2019.04.16 公開日:2018.11.26
老後

定年後に陥りやすい「居場所がない問題」そんなシニア男性の現実的な解決策は?

定年を迎えた元サラリーマンにお話を聞くと、「居場所がないのがつらいのが一番」といいます。
 
これまでは「会社」に居場所がありました。しかし、家庭には居場所がないのです。
 
朝会社へ出かけ、夜家に帰ってきた旦那が朝から一日家にいる……。
 
奥さんの視線に耐えきれず、図書館などに避難する人も少なくないそうですが、そんな生活はつらそうです。
 
定年後は、自分の“居心地のいい居場所”を確保するのが切実な問題なのですね。
 

ストレスが高い男性は“居心地のいい居場所”が少ない?

株式会社メディプラス研究所の調査(※)によると、やはり『高いストレスを感じている人は“居心地のいい居場所”が少ない傾向』が出ているようです(分析データは厚生労働省の「ストレスチェック制度の健康状態項目」を基に独自加工して、点数化)。
 
しかも、定年60歳を境に、顕著な違いが出てくるようです。
 
ちなみに“居心地のいい居場所”とは人それぞれ。
 
同調査では「大切な家族」「自宅・自室」といった家庭内であったり、女性では「何でも話せる長年の友人」、男性では「自然」「やりがいのある仕事」だとしています。
 
つまり、男性は仕事つまり会社の場がそうであることが読み取れます。
 
■“居心地のいい居場所”の有無
・20~59歳男性
ストレスレベルが高い 居場所数 0.7
ストレスレベルが低い 居場所数 1.6
 
・60~69歳男性
ストレスレベルが高い 居場所数 0.4
ストレスレベルが低い 居場所数 1.7
 
・20~59歳女性
ストレスレベルが高い 居場所数 1.3
ストレスレベルが低い 居場所数 3.0
 
・60~69歳女性
ストレスレベルが高い 居場所数 0.7
ストレスレベルが低い 居場所数 2.6
 
こうしてみると、男性の“居心地のいい居場所”の数が女性に比べて少ないことがわかります。
 
とくに、60~69歳男性、つまり一般的に定年後とされる年齢では“居心地のいい居場所”の数がますます減り、ストレスレベルが高い人の居場所数は0.4カ所しかありません。
 
60~69歳男性でもストレスレベルが低い人の場合、居場所数は1.7カ所あります。
 
女性でも、60~69歳の高ストレスレベルの女性は居場所数が0.7カ所と1カ所を切っています。
 

月1~2万円で「自分の秘密基地」を手に入れる方法

定年後は、いや現役時代でも“居心地のいい居場所”がない人は、自分の居場所は自分で創り出さなくてはならないでしょう。
 
しかも、あまり費用をかけないアイデアとして「レンタルオフィスもしくはコワーキングスペースを借りて仕事部屋、勉強部屋、趣味室にする」というのはどうでしょうか?
 
たとえば、東京都心でのレンタルオフィスは月額1~2万円程度で利用できます。
 
そこを契約して、自分の勉強室、あるいは起業や副業のための作業室にします。
 
3Dプリンターや工具を揃えてものづくりができるところもあり、趣味に没頭してもいいでしょう。
 
また、だいたい、応接室や会議室も準備されていますから、客を迎えて談笑したりすることもできます。
 
つまり、月1~2万円で「自分の秘密基地」を手に入れるわけです。
 
むろん、その費用をパートナーが許してくれるかどうかはわかりませんが、毎日図書館や喫茶店、飲み屋で過ごすよりは建設的ではないでしょうか? 
 
■レンタルオフィス、コワーキングスペースの典型的な費用の例
・基本 月額利用料(好きな机を選ぶ)1万円~2万円
・Wi-Fi・電源 無料
・パソコンは自前で準備
・複合機(コピー/プリンター)利用 実費
・ロッカー 実費(月額利用料数百円~数千円程度)
・会議室 有料(時間1000~3000円程度)
・飲み物(実費か無料サービス)
 
また、利用者交流が盛んなレンタルオフィスやコワーキングスペースの会員になると、会員同士の交流も図れるので、新しい人的ネットワークが形成されることも多いです。
 
友人を増やすことも期待できるでしょう。
 
「そうはいってもやはり月1万円~2万円の出費はパートナーが許さない」という方もいるでしょう。
 
そんな場合、せっかく仕事部屋ができるのですから、そこを拠点としてクラウドソーシングやマネジメントメンター(関東経済産業局が行っているシニア人材の中小企業マッチングサービス)などシニア副業にいそしんだらどうでしょうか? 
 
その副業で月1万円~2万円以上を稼ぎ出せばパートナーも文句は言いにくいかも?
 
※株式会社メディプラス研究所報道発表「ココロの体力測定2017」
 
Text:藤木 俊明(ふじき としあき)
副業評論家
 
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藤木俊明

執筆者:藤木俊明(ふじき としあき)

副業評論家

明治大学リバティアカデミー講師
ビジネスコンテンツ制作の有限会社ガーデンシティ・プランニングを28年間経営。その実績から明治大学リバティアカデミーでライティングの講師をつとめています。7年前から「ローリスク独立」の執筆活動をはじめ、副業・起業関連の記事を夕刊フジ、東洋経済などに寄稿しています。副業解禁時代を迎え、「収入の多角化」こそほんとうの働き方改革だと考えています。

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