最終更新日:2019.01.10 公開日:2018.11.28
資産運用

日経平均値下げリスクに備えて、検討してみたい「ETF」

日経平均は今年の10月2日に2万4448.07円の高値を付け、バブル崩壊以来超えることのなかった「2000年のITバブルの高値(2万833円)」「バブル崩壊後1996年の高値(2万2,750.70円)」を軽々と超えました。
 
しかし、10月半ばから急に下がり始め、日米貿易摩擦のコスト増による業績への懸念コメントがアメリカ企業で相次ぎました。
 
そのため、企業決算は好調なものの、ニューヨークダウ・日経平均ともに大きく下がりました。
 
日本国内でも、消費税増税、東京オリンピック後の景気後退のリスクがあります。
 
そんな中、日経平均が下がったときに価格が上がるETFがあります。
 
日経平均値下げリスクに備えて、ETFを検討してみてはいかがでしょうか? ?
 

日経平均が下がると考えるときの投資方法

日経平均が下がると予測したときに、1番に考えられる投資方法として信用取引の売り建があります。
 
株式を借りてきて今の価格で売り、株価が下がったときに買い戻すと利益が得られます。
 
信用取引は、証券口座にある預かり資産の3倍程度までの金額を取引できるため、大きな金額で取引できることがメリットです。
 
しかし、損したときの損失も大きくなります。
 
また、信用取引の売り建てで株式を借りている期間は、貸借料を支払う必要があります。
 
したがって、株取引に慣れていて短期で取引したい方や、大きな金額で取引したい方に向いています。
 
株取引に詳しくない方で、短期売買ではなく長期保有目的であれば、日経平均が下がるときに利益が上がる「日経インバース(ベア)ETF」「TOPIXインバース(ベア)ETF」がおすすめです。
 

インバース(ベア)って何? ?

インバース(ベア)ETFは、上場投資信託として株式市場に上場し、株式と同じように取引できます。
 
ETFは10口からなど、少額から購入できるため、数千円〜数万円程度から買うことができます。
 
また、ETFではない一般的な投資信託よりも運用コスト(0.1%~1%)が安く、購入手数料も株式手数料と同じなので安い手数料で購入できます。
 
ETFの中には、日経平均またはTOPIXなどの指標の変動率に対して、一定の倍数をかけて算出される指数に連動するものがあります。
 
それが、レバレッジ(ブル)型とインバース(ベア)型です。
 
ブルの意味は「牛が角を突き上げるイメージ」で、日経平均が上がると利益が上がります。
 
ベアの意味は「熊が手の爪を下に下げるイメージ」で、日経平均が下がると利益が上がります。
 
例えば、レバレッジ(ブル)型の場合、日経平均が前日比10%上がると10%上昇し、10%下がると10%下がります。
 
インバース(ベア)型の場合、日経平均が前日比10%上がると10%下がり、10%下がると10%上昇します。
 
したがって、日経平均が今後下がると思う方は、インバース(ベア)型を購入すると、投資思考に合っているということになります。
 
このレバレッジ(ブル)型とインバース(ベア型)には2倍というのもあり、前日比から2倍の比率で上下するものもあります。
 
TOPIXや2倍型など、全て含めて18種類あります。
 
株式と同様、非課税口座のNISAの枠として購入できる点が魅力です。
 

日経インバース(ベア)ETFのリスク

日経インバース(ベア)のリスクは主に2つです。
 
・2倍型のものはレバレッジが効いているため、騰落率が大きい
・前日比に対して–1倍もしくは–2倍することから元の指標の変動率と乖離して、同じ値幅で上下する場合は元の価格に戻らず損してしまう
 
(例)日経平均が5%下がり、その後に上がり、元の値段に戻ったとき
[日経平均]
20,000円→19,000円(5%下落)→20,000円(5%上昇)
 
[日経インバース(ベア)2倍型]
ETF1,000円→1,100円(10%上昇)→1,100×(1ー0.1)=990円(前日比に対して10%下落)
 
投資信託なので価格変動リスク、さらに同じ値幅で停滞したときの値下がりのリスクはありますが、日経平均が下がると考えているならば購入を考えてみてはいかがでしょうか。
 
Text:大堀 貴子(おおほり たかこ)
CFP(R)認定者 第Ⅰ種証券外務員
 

大堀貴子

執筆者:大堀貴子(おおほり たかこ)

CFP(R)認定者 第Ⅰ種証券外務員

2008年南山大学法学部法律学科卒業後、大手証券会社で、営業として勤務。主人のタイ赴任がきまり、退社。3年間の在タイ中、2人をタイで出産、子育てする。本帰国後、日本で3人目を出産。現在、3人の子育てと長女の国立小学校受験に奮闘中。子供への早期教育の多額の出費、住宅ローン、子供の学資資金、また老後資金準備のため、いろいろな制度を使って、資産運用をしています。実際の経験を踏まえた、お金に関する、役立つ情報を発信していきたいと思います。

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