2019.01.10 資産運用

最近もっとも注目を浴びている「AI」AI企業に投資するAIファンドとは

執筆者 : 村川賢

AI(人工知能)は、最近もっとも注目を浴びている分野ではないでしょうか。そんなAIを開発している企業、あるいはAIを駆使したサービスを提供している企業への投資に興味を持たれる方もいるでしょう。
 
実は、これらAI関連企業に投資しているファンド(投資信託)を購入することで、誰でも安価に(1万円程度から)AI関連企業に投資ができます。
 

AI革命

AIがもたらす産業革命を「AI革命」と呼んでいます。今まで人間がやっていた業務がAIで自動化されることで、産業構造が変わるというのです。
 
すでにホテルの受付やスーパーのレジなどは、自動化システムに置き換わりつつあります。中国のある地方都市では、無人の路線バスが運行されているようです。さらに、筆者は以前、AIのアナウンサーがニュース報道をしている場面を見ましたが、顔の表情や口の動かし方まで人間そっくりでした。
 
そのほか、銀行窓口や行政事務、警備員、同時通訳などは、AI革命によってなくなる職種に挙げられています。
 
すでになくなった職種もあります。例えば、駅の改札員です。昔は、駅の改札で切符を切り、定期券を見てチェックをしていましたが、今は全て自動化されて改札員という職種がなくなりました。
 

AIスピーカー

音声認識と音声合成の技術は近年著しく発達しました。これらの技術は「AIスピーカー」と呼ばれる小さな電子機器にたくみに応用されています。
 
Amazon Echoなら、「アレクサ」と呼びかけてから話しかければ、言葉で答え、アクションをしてくれます。Google Homeなら、「オッケーグーグル」と呼びかけてから話すだけです。
 
例えば、寝る前に「アレクサ、6時に起こしてくれ」と話しかければ、朝6時にアラームが鳴って起こしてくれますし、好きな音楽をリクエストすれば、すぐに聴くことができます。
 
回答する頭脳にあたるAI、つまりコンピューターが、この小さなAIスピーカーに入っているのではないかと勘違いする人も多いと思います。
 
実は、通信回線(Wi-Fiなど)を通して遠隔地にあるデータステーションのAIが回答しているのです。ここには、多量のデータを一度に高速処理する優秀な頭脳を持った巨大なコンピューターが存在しています。
 

画像認識技術

画像認識技術もAIの応用で著しい発達をとげました。羽田や成田などの国際空港の出入国審査で、顔認証ゲートが導入されるというので注目されました。
 
この画像認識技術で有名な企業に、エヌビディアという半導体メーカーがあります。この企業はコンピューターゲームの心臓部であるGPU(Graphic Processing Unit)という半導体チップを開発しています。
 
このGPUは、画像処理を行うのに何十、何百という処理プロセッサー(機能素子)が同時並列に動作する仕組みになっています。GPUの画像処理能力は、まさにスーパーコンピューター並みと言えます。
 
また、SNSで有名なフェイスブックは、人間の顔を認識する顔認識技術でも秀でた技術を持っています。
 

AIファンドとは

AI企業に投資するファンドはいくつかありますが、ここでは二つのAIファンドを紹介します。ニッセイの「ニッセイAI関連株式ファンド」と三井住友の「グローバルAIファンド」です。
 
「ニッセイAI関連株式ファンド」は2016年11月から、「グローバルAIファンド」は2016年9月から運用を開始しましたが、2018年11月22日現在での(為替ヘッジなし・年1回決算型)基準価格(売買するときの価格)は、それぞれ1万2707円と1万3738円になっています。
 
ファンドは運用を開始するときの基準価格が1万円と決まっていますから、2年ほどで3割から4割近くまで上昇したことになります。
 

どんな企業に投資しているか

それぞれどのような企業に投資しているかというと、「ニッセイAI関連株式ファンド」は、フェイスブック、アマゾン、エヌビディア、マイクロソフト・・・などです。
 
「グローバルAIファンド」は、テスラモーターズ、セールス・ドットコム、フェイスブック、ツイッター、アルファベット(グーグル)・・・などです。
 
名だたるAI関連企業に投資しています。特にGAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)と呼ばれるアメリカのハイテク企業は、ここ10数年余りで過去に例を見ないほど株価が大きく上昇し、8月にはアップルの時価総額(株価×発行済株式総数)は1兆ドル(約110兆円)を突破しました。
 
日本の今年の国家予算は約100兆円なので、アップルの時価総額は日本の国家予算を上回っていることになります。ただ、これらの企業の株価は上がりすぎだという指摘や、個人情報の流出などの問題を起こしている企業もあり、実際10月に入ってから株価は下落しています。
 

まとめ

AI関連企業の株価はボラティリティが高い(上下に振れ幅が大きい)という特徴があります。しかし、マクロの視点で俯瞰すると、AI関連企業は間違いなく発展していくと筆者は考えます。そんなAI関連企業に投資するAIファンドは、魅力的と言えるのではないでしょうか。
 
※執筆時点による
 
出典
ニッセイアセットマネジメント株式会社 ニッセイAI関連株式ファンド(為替ヘッジなし)【愛称:AI革命(為替ヘッジなし)】
三井住友アセットマネジメント株式会社 グローバルAIファンド
 
Text:村川賢(むらかわ まさる)
一級ファイナンシャル・プラニング技能士、CFP、相続診断士、証券外務員(2種)
 
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村川賢

執筆者:村川賢(むらかわ まさる)

一級ファイナンシャル・プラニング技能士、CFP、相続診断士、証券外務員(2種)

早稲田大学大学院を卒業して精密機器メーカーに勤務。50歳を過ぎて勤務先のセカンドライフ研修を受講。これをきっかけにお金の知識が身についてない自分に気付き、在職中にファイナンシャルプランナーの資格を取得。30年間勤務した会社を早期退職してFPとして独立。「お金の知識が重要であることを多くの人に伝え、お金で損をしない少しでも得する知識を広めよう」という使命感から、実務家のファイナンシャルプランナーとして活動中。現在は年間数十件を越す大手企業の労働組合員向けセミナー、およびライフプランを中心とした個別相談で多くのクライアントに貢献している。